学生にとって、実習はかなり緊張する一大イベントです。
「緊張で実習の前日は一睡もできなかった…」
「実習先に向かう途中はドキドキしっぱなしでした…」
このように、体調に支障を期待してしまう方も少なくありません。
初めての体験に緊張するのは当たり前ですが、「緊張を軽減する方法」は存在します。
最も有名なのが、「徹底的に準備を行う」ことです。
私(理学療法士)は、過去に何十人という学生のバイザー(指導者)をしてきましたが、もちろんその前は私も実習生でした。
私も緊張する方なので、色々との悩みましたが、徹底的な準備を行うことで緊張を和らげてきました。
この記事では、実習前に準備をしておくことを5選にまとめています。
この記事を読んで準備をすれば、実習前の緊張を緩和させることができます。
実習中に変なミスをすることなく、落ちることもなくなるでしょう。
最後には、実習の最難関「レポート・レジュメの作成例」もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)の実習は準備で決まる
何事も、準備を万端にしておけば不安を少なくする事ができます。
「もうこれだけ勉強したから大丈夫!」
「たくさん教科書持ってきたから大丈夫!」
実習が始まる前の段階では、あらゆる事に対応できるよう準備をするくらいしか対策はありません。
ただ、たくさん勉強したところで、バイザーから質問されるのは全く別ジャンルかもしれないし、こればかしは「運」に左右されます。
常に私は申してますが、「学生は出来なくて当然。学ぶ姿勢が大切。」が根底としてあります。
当然、全部の質問に答えられるとはバイザーも思っていません。
わからない所は、素直に「申し訳ございません、わかりません」と言って、バイザーと一緒に解決するか(バイザーによる)、家に帰って勉強して翌日に答えればオールオッケーです。
そんなことは、実習中に起こりうる想定内の出来事です。
では、何が一番困るか。
それは、「イレギュラーなこと=想定外のこと」が起こった時に、テンパってしまうことです。
人間は、テンパってしまいそこに引っ張られてしまうと、ズルズルと悪循環に陥ってしまいます。
この一番の対策が、「準備」なのです。
準備ができていることにより、自分の中の引き出しが増えて、何か起こった時に冷静でいることができます。
実習前に準備をしておくこと5選
それでは、実習前に準備をしておくこと5選をご紹介します。
実習地を下見する
「よっしゃー!今日から実習やー!まぁいっちょ頑張りますか!」
って……実習の場所どこだっけ?
なんて事まではさすがにないと思いますが…笑
意外と土地勘がある所ほど、疑ってかかった方がいいです。
頭の中でここまで何分でここまで何分だから…と計算しても、
「意外と信号多くね!?」
「電車本数少な!!」
など、実際に足を運ぶと思いがけない事が起こります。
事前に、自分が住んでいる所から実習地まで足を伸ばして、移動にかかる時間を把握しておく方がいいと思います。
その際、平日の同じ時間に出発して時間を把握するようにしましょう。
なぜなら、時間帯によって混雑の具合や公共機関のタイムテーブルは変わってくるからです。
ホームページをチェックする
実習地先のホームページは事前にチェックすべきです。
ホームページ見ると、
「○○疾患を主に扱っています!」とか、医師のプロフィール見れば、○○専門医or指導医とか書いているので、主に扱っている疾患が把握できる可能性があります。
絶対とは言いませんが、病院・施設側も、自分たちが専門としている疾患の方が知識あるので、学生の担当症例にそのような疾患の患者を選定してくる場合が多いです。
この推測が出来るだけでも、なかなか気持ち的には楽ではないかと思います。
評価ノートを用意する
実習中、一番テンパるのが、評価です。
評価を書き込む際にメチャクチャにノートに書いている学生さんたくさんいますね。
ある学生さんが、ノートの前後左右しっちゃかめっちゃかに評価を書いている人がいて、「よくこれで分かるな〜最近の子はすごいな〜」って思い、
「すごいね、これで分かるの?」って聞いたら、
「もうテンパっちゃってどこに書けばいいかわからんくなりました」
って言っていました。
緊張している中では、整理整頓といった冷静な判断は失われる可能性が高いです。
できればA4サイズ1〜2枚にまとめた評価シートを準備しておきましょう。
加えて、ポケットにすっぽり入るサイズの評価をまとめたマニュアルがあると最強です。
当サイトでは、実習に必要と思われるほとんどの評価シートを無料ダウンロードできます。
以下にまとめますので、必要な方はリンク先からダウンロードしてみてください。
評価方法と評価シートダウンロード
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筋トレをする
次に「筋トレ」です。
まぁ、これは実習直前になってやっても意味ないんですけどね笑
実習では歩行介助だったり、トランスファーだったり、普段使わない筋肉を使うので結構いろんな所を痛めます。
確かに、普段使わない筋肉なので、たとえ筋トレしても少なからず疲労は出てきてしまうんですけど、しないよりはいいよねってレベルで捉えていただけたらと思います。
Amazonに登録する
これは個人的にすっごい助かりました。
実習で何も知らない土地に飛ばされて、どこに何があるかも分からない状態。
しかも帰ってきたら寝たいし、休日はレポート・レジュメを書かなきゃいけないし。
そんな時に、Amazonに登録しておけば翌日には商品が届きます。
これは神ですか!って思いました。
コピー機のインク無くなったり、それこそ小さいところでいうとボールペンが無くなったり。
その他日用品から何から届けてくれます。
私は、年会費はかかるんですが、Amazon Primeに登録することをお勧めします。
商品にもよりますが翌日に届けてくれます。時間指定も可能です。
都会の生活に慣れている人は、それくらいコンビニでいつでも買えるじゃん!って思う人もいるかもですけど、実習では何もない僻地に飛ばされることもあります。
その時、自転車で片道20分かけてコンビニに行くのは、やはり体力消耗しますよ。
本当に、実習では無駄な老直、無駄な体力は使いたくないんです。
無駄な時間を過ごすことなく課題であったり、休息に時間を回したいものです。
評価実習に必要な持ち物は、コチラの記事(【必要な持ち物】実習で使うオススメのバッグ、靴、服装など紹介!)を参考にしよう!
【必要な持ち物】実習で使うオススメのバッグ、靴、服装など紹介!
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)を目指す学生にとって、実習は避けて通れません。 実習において緊張や悩みは尽きませんが、多くの学生が抱える悩みの一つとして「必要な持ち物は何か? ...
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絶対に実習に落ちない5つの準備まとめ
以上、ご紹介した5つの事を取り入れるだけで、かなり気楽に実習ライフを過ごせると思います。
ぜひ、楽しんで実習生活が送れることを願っております。
評価実習に抜群!70以上のレジュメ・レポートの作成例
実習の最難関として、「レポート・レジュメの作成」があります。
多くの学生が、このレポート・レジュメの作成に悩んでいます。
夜も眠れず、徹夜で実習に向かうことも少なくありません。
そんなあなたに一つアドバイスをするとすれば、「できるだけ多くの作成例に目を通しなさい」ということです。
書き方やノウハウを学校で教わっても、いざ実習に行くと「どのように作成したらいいか分からない…」となってしまいます。
それは当たり前で、患者一人ひとりによって病態や症状は異なるからです。
そのため、レポート・レジュメの作成をスムーズに行う1番の近道は、できるだけ自分が担当している症例に近い作成例に目を通して、全体の内容を掴むことと言えます。
以下に、疾患別の作成例リンクを貼っておきますので、ぜひ参考にしてみてください!
レポート・レジュメの書き方!完全まとめ【記載例70以上】
本サイトは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師を目指す学生に向けた、評価シートの無料ダウンロード、レポート・レジュメの書き方や作成例を中心にご紹介しています。 今回は、「レポート・レジュメ ...
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疾患別のレポート・レジュメ作成例
疾患名 | 特徴 | |
脳血管疾患 | 脳梗塞 | 高次脳機能障害 / 半側空間無視 / 重度片麻痺 / 失語症 / 脳梗塞(延髄)+片麻痺 / 脳梗塞(内包)+片麻痺 / 発語失行 / 脳梗塞(多発性)+片麻痺 / 脳梗塞(基底核)+片麻痺 / 内頸動脈閉塞 / 一過性脳虚血発作(TIA) / 脳梗塞後遺症(数年経過) / トイレ自立を目標 / 自宅復帰を目標 / 歩行獲得を目標 / 施設入所中 |
脳出血 | 片麻痺① / 片麻痺② / 片麻痺③ / 失語症 / 移乗介助量軽減を目標 | |
くも膜下出血 | ||
整形疾患 | 変形性 | 股関節症(置換術) / 股関節症(THA) / 膝関節症(保存療法) / 膝関節症(TKA) / THA+TKA同時施行 |
骨折 | 大腿骨頸部骨折(鎖骨骨折合併) / 大腿骨頸部骨折(CHS) / 大腿骨頸部骨折(CCS) / 大腿骨転子部骨折(ORIF) / 大腿骨骨幹部骨折 / 上腕骨外科頸骨折 / 脛骨腓骨開放骨折 / 腰椎圧迫骨折 / 脛骨腓骨遠位端骨折 | |
リウマチ | 強い痛み / TKA施行 | |
脊椎・脊髄 | 頚椎症性脊髄症 / 椎間板ヘルニア(すべり症) / 腰部脊柱管狭窄症 / 脊髄カリエス / 変形性頚椎症 / 中心性頸髄損傷 / 頸髄症 | |
その他 | 大腿骨頭壊死(THA) / 股関節の痛み(THA) / 関節可動域制限(TKA) / 肩関節拘縮 / 膝前十字靭帯損傷 | |
認知症 | アルツハイマー | |
精神疾患 | うつ病 / 統合失調症① / 統合失調症② | |
内科・循環器科 | 慢性腎不全 / 腎不全 / 間質性肺炎 / 糖尿病 / 肺気腫 | |
難病疾患 | パーキンソン病 / 薬剤性パーキンソン病 / 脊髄小脳変性症 / 全身性エリテマトーデス / 原因不明の歩行困難 | |
小児疾患 | 脳性麻痺① / 脳性麻痺② / 低酸素性虚血性脳症 | |
種々の疾患が合併 | 大腿骨頸部骨折+脳梗塞 / 一過性脳虚血発作(TIA)+関節リウマチ |