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【基底核部の脳梗塞+片麻痺】レポート・レジュメの作成例【実習】

2021年12月22日

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師を目指す学生に向けた、レポート・レジュメの作成例シリーズ。

今回は、「基底核部の脳梗塞+片麻痺」の患者のレポート・レジュメです。

実習生にとって、レポート・レジュメの作成は必須です。

しかし、書き方が分からずに寝る時間がほとんどない…という人も少なくありません。

当サイトでは、数多くの作成例を紹介しています。

紹介している作成例は、すべて実際に「優」の評価をもらったレポート・レジュメを参考にしています(実在する患者のレポート・レジュメではありません)。

作成例を参考にして、ぜひ「より楽に」実習生活を乗り切ってください!

 

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今回ご紹介するレポートの患者想定

 

今回ご紹介する患者想定

  • 病院に入院中
  • 基底核部の脳梗塞

  • 右片麻痺,構音障害を呈する

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基底核部の脳梗塞+片麻痺のレポート・レジュメ作成例

1.《基本情報》

【症例の紹介】

患者氏名:

年齢:歳代

身長: cm

体重: kg

利き手:右手

 

【診断名】

脳梗塞(左基底核部梗塞)

 

【障害名】

右片麻痺、構音障害

 

【合併症】

高血圧、狭心症、肺炎

 

【現病歴】

日頃、右肩痛にて挙上困難がある他はADL自立であった。〇〇年〇〇月○〇日、呂律障害と右上下肢の脱力にてA神経外科受診。脳梗塞診断にて入院される。意識レベル清明、血圧170~180mmHgで軽度の構音障害がみられ、保存的治療が行なわれる。右片麻痺は徐々に進行し、痛覚のみ反応あり、高血圧は内服にて140~110mmHgにて経過。継続的なリハビリを希望され、〇〇年〇〇月○〇日、B病院へ入院される。

 

【既往歴】

歳代 虫垂炎

歳代 高血圧、胆のう炎

歳代 胆石

 

【主訴】

本人:「少し話しにくい。」

長男・嫁:「排泄が一人でできるように。」

 

【家族構成・家族歴】

Key person:夫

介護者:長男嫁

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【生活歴】

田畑仕事

 

【趣味】

折り紙など手先を使う作業

 

【家屋構造】

*図の挿入を推奨

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【介護保険】

未申請

 

2.《医学的情報》

【他部門からの情報】

主治医

在宅復帰を目指す。早期に家屋調査を行なう。介護保険を申請する。

 

看護師

トランスファーは見守り。トイレ動作は手すりを利用して見守りレベルである。尿意、便意の訴えはあり、現在、普通パンツにパットを入れている。ベッドからトイレへの移動が間に合わず失禁してしまうことがあるが、ごく稀である。入浴は全介助のレベルで院内では機械浴を利用している。食事は左手(利き手は右手)でスプーンを使用し自立している。口腔ケアも左手にて自立している。更衣は一部介助。ベット上の生活状況は静かでおとなしいが、看護師が指示する内容を理解し素直に行動する。

 

作業療法士

トイレ動作は障害者用トイレ(洋式、手すり付き)を利用し、転倒の危険があるため見守りが必要である。車椅子と便座間のトランスファー時に不安定性がみられる。扉の開閉も非麻痺側の上肢により可能である。麻痺側の靴を履く動作も時間を要するが可能。現在、更衣とトイレ動作の自立及び入浴監視レベルを目指している。

 

言語聴覚士

発話明瞭度はⅡであり軽度の構音障害があるため、声量が小さく話す内容が聞きとれないことがある。現在、呼気量増加により声量アップを目指したアプローチ行なっている。

 

メディカルソーシャルワーカー

キーパーソンは夫であり毎日、本人と面会している。体格は大柄だが高齢であるため介護は困難。介護者は長男嫁であるが仕事のため日中は夫と二人になる。自宅復帰の際、受け入れるかが問題である。家屋構造は訪問調査前のため不明であるが一軒家である。

 

【検査所見】

CT所見

*画像の挿入を推奨

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【投薬状況】

現在処方されている薬剤

  • AM-P

効果:血管拡張作用により血流量を増大する。

適応:心不全

副作用:ショック様症状、頭痛、悪心

 

  • バイアスピリン

効果:血栓、塞栓形成の抑制

適応:狭心症、冠動脈バイパス術

 

  • アダラートCR

適応:高血圧症、狭心症

副作用:紅皮症、黄疸、頭痛、めまい

 

  • ニトロダーム TTS

適応:狭心症、急性心不全

副作用:めまい、悪心、血圧低下、頻脈

 

  • ミカルディス

適応:高血圧症

副作用:肝機能障害、黄疸

 

3.《理学療法評価》

【バイタルサイン】

血 圧

134/78   (mmHg)

脈 拍

66 (拍/分)

呼 吸

  16 (回/分)

体 温

35.5 (℃)

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【全体像】

明るい性格で指示された内容を行なうことができ、コミュニケーションは良好である。声量が小さいため、多少聞きとることが困難である。ベッドからリハ室への移動は車椅子を利用し、左上下肢駆動で自走している。寝返り、起き上がり、座位保持は自立。立位保持も可能であるが、後方への上体のくずれがみられるため見守りが必要である。立ち上がりも自力で可能であるが見守りが必要。ベッド・車椅子間のトランスファーも可能であるが不安定なため見守りが必要である。現在、プラスチック短下肢装具を麻痺側に使用している。

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【精神・認知機能】

改訂長谷川式知能評価スケール(HDS-R) 27 / 30 点

減点項目

[質問①]3つの言葉を記憶し、別の質問を2回した後、再度答えてもらう。

[結果①]3つの言葉のうち1つ答えることができなかったため減点。(ヒントを与えても不可。)⇒ [記憶力の低下]

[質問②]5つの品物(時計、ペン、ライター、カード、コイン)を見せ、記憶してもらう。品物を隠し、その品物すべてを言ってもらう。

[結果②]5つの言葉のうち1つ答えることができなかったため減点。⇒ [記憶力の低下]

 

■アセスメント

HDS-Rにおいて20点以下で認知症が疑われる。症例は30点中27点であり認知症の疑いはない。

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【四肢周径】

 

四肢周径

上肢

伸展位上腕周径

 

25.0cm

26.8cm

最大前腕周径

 

22.0cm

22.5cm

最小前腕周径

 

15.0cm

15.2cm

下肢

大腿周径

0cm

33.5cm

33.0cm

5cm

33.0cm

33.2cm

10cm

36.0cm

38.0cm

15cm

40.0cm

43.5cm

最大下腿周径

 

29.4cm

30.5cm

最小下腿周径

 

19.0cm

19.5cm

アセスメント

全体的に大きな左右差はみられなかったが、大腿周径において膝蓋骨上縁から10cm、15cmの測定でそれぞれ2cm、3.5cmの差がみられ、非麻痺側(左)のほうが大きかった。麻痺側、非麻痺側ともに筋力低下、筋萎縮が考えられるが、原因として麻痺側の方が著しいため左右差があると思われる。

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【運動機能検査】

Brunnstrom stage

上肢:stageⅡ(痙性の発現期で、随意的な動きが不可)

 手指:stageⅡ(痙性の発現期で、随意的な動きが不可)

下肢:stageⅡ(股関節屈曲が不十分ながらも可能)

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【感覚検査】

1)触覚
 

上腕

10/10

10/10

前腕

10/10

10/10

手部

10/10

9/10

大腿

10/10

9/10

下腿

10/10

10/10

足部

10/10

9/10

2)位置覚

手指:5 / 5  

足指:5 / 5

 

アセスメント

触覚については手部、大腿部、足部において感覚鈍麻が疑われる。

位置覚については正常。

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【深部腱反射および病的反射】

1)深部腱反射

深部腱反射

右 

上腕二頭筋反射

++

上腕三頭筋反射

腕撓骨筋反射

+ 

膝蓋腱反射

++

アキレス腱反射

++

2)病的反射

病的反射

(左)

(右)

ホフマン

-

-

トレムナー

-

ワルテンベルグ

-

-

バビンスキー

-

アセスメント

上腕二頭筋反射、膝蓋腱反射、アキレス腱反射でやや亢進、麻痺側のバビンスキー反射、トレムナー反射が陽性であった。このことから、錐体路障害が疑われる。

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【筋緊張検査】

※麻痺側上下肢を被動性検査にて測定。

 

背臥位

端座位

上肢

肩関節

疼痛を考慮し測定せず

肘関節(屈伸)

筋緊張の増加なし

軽度亢進

前腕(回内外)

軽度亢進

手関節(掌背屈)

下肢

股関節(屈伸)

軽度亢進

筋緊張の増加なし

膝関節(屈伸)

足関節(底背屈)

クローヌス出現

クローヌス出現

◼︎アセスメント

筋緊張は最も一般的と言われている「被動性検査」にて評価した。麻痺側上下肢ともに軽度の亢進が見られ、錐体路障害が疑われる。麻痺側の足関節ではクローヌスが出現したが、これも錐体路障害の徴候である。麻痺側肩関節については、疼痛を考慮し筋緊張検査を行なわなかった。

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【ROM test】

※以下は全て他動的関節可動域である。単位:°

  

上肢

肩甲帯

挙上

15

15

屈曲

90 P

160

伸展

30 P

55

外転

70 P

145

内転

35

35

屈曲

140

135

伸展

-25

5

前腕

回内

90

85

回外

90

90

掌屈

60

75

背屈

50

75

下肢

屈曲

115 P

110

伸展

10 

10 

外転

35 P

30

内転

15

20

外旋

40 P

35

内旋

35 P

20

屈曲

130 P

140

伸展

-5 

-5 

底屈

55

60

背屈

-5

10

■ アセスメント

①麻痺側の肩関節の屈曲と外転、②麻痺側肘関節伸展、③麻痺側手関節の背屈、④麻痺側足関節の背屈に可動域制限がみられた。原因として、①は疼痛、②は肘関節屈筋群(上腕二頭筋、腕橈骨筋、上腕筋)の短縮、③は橈側手根屈筋、尺側手根屈筋の短縮、④は下腿三頭筋の短縮が疑われる。④については麻痺側の足底接地の障害となるため可動域の拡大が必要であると考えるが、その他の可動域制限はADL上、大きな障害にならないものと思われる。

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【疼痛】

  • 安静時、疼痛の訴えはない。
  • 運動時痛あり。(他動運動)
  • 痛みの種類はいずれもビリッとした痛み。
  • 疼痛が発生した関節運動のみ記載。その他の関節については疼痛の訴えなし。

運動

麻痺側の関節角度

疼痛の部位

VAS

肩関節

屈曲

90 °

上腕の内外側部

9/10

伸展

30 °

上腕の外側部

7/10

外転

70 °

上腕の外側部

8/10

股関節

屈曲

115 °

膝関節内側部

7/10

外転

35 °

股関節外側部

6/10

外旋

40 °

大腿内側部

5/10

内旋

35 °

膝関節内側部

7/10

膝関節

屈曲

130 °

膝関節内側部

7/10

◼︎ アセスメント

麻痺側の肩関節、股関節、膝関節で運動時痛がみられた。痛みの原因として痙縮や不動が考えられる。特に、肩関節においては、亜脱臼もその要因として考えられる。VASによる痛みの評価はいずれも比較的高いが、日常生活において自動的な関節運動はおこらないため、ADL上、大きな問題にならないと考える。

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【筋力検査】

1)MMT

※非麻痺側のみ測定。麻痺側は、随意性の低下があるため測定していない。

 

2)粗大筋力検査

非麻痺側の握力:18kg

 

アセスメント

股関節の外転、内転を除いて、握力も含め麻痺側の機能障害を代償しうる筋力を有するものと思われる。

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【バランス】

<坐位>

内乱

麻痺側は頭部の立ち直りがみられ、非麻痺側は左下肢の平衡反応がみられた。左右差があり、非麻痺側の方が麻痺側より大きく内乱を加えることができる。後方へはほとんど動きがなく、重心移動がわずかであった。頭部、体幹の立ち直り、左下肢の平衡反応がわずかにみられた。特に後方への恐怖心が大きく、麻痺側のバランスに対しても恐怖心がある。

 

外乱

麻痺側である右側へ外乱を加えると、頭部の立ち直り、左上肢による平衡反応がみられた。反対側の左側への外乱では左下肢の平衡反応、左上肢の保護伸展反応がみられた。後方への動揺では頭部、体幹の立ち直り、左下肢の平衡反応がみられたが、保護伸展反応はみられなかった。

 

<立位>

(プラスチック短下肢装具使用)

外乱

外乱を加えると、頭部の立ち直り反応、左上肢による平衡反応がわずかであったがみられた。反対側の左側への外乱ではみられなかった。左上肢の保護伸展反応が左右ともにみられたが、右方向ではわずかな外乱であらわれた。麻痺側荷重による恐怖心が影響していると思われる。前方向では立ち直り反応、平衡反応、保護伸展反応ともにみられるが、後方への動揺に対しては弱く、立ち直り反応、平衡反応、保護伸展反応はいずれもみられなかった。

 

内乱

麻痺側へは頭部の立ち直りあり。非麻痺側にも頭部の立ち直りあり。非麻痺側の方がより内乱を加えることができる。後方は頭部、体幹の立ち直り、左上肢の平行反応あり。また、重心移動が少ない。特に後方への恐怖心が大きい。

 

Functional Balance Scale(FBS)  

31 / 56点 

減点項目

  • 椅子座位からの立ち上がり⇒2点(数回の施行後,手を使用して立ち上がり可能)
  • 着座⇒3点(手を用いてしゃがみ込みを制御する)
  • 移乗⇒2点(言語指示,あるいは監視下にて移乗が可能)
  • 閉脚立位保持⇒3点(自分で閉脚立位ができ,監視下にて1分間立位保持可能)
  • 床から物を拾う⇒3点(監視下にて靴を拾うことが可能)
  • 左右の肩越しに振り向く⇒0点(転倒を防ぐための介助が必要)
  • 360度回転⇒0点(回転中介助が必要)
  • 段差踏み越え⇒0点(転倒を防ぐための介助が必要,または施行困難)
  • 片足を前に出して立位保持⇒2点(自分で足をわずかにずらし,30秒間保持可能)(35秒間持続可能)
  • 片足立ち保持⇒0点(検査施行困難,または転倒を防ぐための介助が必要)

◼︎ アセスメント

・麻痺側(右側)、後方の保護伸展反応がみられないこと、また恐怖心より右側と後方のバランス不良がある。特に、立位においては外乱を加えた時の抵抗力が大きい事から恐怖心が大きいと思われる。

・座位保持、立位保持は可能であるが、「閉脚立位保持」や「片足を前に出して立位保持」の項目で減点がみられるため静的バランスに不安定さがある。また、立ち上がり、着座、移乗など、ADLに直結する動的バランスについても減点がみられるため改善の必要性がある。

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【姿勢分析・動作分析】

姿勢分析

〇背臥位(自立レベル)

頚部の側屈、回旋はなくは軽度屈曲し、目線はまっすぐ天井を見ている。麻痺側の肩関節は内旋、肘関節は軽度屈曲し手掌は腹部の上にある。非麻痺側の肩関節は軽度外転、内旋、肘関節は伸展、前腕回内、手指を伸展し手掌とプラットフォームが接している。両側の股関節は軽度外旋、膝関節は伸展、足関節は軽度底屈位であるが、左右差があり、股関節の外旋と足関節の底屈角度は麻痺側の方が大きい。麻痺側の股関節外旋の原因として股関節内旋筋群(小殿筋、中殿筋、大腿筋膜張筋)の筋力低下、麻痺側の足関節の底屈の原因として前脛骨筋の筋力低下が考えられる。

 

〇端座位(自立レベル)

非麻痺側の肩関節は軽度外転、肘関節伸展し、麻痺側の筋力低下や筋萎縮により麻痺側に倒れやすいため、手をベッド端についている。麻痺側の肩関節は軽度屈曲、内旋、肘関節軽度屈曲し、両下肢の間に下垂している。また、麻痺側の肩甲骨挙上に作用する僧帽筋(上部線維)、肩甲挙筋の筋力低下から両側の肩の高さは非対称であり、麻痺側が下制している。胸椎が大きく後湾し骨盤の後傾がみられる。

 

〇立位(見守りレベル)

両側の肩関節は軽度屈曲、内転、肘関節は伸展し、両側の手は骨盤の前で組まれている。股関節、膝関節は軽度屈曲し、腰部から体幹が軽度前傾している。頚部は軽度伸展位である。重心がわずかに非麻痺側に傾いているため、体幹は非麻痺側へ傾いている。また、麻痺側の股関節は軽度外旋位であるため、膝蓋骨の位置が左右非対称である。外力により後方への不安定性が見られる。

 

基本動作能力の分析 

〇寝返り(自立レベル)

開始肢位:背臥位。麻痺側の肩関節は内旋、肘関節は軽度屈曲し手は腹部の上にある。頚部を非麻痺側に回旋し、非麻痺側の肩を90°外転する。非麻痺側下肢は股関節、膝関節を屈曲し膝を立てる。このとき、非麻痺側の足部で麻痺側の足部を下からすくい上げ、下肢を交差させる。健側の股関節を外旋させ立てた膝を倒すことにより麻痺側の臀部がわずかに浮く。非麻痺側の上肢で麻痺側の上腕を引き、肩甲帯を浮かせる。その後、股関節を屈曲、体幹を非麻痺側へ回旋させながら屈曲し、側臥位となる。寝返る際に股関節が伸展し、寝返りに失敗することがあるが、数回施行で成功するため実用性に問題はない。よって、寝返りは自立レベルである。

終了肢位:側臥位。非麻痺側の肩関節は90°屈曲し、肘関節は伸展位。麻痺側の肩関節は軽度屈曲内転し、肘関節は90°屈曲、手関節は掌屈し、手背がプラットフォームに接している。両側股関節、膝関節はともに軽度屈曲位である。麻痺側の股関節屈曲角度は大きく、麻痺側の股関節は軽度内転している。

 

〇起き上がり(自立レベル)

開始肢位:側臥位で非麻痺側は肩関節90°屈曲位。健側足関節で麻痺側の足関節をすくいあげ、健側下肢にて両股関節・両膝関節を屈曲し、両下肢を少し挙上する。両下肢をベッドから下ろし、それと同時に体幹を屈曲させ非麻痺側肩関節が軽度外転、肘関節屈曲位でon elbowとなる。次に、ベッドに手掌をついて肘を伸展させながら体幹を起こす。非麻痺側の肩関節を内転し端座位となる。このとき、非麻痺側の手掌面はベッドについたままである。

終了肢位:端座位。麻痺側上肢は肩関節軽度屈曲、内転、肘関節軽度屈曲位で両下肢の間に下垂している。非麻痺側の手掌面はベッドについたままであり体幹はわずかに非麻痺側に傾いている。

 

〇立ち上がり(見守りレベル)

開始肢位:端座位

1)プラスチック短下肢装具を使用した場合

非麻痺側の肘関節を伸展し、ベッド端を上肢で支持する。頚部を軽度屈曲、体幹を約90°屈曲させ体幹を大きく前傾する。臀部がわずかに挙上した後、非麻痺側の上下肢に荷重しながら、体幹、股関節、膝関節を序々に伸展させ、左上肢をベッド端から離し、立ち上がり動作の終わりに頚部が伸展する。非麻痺側上肢は体幹の側方にて下垂し、麻痺側上肢は肘関節軽度屈曲前腕回内位で手掌は股関節の前方に位置する。立ち上がり動作は可能であるが、後方への上体のくずれがみられるため見守りが必要。

2)プラスチック短下肢装具を使用しない場合

プラスチック装具を使用した時とほぼ同じであるが、立ち上がり時、装具使用時よりも非麻痺側上下肢への荷重が大きい。

終了肢位:立位。両上肢は手を組んだまま骨盤の前に位置し、体幹はわずかに非麻痺側へ傾いている。

 

〇移乗動作(見守りレベル)

1)車椅子⇒ベッド

開始肢位:車椅子にて端座位

a)プラスチック短下肢装具+ベッド柵を使用した場合

 患者の左側(非麻痺側)にベッドがある。アームレストに左の上肢を置き体幹を前屈させ、左下肢に体重をかけながら殿部を挙上させる。次に、体幹前傾、股関節、膝関節屈曲位から立ち上がり、左上肢をベッド柵につき、左上下肢で体重を支持しながら左下肢を一歩前に出す。その後、左下肢を軸に方向転換しベッドに着座する。麻痺側下肢の不安定性のため、左上肢による支持力が必要である。

 

b)装具なし+ベッド柵を使用した場合

装具時と大きな変化はみられないが、立ち上がり時の非麻痺側上下肢の荷重が大きく、方向転換時の上体の動揺がわずかに大きい。装具使用時と装具未使用時の遂行時間の10秒程度で両者の差はほとんどみられない。

終了肢位:ベッド上にて端座位

 

2)ベッド⇒車椅子

開始肢位:ベッド上にて端座位

a) プラスチック短下肢装具+ベッド柵を使用した場合

 患者の左側(非麻痺側)にベッドがある。左上肢をベッド柵につき体幹を前屈させ、左下肢に体重をかけながら殿部を挙上させる。次に、体幹伸展、股関節、膝関節伸展する。左上下肢で体重を支持しながら左下肢を軸に方向転換し車椅子に着座する。「車椅子⇒ベッド」の時と同様、麻痺側下肢の不安定性のため、左上肢による支持力が必要である。

 

b)装具なし+ベッド柵を使用した場合

 装具時と比較すると立ち上がってから方向転換する際、右下肢の随意性低下から踏み直しが困難であり上体の大きな動揺がみられ、後方への上体の不安定性がみられた。遂行時間は装具使用時が11秒、装具未使用時が18秒であり遂行時間に差がみられた。

終了肢位:車椅子にて端座位

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【ADL】

Barthel index

項目

点数

備考

1.食事

10(自立)

非麻痺側上肢にてスプーンを使用。

2.移乗

10(要介助)

移乗時、不安定性があるため、監視を要する。

3.整容

5(自立)

洗面、歯磨きは車椅子に乗った状態で非麻痺側上肢にて行なう。整髪はベッド上にて非麻痺側上肢で行なう。

4.トイレ動作

5(要介助)

車椅子~便座間のトランスファーが不安定であり見守りが必要である。下衣の上げ下ろしが困難であり、介助を要することもある。

5.入浴動作

0(全介助)

 

6.平面歩行

5(車椅子にて45m以上の操作可能)

 現在、歩行不能であるが、車椅子を左上下肢にて駆動している。

(歩行不能時車椅子駆動)

 

7.階段昇降

0(不能)

 

8.更衣動作

5(部分介助)

麻痺側の靴を履く際、介助が必要。下衣の上げ下ろしが困難であり、介助を要することもある。

靴下⇒装具⇒靴は所要時間がかかるため実用性の低下がみられる。

9.排便の管理

10(自立)

失禁なし。

10.排尿の管理

5(要介助)

尿意の訴えはあるが、間に合わず時に失禁あり。医療スタッフへの遠慮のためナースコールを控えることがある。

合計

55点

 
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4.《問題点》

Impairment level

#1.右上下肢随意性低下

#2.右下肢支持性低下

#3.右下肢ROM制限(麻痺側足関節)

 

Disability level

#4.立位バランス能力低下(#1,#2,#3)

#5.トランスファー能力低下(#1,#2)

#6.歩行困難(#1,#2,#3)

#7. ADL能力低下(#1,#2)

 

Handicap level

#8.在宅復帰困難

 

5.《治療目標(ゴール)》

Short goal(2週間):移乗動作自立(プラスチック短下肢装具使用)、麻痺側上下肢の拘縮予防

Long goal(1ヶ月):トイレ動作の自立、プラスチック短下肢装具使用にて4点杖歩行(軽介助)、麻痺側上下肢の拘縮予防

Final goal(3ヶ月):4点杖での屋内歩行による在宅復帰(プラスチック短下肢装具使用)、麻痺側上下肢の拘縮予防

 

6.《治療プログラム》

1)麻痺側上下肢の関節可動域訓練(#4,#5,#7)

目的:①局所の循環改善 ③関節拘縮の予防 ④機能的動作実施のための準備 ⑤ROMの維持と拡大

方法:麻痺側上下肢の各関節に対して,体幹から近い方の関節を固定し,痛みの起こらない範囲ないでゆっくり行う.   

 

2)起立訓練(重心移動)(#1,#3,#5,#6)

目的:非麻痺側の負担を軽減するため,麻痺側への重心移動を促がす.

方法:肩幅に足を開いた立位姿勢にて,徒手的な操作で重心を麻痺側へ誘導し,支持性を高める

 

3)ステップ動作(#1,#2,#3,#5,#6,#7,#8)

目的:より積極的な一側への荷重と歩行への準備、体重移動に対する荷重側のアライメント学習、非荷重側の振り出し(前後)の学習

方法:非麻痺側下肢を前方に振り出すための麻痺側下肢への体重移動を平行棒内で行なう。

 

4)ブリッジ(#1,#2,#3,#5,#6,#7)

目的:麻痺側大殿筋の筋活動を促す。安定した麻痺側下肢の足底接地

方法:背臥位での下肢の挙上と保持

 

5)下肢装具(#3,#5,#6,#7)

目的:麻痺側足部の内反、尖足、下垂足の抑制。安定した麻痺側下肢の足底接地の実現する。

 

6)立位バランス練習(#8)

目的:特にトイレ動作の下衣をあげる動作の獲得を目標に自立を目指す。

方法: 立位にて麻痺側下肢の周囲に差し出された輪投げを把持し正面にいるセラピストに手渡す。下衣をあげる動作を再現するため輪投げで誘導し体幹の回旋や屈曲、伸展の動きを行なう。

 

   7) 歩行訓練(#7)

目的:歩行能力の獲得

方法:装具使用にて行なう。はじめは平行棒内にて、その後、4点杖歩行訓練へ移行し軽介助で行う。訓練中少しずつ介助量を減らしていき訓練の終りのほうには介助なしでの4点杖歩行を目指す。

 

7.《考察》

 本症例は左基底核の梗塞により右片麻痺を呈した症例である。性格は明るく、軽度の構音障害があるが、HDS-Rは27/30でありコミュニケーションは良好である。ベッドからリハ室への移動は車椅子を利用し、左上下肢駆動で自走している。寝返り、起き上がり、座位保持は自立。立位保持も可能であるが、後方への上体のくずれがみられるため見守りが必要である。立ち上がりも自力で可能であるが見守りが必要である。ベッド~車椅子間のトランスファーも転倒の危険があるため見守りが必要なレベルである。

 Brunnstrom stageは右上肢、右下肢、右手指いずれもⅡであり随意性は低下している。Barthel indexは55 / 100であり、トランスファー、トイレ動作などで減点がみられた。家庭内の介護者となる長男嫁の主訴は排泄自立であることから、1ヶ月後のLong goalをトイレ動作の自立に設定した。また、トイレ動作の自立に不可欠であるトランスファーの自立をShort goalとして2週間後に設定した。さらに、トイレの自立だけでなく、在宅復帰後、全身の活動性向上ためFinal goalを4点杖での屋内歩行自立(プラスチック短下肢装具使用)とし3ヶ月後に設定した。トイレ動作、トランスファー能力を困難にしている因子としては、麻痺側上下肢麻痺、麻痺側上下肢の随意性低下、麻痺側下肢の支持性低下が考えられる。また、立位バランス能力低下もその因子として考えられる。これらの問題点にアプローチするため、以下のような訓練プログラムを作成した。まず、立位バランス能力低下に対して、重心移動を含めた起立訓練、ステップ動作、ブリッジを行い、麻痺側下肢の支持性と安定性を向上する。同時に、足関節の背屈制限改善のため関節可動域訓練を行なう。さらに、安定した麻痺側下肢の足底接地を目的にプラスチック短下肢装具を使用する。トランスファー能力に対しては、重心移動を含めた起立訓練、ステップ動作、ブリッジとプラスチック短下肢装具を使用し、方向転換時の支持性向上と非麻痺側の負担を軽減してゆく。トイレ動作に対しては、バランス練習により下衣をあげる動作の獲得を目指す。

現在、症例は発症後2ヶ月未満であるが、ベッド上で起坐・座位保持は可能であり、ベッド上生活は自立している。二木によると、入院後2ヶ月時にベッド上自立した対象者のうち、7割弱の対象者は最終的に歩行自立し、そのほとんどは屋内歩行であるという。

今後、装具療法とともにブリッジ運動やステップ動作、歩行訓練を取り入れ、最終的にはプラスチック短下肢装具使用にて4点杖での屋内歩行を目指したい。

これまでADL改善を目指したアプローチを中心にプログラムを立案したが、入浴動作については機械浴による全介助レベルである。現在、未申請であるが介護保険を適応し、入浴介助サービスやデイサービス、訪問介護などの社会資源を利用し介護者の負担軽減を検討する。また、日中は本人と夫の二人になり屋内の生活が主となることが予想される。本人のQOL向上のために社会参加として介護保険サービスを利用する意義は大きいと思われる。さらに、住宅改修を検討し、段差の解消やトイレの改修(和式から洋式へ)、手すりの設置、暗い所に照明を設置するなど本人が自宅に復帰された場合の環境整備も必要であろう。

 

≪参考文献≫

二木 立,上田 敏:脳卒中の早期リハビリテーション 医学書院 1983

 

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疾患名
特徴
脳血管疾患

脳梗塞

高次脳機能障害 / 半側空間無視 / 重度片麻痺 / 失語症 / 脳梗塞(延髄)+片麻痺 / 脳梗塞(内包)+片麻痺 / 発語失行 / 脳梗塞(多発性)+片麻痺 / 脳梗塞(基底核)+片麻痺 / 内頸動脈閉塞 / 一過性脳虚血発作(TIA) / 脳梗塞後遺症(数年経過) / トイレ自立を目標 / 自宅復帰を目標 / 歩行獲得を目標 / 施設入所中

脳出血片麻痺① / 片麻痺② / 片麻痺③ / 失語症 / 移乗介助量軽減を目標

くも膜下出血

片麻痺 / 認知症 / 職場復帰を目標

整形疾患変形性股関節症(置換術) / 股関節症(THA)膝関節症(保存療法) / 膝関節症(TKA) / THA+TKA同時施行
骨折大腿骨頸部骨折(鎖骨骨折合併) / 大腿骨頸部骨折(CHS) / 大腿骨頸部骨折(CCS) / 大腿骨転子部骨折(ORIF) / 大腿骨骨幹部骨折 / 上腕骨外科頸骨折 / 脛骨腓骨開放骨折 / 腰椎圧迫骨折 / 脛骨腓骨遠位端骨折
リウマチ強い痛み / TKA施行 
脊椎・脊髄

頚椎症性脊髄症 / 椎間板ヘルニア(すべり症) / 腰部脊柱管狭窄症 / 脊髄カリエス / 変形性頚椎症 / 中心性頸髄損傷 / 頸髄症

その他大腿骨頭壊死(THA) / 股関節の痛み(THA) / 関節可動域制限(TKA) / 肩関節拘縮 / 膝前十字靭帯損傷
認知症アルツハイマー
精神疾患うつ病 / 統合失調症① / 統合失調症②
内科・循環器科慢性腎不全 / 腎不全 / 間質性肺炎 / 糖尿病 / 肺気腫
難病疾患パーキンソン病 / 薬剤性パーキンソン病 / 脊髄小脳変性症 / 全身性エリテマトーデス / 原因不明の歩行困難
小児疾患脳性麻痺① / 脳性麻痺② / 低酸素性虚血性脳症
種々の疾患が合併大腿骨頸部骨折+脳梗塞一過性脳虚血発作(TIA)+関節リウマチ

-脳血管疾患, 書き方, 病院, レポート・レジュメ