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【脳性麻痺+痙直型両麻痺】レポート・レジュメの作成例【実習】

2021年12月29日

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師を目指す学生に向けた、レポート・レジュメの作成例シリーズ。

今回は、「脳性麻痺+痙直型両麻痺」の患者のレポート・レジュメです。

実習生にとって、レポート・レジュメの作成は必須です。

しかし、書き方が分からずに寝る時間がほとんどない…という人も少なくありません。

当サイトでは、数多くの作成例を紹介しています。

紹介している作成例は、すべて実際に「優」の評価をもらったレポート・レジュメを参考にしています(実在する患者のレポート・レジュメではありません)。

作成例を参考にして、ぜひ「より楽に」実習生活を乗り切ってください!

 

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今回ご紹介するレポートの患者想定

 

今回ご紹介する患者想定

  • 施設に入所中
  • 脳性麻痺の患者

  • 痙直型両麻痺を呈する

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「脳性麻痺+痙直型両麻痺」の患者のレポート・レジュメ作成例

Ⅰ.はじめに

 今回,立位や歩行能力の向上を目指す脳性麻痺痙直型両麻痺児に行った評価から,問題点の抽出,目標設定,治療プログラムの立案,さらに治療内容の再評価を行う機会を得たので以下に報告する.

 

Ⅱ.症例紹介

一般的情報

氏名:

性別:男

年齢:10歳未満

身長:  cm

体重:  kg

BMI:  (やせ)

好きなこと:野球 テレビゲーム

出生時状況:出生体重〇〇g 在胎〇週

 

医学的情報

診断名:脳性麻痺

障害名:痙直型両麻痺

現病歴:構音障害、麻痺性股関節脱臼、喘息性気管支炎、麻痺性足部変形、てんかん、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎

入所:〇〇年〇〇月〇〇日 リハ目的のため長期入所

手術歴:股関節周囲筋解離術(3年前)

投薬:シングレアチュアブル 喘息の薬(1回就寝前/1日)

発達歴:

首座り12ヶ月

寝返り12ヶ月

お座り30ヶ月

つかまり立ち3歳

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社会的情報

家族構成:キーパーソン母

手帳制度:身体障害者手帳1種3級「脳性麻痺による体幹の機能障害」

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Ⅲ.理学療法評価

第一印象

ヘッドサポーターをつけPCウォーカーを引きずりながら歩行してきた.歩行するスピードが速く,笑顔でこちらに向かってきて明るい印象を受ける.回りの友達や先生方ともよく話し,活発な感じを受けた.

 

全体像

小柄な子で,一言で言うと明るい子である.挨拶や声掛けも理解でき,発語や態度は大人びている半面,甘えてくる一面もある.とても行動的で自分で決めた目標や先生と決めた目標に対し熱心に取り組む.そして,勝敗やタイムで結果のわかることにとくに集中して行い,結果が得られると満足気に色々な人に話す場面が見られる.普段はヘッドサポーター,支柱付き短下肢装具を装着しPCウォーカーでの歩行,監視のもとにクラッチ歩行を行っている.外出時は車椅子を使用する.

 

主訴:「一人で歩けない」

ホープ:「PCウォーカーやクラッチなしで歩けるようになりたい」「友達と同じスピードで歩けるようになりたい」

ニード:立位保持やクラッチ歩行能力の向上

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姿勢分析

床座位 

割り座・長座位での座位保持可能.

割り座:仙骨すわりで体幹が後弯,手は両膝の間につき支持する.頚部は軽度伸展.

長座位:仙骨すわり.体幹の右側屈と右回旋がおこり,頭部は正中位に立ち直る.両下肢ともに股関節外転・外旋位で膝関節屈曲位.頚部は伸展し,上肢は大腿部にのせるが力は入っていない.

重心が後方へ移動すると,頚部の伸展が増し,肩の挙上に伴い上肢の前方挙上が起きる.またはズボンを把持し後方への重心移動を防ぐ.

 

端座位

仙骨すわり.体幹・骨盤共に右側屈と右回旋が生じ,頭部は正中位に立ち直る.股関節外転・外旋位でベンチの端をつかむ.手を離し,後方へ重心が移動すると,上肢を挙上し,重心が後方へ移動することを防ぐ.

 

立位 前方の台に支持

頚部・体幹は前傾で右側屈し,両股関節屈曲・内転・内旋,膝関節屈曲,足関節底屈位,両側の膝をつけ固定させた立位をとる.右側に比べ左側の股関節内転・内旋筋群の筋緊張が高まる傾向にある.重心は左側にあり,上部体幹・頚部は前傾と右側屈,両側の膝をつけ固定する.

手を載せる台を高くし,重心を後方へ移すと,下腿三頭筋の筋緊張が高まり,踵が浮く.時間をかけながら踵をつけることはできるが,重心は前足部から後方へと移動しない.

前の台がない状態では,前方への一歩が出ずに倒れる.

 

片脚立位 

頚部・体幹を支持側と反対側に側屈し,一側下肢を挙上する.しかし,下肢はあまり床から離れず,支持側は股関節の内転・内旋,膝関節屈曲,足関節の底屈が強まり,肩や上肢が挙上する.

右側と左側を比べると,左側が支持脚の方が,股関節内転・内旋,体幹の右側屈が強まる.

 

《解釈》

床座位・端座位・立位・片脚立位全てにおいて共通することは骨盤後傾位,膝関節屈曲位である.このことにより,ハムストリングスの短縮が考えられる.

また,座位では,股関節外転・外旋で支持基底面を広げて安定をとり,立位になると股関節内転・内旋で固定する特徴がある.

 

動作分析

割り座から四つ這い位 

割り座の姿勢から,頚部・体幹を前傾させることで臀部を浮かせる.

重心が前方に移り,上肢の力で体幹を持ち上げる.

 

四つ這い移動 

上肢は肩を挙上し,肩関節屈曲,外転,内旋,肘関節屈曲,手掌の橈側部で支持.股関節の十分な屈曲が起きず,一側の上肢を出すと同時に支持側の上肢で支持側の下肢を前に引き寄せ,前進する.

 

四つ這い位からつかまり立ち 

ベンチに一側ずつ上肢をのせ,両手前腕支持となる.

腹部をベンチにもたれさせ,頚部・体幹を前傾させ,体重を前方に移動させる.両上肢で体幹を引き寄せると同時に,両下肢の膝伸展に伴い,両股関節内転・内旋が強まり,立ち上がる.

股関節屈曲・内転・内旋,膝関節屈曲,足関節底屈位で膝をベンチに当てた姿勢をとる.

 

つかまり立ちから端座位 (左方向へ方向転換)

上肢を移動

ベンチの正面につかまり立ちした肢位から,徐々に上肢を右側にずらす.上肢を移動させると下肢の痙性が高まり,股関節屈曲,内転,内旋,膝関節屈曲,足関節底屈が助長される.

下肢の移動

下肢の移動は頭部・体幹を前屈させ,上肢へ重心を移動する.上肢での支持とともに下肢を一歩ずつずらし体幹をローテーションしていき,骨盤を徐々にベンチへ近づける.体幹の前傾で,両下肢はより内転,両側の膝をつけ,足関節は底屈,両膝をベンチの枠にあて安定させる.

端座位へ

上肢は両側とも体幹より右側のベンチに支持しており,体幹・骨盤の右回旋に伴い,重心が後方へ移動し膝関節が屈曲する.体幹の回旋が起こると共にベンチの枠に当てていた膝を左側の外側にずらし,左側の臀部からベンチに座る.体幹の左側になった上肢の支持をずらし,端座位となる.

しかし,重心が後方に移動しはじめてから,膝関節の屈曲が生じ,臀部をベンチに置く前に上肢や下肢で支えられなくなり,ベンチの上に倒れることもある.

 

端座位から立ち上がり 34cmの台から 

頚部・体幹が前傾し,重心を前方へ移動させる.左側股関節内転・内旋の緊張が高まり,徐々に体幹・骨盤が左回旋してくる.股関節・膝関節の十分な屈曲や足関節の背屈が得られないため,臀部が浮きにくく,後方へ伸び上がってしまい,また,上肢の挙上と肩関節の屈曲により,体幹の安定性を出す.

支持なしで立ち上がる事ができないため前方の台に手を置き,手の支持により,体幹をさらに前傾し,立ち上がる.

股関節・膝関節は完全伸展できず,つま先接地である.さらに自ら伸展しようとすると,より下腿三頭筋の筋緊張が高まり,つま先接地を助長させる.

バランスを崩すと後方への一歩が出ずに椅子に座り,前方へは台に手をついてしまい,保持できる範囲が狭い.

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PCウォーカー歩行 (SLB使用)

股関節は屈曲,内転,内旋,膝関節屈曲,足関節底屈,体幹前傾位でPCウォーカーを把持する.上肢の支持に力が入り,下肢の筋緊張も高まる.

立脚期

頚部・体幹を側屈することで下肢を挙上する.

立脚時間は両側とも短いが特に右側が短い.

右:つま先接地し,蹴り出し時は股関節内旋が強まりつま先の外側へと体重がかかる.

左:右側以上に股関節内転・内旋,膝関節屈曲の筋緊張がる.そのため,重心は左側方へと移動する.筋緊張の高まりにより,つま先の外側で蹴りだす.左股関節の筋緊張が高まることで,右側を踏み出すときにつまずくことがある.

遊脚期

左右共に下肢が挙がらず,装具を床にすっている.

 

クラッチ歩行 

姿勢はPCウォーカーとほぼ同様.クラッチは左側をより体幹へ近づける.

 

《解釈》

動作時,股関節屈曲・内転・内旋,膝関節屈曲,足関節底屈の筋緊張が高まることより,腸腰筋,ハムストリングス,内転筋,薄筋,下腿三頭筋の痙性が出現していることが考えられる.

また,動作の中で上肢に頼ることが多い.下肢の痙性の出現のために,筋力を発揮しにくかったり,筋力が不足しているためと考えられる.下肢の痙性は,下肢での支持が低いために,上肢を頼り,また,上肢の努力によって下肢の痙性が出現していると考えられる.

頚部や上肢,体幹,骨盤,下肢といったそれぞれの関連性については,頚部と体幹の関連性はよいが,体幹と骨盤の動きは,前額面上・水平面上の側屈や回旋が弱い.これらの動きを伴うときに特に下肢の痙性が高まる傾向にある.

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関節可動域測定

(単位:°)

部位動き

右 

股関節

屈曲

110

115

SLR

60

50

伸展

-10

-5

外転

10

10

外旋

60

60

膝関節

伸展

-10

-10

足関節

背屈(膝屈曲)

10

10

〃 (膝最大伸展)

0

0

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筋緊張

運動時,腸腰筋内転・内旋筋,ハムストリングス,下腿三頭筋の筋緊張の亢進する.

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徒手筋力テスト

関節

動き

股関節

屈曲

伸展(膝伸展)

〃 (膝屈曲)

外転

膝関節

屈曲

伸展

体幹

屈曲

2*

*頭部は左側に挙上する.

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ADL

移動

自立

歩行はヘッドサポーター,SLB装着のもとPCウォーカー,クラッチにて行う.外出時は車椅子使用.床上は四つ這い移動.

移乗

手伝い

PCウォーカーから椅子へ座る際,椅子を引くことに手伝いが必要.

食事

自立

箸使用.

整容

部分介助

ⅰ)歯磨きは磨き直しが必要.

ⅱ)洗顔は自立.

ⅲ)整髪も自立.

更衣

部分介助

介助を必要とする時は,服の袖のゴムが強いときやSLBを履く時.その他靴下の着脱やSLBを脱ぐときは時間がかかるが自立.

排尿

部分介助

ズボンの上げ下げに介助が必要.PCウォーカーにもたれ片手支持にて尿瓶に排尿する.立位保持困難に加え片手支持のためふらつきが見られ,尿瓶を持つのも介助を保つ時がある.

排便

部分介助

便器へ座る際や立ち上がり時,臀部を拭くという動作に介助を必要とする.

入浴

部分介助

洗体,洗髪は自分で届く範囲は自分で行い,背部や手の届かない所は介助者へ頼む.浴槽へは一人で入る.

コミュニケーション

理解,表出ともに良好.

遊び

野球や鬼ごっこ,テレビゲームを好む.病棟で友達とテレビゲーム,リハの時間には野球,そして帰省したときは家でずっとテレビゲームをしている.

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下肢筋力の向上のためのプログラム指標

(初期時)

立ち上がり*

34cmの台から,手を前方の台にのせて可能.

立位保持時間

1秒

6分間走

約220m

10m歩数

30歩

*可能な最低限の椅子の高さ.

 

Ⅳ.問題点

 骨盤周囲筋,ハムストリングス,腹筋群の筋力不足のため,立ち上がりや立位,歩行などの動作は困難となっている.そして,移動や移乗,トイレ動作において介助や監視を必要としている状態である.

 

Ⅴ.目標設定

立ち上がりや立位保持,歩行といった動作に必要な筋力アップをはかり,トイレ動作で片手支持での立位の安定,歩行能力の向上,趣味の拡大をはかる.

 

Ⅵ.プログラム

(1)ストレッチ(ハムストリングス・股関節内転筋・下腿三頭筋)

リハの準備として行う.

ハムストリングス

ハムストリングス・股関節内転・内旋筋

下腿三頭筋

 

(2)立ち上がり練習

〇開始肢位

患者……34cmのベンチに端座位姿勢.前方の台の上に手をのせる.足の位置は膝関節・足関節が90°になるようにし足底を接地させる.

治療者…患者の後方に位置する.

〇運動方向

体幹の前傾,下腿軸の十分な前傾を起こす.膝を前方に出し重心を前方に移動させながら臀部を浮かせる.

〇最終肢位

手を前方の台の上においた立位.踵を床につけながら,股関節・膝関節を最大伸展するまで.

〇目的

立ち上がりに必要な下肢の筋力アップ.

足関節の運動方向を学習させる.

下腿三頭筋・ハムストリングスの伸張.

〇ハンドリング

部位は患者の臀部を外側から下側にかけて触れる.

骨盤の前傾を促し臀部を持ち上げる方向へ補助する.

〇注意点

台に手をのせるのは,患者にとって安心感を得るためである.そのため,立ち上がり時に手を引き寄せるように働かせることを禁止する.台を把持する程度とする.

 

(3)立位練習

〇開始肢位

患者…前方の台に手を置いた肢位.

治療者…患者の後方に位置する.

〇目的

立位保持に必要な下肢筋力アップ

足関節の動きの学習

下肢に体重がのるように行う

〇ハンドリング

患者の臀部の側方または,ベルト通しを把持する.

運動方向は両側に体重をのせた位置での前後方向によって,足関節や股関節の屈曲・伸展の伸張により,運動を学習を行う.

〇注意点

ハンドリングで,患者に触れる面を多くしたり,治療者の力によって立位を行うことは防ぐ.治療者の力が多くかかることによって,患者はその力に頼ってしまい,本来目的とする筋力アップをはかれなくなるため.

 

(4)立位にて膝の屈伸

〇開始肢位

患者…手は前方の台の上に置く.踵をつけた状態の立位をとる.

治療者…患者の後方に位置する.

〇目的

階段や立ち上がり時などに必要な下肢の筋力強化をはかる.

膝の曲げ伸ばしによって,下肢の筋のストレッチを行う.

下肢の運動方向を学習させる.

〇ハンドリング

膝の前方を把持する.股関節内転,内旋,膝関節屈曲方向への痙性が出現しやすいため,カバーする.

〇注意点

膝折れが生じても転倒を防止できるよう,臀部のところに治療者の肩がくるようにする.

 

(5)片脚立位練習

〇開始肢位

患者…前方の台に手をのせた立位

治療者…患者の後方に位置する.

〇運動方向

支持側になる側への体重移動を行う.反体側の踵が浮くくらいまでとする.

そこでの支持が安定してきたら,その足を浮かせるところまで行う.

〇目的

片脚立位時の安定をはかることにより,歩行時の立脚側の安定性をはかる.

支持をしっかりすることにより,遊脚になる下肢の運動性をあげ,歩行につながる.

支持側に体重がのることを学習.

〇ハンドリング

患者の骨盤を側方から保持するまたは,ズボンのベルト通しを持ち,補助する.

方向としては,支持側にしたい足へと体重を誘導させる.

〇注意点

ハンドリングする際,骨盤に触れる面を多くすることや,治療者の力で修正しようとすると,患者はその手に頼ってしまい,自らおこなわなくなってしまうおそれがあるため注意しなければならない.

 

(6)6分間走

治療計画

週1回計測.片道40mの廊下を6分間往復する.歩行はクラッチ歩行.持久力の確認を行う.

リスク管理

転倒防止のため,ヘッドサポーター,体幹ベルトを着用し,後方からベルトの紐を治療者が持つ.

 

(7)10m歩数

治療計画

週1回10mを何歩で歩行するか計測する.歩行はクラッチ歩行.歩幅の拡大により立脚足の支持性や振り出しに必要な筋力と遊脚足の振り出しの筋力を確認し,骨盤周囲や体幹の安定をはかる.

リスク管理

転倒防止のため,ヘッドサポーター,体幹ベルトを着用し,後方からベルトの紐を治療者が持つ.

 

Ⅶ.治療経過

1)各プログラムを施行して

  • ストレッチ

リハの準備段階として行った.

《結果》

ストレッチを行うのと行わないのとでは,歩行に大きく影響した.ストレッチを行うことで,歩行中の脚の引きずりが減少した.特に週末は帰省しリハの時間がないため,週の始めは筋の短縮が著名であり,また脚の引きずりも多い.そのため,週の始めはストレッチの時間を増やしている.

 

  • 立ち上がり練習

①体幹の前傾,下腿軸の十分な前傾を起こし,足関節の運動方向を学習させる,②立ち上がりに必要な下肢の筋力アップをはかる,③下腿三頭筋やハムストリングスの伸張を目的に行った.

《結果》

①体幹の前傾,下腿軸の十分な前傾を起こしながら足関節の運動方向を練習させる.

体幹の前傾は生じ,体幹の前傾によって足関節の運動を練習しながら下腿軸の前傾は出せる事はできた.しかし,体幹が前傾しても骨盤の前傾は生じず,常に後方への伸び上がりになってしまう.

そのため,下肢筋力の問題だけでなく,運動方向の練習が必要であると考えられるため,後方からの介助ではなく前方につき,両手でリーチ動作の練習(治療者の手を触る),骨盤の前傾を促す練習を単独で追加した.右側よりも左側の方が動きがでにくいことがわかったため,より左側を意識した右側へのリーチ練習を増やし,現在はあまりでない骨盤の前傾を促していく.

そして,その前方からの介助で膝を把持し足関節の背屈運動を練習し,足関節の動きの練習を行う.介助の手を放しても足関節の動きは出る.しかし失敗し十分な下腿軸の前傾(足関節の背屈)が出ずに立ち上がろうとすることがあるため,臀部を浮かせるまでを反復し練習してから,立ち上がりへと移行していく.

②立ち上がりに必要な下肢の筋力アップをはかる.

骨盤の前傾を介助することで,立ち上がることが可能である.なお,日に日にベンチの高さを低くし,さらなる筋力アップをはかっている.

初期時は前方の台に手をついて34cmのベンチから立ち上がることが可能であった.そして現在は体幹の前傾の勢いによって手を使わずに立ち上がることが可能である.

 

  • 立位練習

下肢の支持性を高める目的で行った.

《結果》

立位になると下肢の痙性パターンが助長される.特に左側が強く,前方の台においている手での支持が高まる.

そのため,後方から股関節外転・外旋を膝の位置から修正を加える.そして,股関節や膝関節の伸展などを促す.すると,手を離した状態での立位保持が少しずつ取れるようになってきた.このことより,下肢の支持性が出てきたと考えられる.

 

  • 立位にての膝の屈伸

階段や立ち上がり時などに必要な下肢の筋力強化を目的に行った.

《結果》

両側一度に行う事で,さらに両側ともに痙性が出現する.それを後方から修正を加えたが,一度に両側行う事は困難であった.そのため,一側ずつ行うこととした.一側ずつ行ったとしても下肢の痙性は出現するが,その方がポイントを絞って練習する事ができるため,片脚立位を一緒に行うこととした.

 

  • 片脚立位

片脚立位時の安定をはかることにより,歩行時の立脚側の安定性をはかる.

支持をしっかりすることにより,遊脚になる下肢の運動性をあげ,歩行につなげるということを目的に行った.

《結果》

 本児は右側に比べ左側の支持性が弱く,片脚立位においても左支持の時にふらつきが大きい.そして,歩行時においても右側の一歩を出しにくい状況にしている.そのため,右側の使いやすい方からの練習を行うことで,運動学習を行ないやすいということと,より成功体験を与えやすいということで,右側からの練習を取り入れた.その結果,一歩の距離は伸びてきている.しかし,一歩の距離が伸びたときの,一側での支持が未だ弱いため,今後も練習していく必要があると考える.

 

  • 10m歩数

《結果》

徐々に歩数が減少した.このことより,一歩の距離が伸びているということと考えられる.

 

  • 6分間走

《結果》

下肢の支持性を高めると共に,下肢の筋力を付けていくために,両下肢に0.5kgずつ重りをつけると,始めよりも距離が短くなってしまった.しかし,そのような状態で練習を繰り返し行い,4週間後に再び重りをはずして計測すると,始めよりも記録が伸びた.

このことより,下肢の筋力がついたとともに,一側での支持を学習しはじめ,反対側を振り出すという運動性が生まれてきたと考えられる.

 

  • 下肢筋力の変化について
 

初期

最終

立ち上がり

34cm,手を前方の台にのせ可能

34cm,手の支持なし可能

立位保持時間

約1秒

約7秒

10m歩数

30歩

25歩

6分間走

約220m

約250m

 初期時の測定後より,センター内では下肢に0.5kgずつの重りをつけて歩行を行っていた.それは,下肢の筋力を向上させるためと下肢の支持性を高めるためであり,最終の測定時はその重りをはずして,10m歩数や6分間走を行った.この結果より,下肢の筋力がついてきたことと,一歩や距離,立位保持時間が伸びたことで,下肢の支持性,さらに運動性がうまれたことが考えられる.

※下肢の個々の筋力や可動域には変化が見られなかった.

 

全体を通し良かったところ,悪かったところ

 始めは下肢筋力向上へ向けての筋力トレーニングであった.しかし,立ち上がりや立位,片脚立位等と行っていく中で,それぞれの中で得意なところ・苦手なところを見つける事ができた.立ち上がりでは骨盤の前傾,股関節や膝関節の十分な屈曲や足関節の背屈が起こらずに立ちあがろうとしてしまうため,後方へ伸び上がる形となってしまう.そのため,立ち上がりでは骨盤前傾練習や足関節の背屈練習を含めながら,立ち上がりに必要な筋を発揮させるタイミングを教えることで立ち上がりがスムーズに行えるようになった.立位では股関節や膝関節の伸展が困難なため股関節外転・外旋での支持,そして,一側での体重支持や一歩を出す際,支持側の足関節や膝関節の動きを練習に取り入れることによって,動作の中での関節の動きや支持の方法を学習していくことができた.

 個々の筋力の面から考えてしまうと,筋力テストでは協同運動が出現してしまうことから,単一の筋力をみる筋力テストにおいては,向上は見られない結果となった.

 

統合

筋力をつけることだけではなく,立ち上がり等の動作にも着目した.動作の中での股関節・膝関節の伸展や,足の動きを練習していくことで,当初行えなかった立ち上がり動作が行えるようになった.なお,立位においても股関節を伸展させた立位保持が徐々に行えるようになってきていることから,動作の中での関節の使い方や筋の使い方を練習することで,下肢の支持性がはかれることが考えられる.そして,股関節など中枢部の支持性が高まることで歩行において足のひきずりがなくなることや一歩の拡大などの運動性がうまれたと考える.

 

Ⅷ.問題点

骨盤周囲筋,ハムストリングス,大腿四頭筋,腹筋群を中心とした下肢の筋力不足により,下肢の支持性が弱く,立ち上がりや立位保持,歩行といった動作の困難さを考える.そのため,移乗動作や移動において困難になっている状態である.

 

Ⅸ.目標設定

動作自体の練習を行い,下肢の支持性を高める.そして,クラッチ歩行の自立といった歩行能力の向上や移乗動作の中など部分介助や監視レベルの状態から向上を目指す.

 

Ⅹ.考察

現在の大きな問題点として,骨盤周囲筋やハムストリングス,大腿四頭筋などの主に下肢の筋力不足が挙げられる.なぜなら,立ち上がりや立位保持,歩行などの動作においてふらつきが見られ,不安定さを生じ,それらの動作を困難にしているからである.これらの不安定を生じさせている動作がADL上で介助や要監視状態になっていることや,「PCウォーカーやクラッチなしで歩きたい」「友達と同じスピードで歩きたい」という本児の希望を考慮し,今回,歩行や立位保持能力の向上を目指すことを目標に,評価・治療を進めてきた.

しかし,立ち上がりや立位保持,歩行等の練習を行うにあたり,動作の中での関節の運動学習の経験不足も考慮しなければいけないポイントであることに気が付いた.なぜなら,立ち上がり動作において,骨盤の前傾が起きず,股関節・膝関節の十分な屈曲や足関節の背屈が起こらない状態のまま後方へ伸び上がってしまう傾向があることや,立位保持や片脚立位の動作において,股関節屈曲・内転・内旋,膝関節屈曲,足関節底屈が生じ,その姿勢において固定させてしまうため,さらに運動を行いにくくしていると考えるからである.

以上の考えから,動作の中での筋力向上を目指し,立ち上がりや立位保持練習,片脚立位練習やさらに片脚立位において膝の屈伸の練習を取り入れ,個々の練習内において関節の運動方向や,その位置での筋力の発揮の仕方,使い方を練習した.

方法としては,次のように設定した.

①立ち上がりにおいては,前段階として骨盤の前傾を促すため,本児の前方へ伸ばした治療者の手に触るというリーチ動作,足関節の十分な背屈を促しながら,股関節や膝関節の十分な屈曲を練習し,立位へ立ち上がるタイミングを練習する.②立位や片脚立位においては,股関節外転・外旋での支持での股関節や膝関節伸展方向への運動を促すと共に,足関節の底背屈といった各動作の中での各関節の練習を取り入れた.

結果,立ち上がりの方向性やタイミングをはかれるようになり,立位時の支持時間,10m歩数による歩幅の状態,歩行速度といった,下肢筋力の向上へ向けた指標の全てにおいて向上した.

本児は○歳であるため,成長期にさしかかったとき,骨の成長に対し筋が追いつかず,さらなる変形や拘縮を引き起こしてしまうことが予想されるため,動作の中での関節の運動学習は必要であると考える.なお,変形や拘縮に関して,本児は左右差が生じており,特に左下肢の股関節内転,内旋位で固定する事が多い.そのため,左下肢のより強い支持により運動性を低下させてしまう恐れがある.さらに,骨盤や体幹のねじれを生じさせる変形へと,つながる可能性が考えられるため,現時点から動作の中での下肢の支持性を高めていく必要がある.

そして,現在部分介助や要監視となっている移乗動作や移動における介助量の軽減や自立へむけて,更なるアプローチが必要であると考える.

 

Ⅺ.参考資料

他部門情報

Dr.より:脳の障害においてはあまり大きくはない.そのため,現在の入所は自分で行えることを少しでも増やすためのものである.

Nrs・保育士より:来年の○月より地元の小学校に転校する.その学校はバリアフリーではなく階段なども自分で上らなくてはいけないため,クラッチを練習し,学校内でもクラッチで行えるようになって欲しい.また,母親が進行性の病気のため,自分で更衣を行えるようになることが目標.日々元気に過ごし,自信が付いて色々なことに挑戦していってほしい.

OTより:手の巧緻性を挙げるためプラモデル作りを行っている.一日のノルマ達成の後に野球ができるということで本児は集中して行うため,半分は野球をしている.

学校の先生より:性格はとても負けず嫌いで,勝敗のあることに対して必死になる.それが頑張るエネルギーになっていることはとても良いが,勝つために,勝てれば満足といった勝つことだけに左右されてしまう事がしばしばある.また,善悪の判断ができ,同じクラスの子にだめな事はだめときちんと伝えることができ,ルーム長としてしっかりとやっている.授業では,算数はとても好きだが,理科や社会といった想像することに対して興味を示さず,生活経験の乏しさを感じる.そのため,その社会状況を本を通して学んでもらいたいこと,普通学校の生徒と同じ学力をつけてほしいこと,実社会にでても元気にやれるように自分に自身をつけるために色々な経験をさせ,達成感を多く味合わせる事を目標とする.

 

Ⅻ.おわりに

今回症例を担当して特に難しく感じた点は,①評価方法,②問題点の考え方,③子どもに対する治療の3点である.

評価方法として,今回トップダウン形式で行い,動作の中から問題点を抽出し,そして,その現象に対して評価を進めていくというなかで,姿勢や動作分析の重要性を感じた.姿勢や動作分析は特に,私自身が苦手とする評価であるということからも,なかなか本児のできることや訴えていることを把握できず戸惑うことが多かった.そして,本児が示す動作の中での問題点を確立していくために行う評価内容においても,そのもの一つを個々に考えてしまい,動作と結びつけられないなど,自分の苦手としているところが浮き彫りとなった.

問題点の考え方は,今までは機能レベル・能力低下・社会的不利といった段階にわけて考えてきたが,今回は,本児のとりまく日常生活に直結した問題点の考え方を学ぶことができた.本児だけでなく私たちが生活していく中で問題と思っていること,それこそがその人本人の問題点であるため,機能を獲得したから問題が解決できるということではないことを実感しました.そして,問題を個々で治療していくのではなく,日常生活の場面を考えた設定で治療を行うことの重要性を感じた.日常生活の中で感じている問題点をどのように解決していけばよいのか,その治療が本児の目標につながると感じた.

そして,子供に対する治療は,どうしたら本児は集中して練習を行う事ができるか,どのように教えていくかが大切であると感じた.それは,やはり子どもというのはこれまでに経験してきたものが少ないからである.

また,特に脳性麻痺といって脳に障害を持って生まれてきた子どもは,関節の動きや筋の使い方などを十分に経験しないうちに,自らの方法で座ったり歩いたりするといった状況にあるため,変形などの二次的障害を起こしやすい状態になっている.そのような子どもに対し,いかに二次的障害を起こさせないようにするかが大切な治療であると感じ,発達の概念に基づいて,運動方向の練習をハンドリングによって学習させ,「このような動きでも自分で立っていられる」など「できる」という成功体験を与えていくこと,定型化した動きではなく,さまざまな運動を経験して欲しいと感じた.

評価・治療を行うにあたり,その子が訴えていることを動作の中で感じ取り,さらにそれに対し治療を行っていくのはすごく難しく,試行錯誤の連続であった.しかし,自分の考えと本児の動作が結びついたとき,そして本児の結果が上がったときの喜びや本児の笑顔は何にも変えがたいものであった.

 

参考文献

  1. 理学療法評価学:松澤正,金原出版株式会社
  2. 写真でみる乳児の運動発達:木本孝子 他,協同医書出版社
  3. 子供のリハビリテーション医学:陣内一保 他,医学書院
  4. 基礎運動学:中村隆一 他,医歯薬出版株式会社
  5. 脳性まひ児の早期治療:今川忠男,医学書院
  6. PTOT運動療法学 各論:吉尾雅春,医学書院
  7. リハビリテーション医学全書15 脳性麻痺 第2版:五味重春,医歯薬出版株式会社

 

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疾患名
特徴
脳血管疾患

脳梗塞

高次脳機能障害 / 半側空間無視 / 重度片麻痺 / 失語症 / 脳梗塞(延髄)+片麻痺 / 脳梗塞(内包)+片麻痺 / 発語失行 / 脳梗塞(多発性)+片麻痺 / 脳梗塞(基底核)+片麻痺 / 内頸動脈閉塞 / 一過性脳虚血発作(TIA) / 脳梗塞後遺症(数年経過) / トイレ自立を目標 / 自宅復帰を目標 / 歩行獲得を目標 / 施設入所中

脳出血片麻痺① / 片麻痺② / 片麻痺③ / 失語症 / 移乗介助量軽減を目標

くも膜下出血

片麻痺 / 認知症 / 職場復帰を目標

整形疾患変形性股関節症(置換術) / 股関節症(THA)膝関節症(保存療法) / 膝関節症(TKA) / THA+TKA同時施行
骨折大腿骨頸部骨折(鎖骨骨折合併) / 大腿骨頸部骨折(CHS) / 大腿骨頸部骨折(CCS) / 大腿骨転子部骨折(ORIF) / 大腿骨骨幹部骨折 / 上腕骨外科頸骨折 / 脛骨腓骨開放骨折 / 腰椎圧迫骨折 / 脛骨腓骨遠位端骨折
リウマチ強い痛み / TKA施行 
脊椎・脊髄

頚椎症性脊髄症 / 椎間板ヘルニア(すべり症) / 腰部脊柱管狭窄症 / 脊髄カリエス / 変形性頚椎症 / 中心性頸髄損傷 / 頸髄症

その他大腿骨頭壊死(THA) / 股関節の痛み(THA) / 関節可動域制限(TKA) / 肩関節拘縮 / 膝前十字靭帯損傷
認知症アルツハイマー
精神疾患うつ病 / 統合失調症① / 統合失調症②
内科・循環器科慢性腎不全 / 腎不全 / 間質性肺炎 / 糖尿病 / 肺気腫
難病疾患パーキンソン病 / 薬剤性パーキンソン病 / 脊髄小脳変性症 / 全身性エリテマトーデス / 原因不明の歩行困難
小児疾患脳性麻痺① / 脳性麻痺② / 低酸素性虚血性脳症
種々の疾患が合併大腿骨頸部骨折+脳梗塞一過性脳虚血発作(TIA)+関節リウマチ

-書き方, 施設(老健など), レポート・レジュメ, 小児疾患