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【脳梗塞+トイレ自立を目標】レポート・レジュメの作成例【実習】

2021年12月24日

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師を目指す学生に向けた、レポート・レジュメの作成例シリーズ。

今回は、「脳梗塞+トイレ動作の自立を目標」の患者のレポート・レジュメです。

実習生にとって、レポート・レジュメの作成は必須です。

しかし、書き方が分からずに寝る時間がほとんどない…という人も少なくありません。

当サイトでは、数多くの作成例を紹介しています。

紹介している作成例は、すべて実際に「優」の評価をもらったレポート・レジュメを参考にしています(実在する患者のレポート・レジュメではありません)。

作成例を参考にして、ぜひ「より楽に」実習生活を乗り切ってください!

 

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今回ご紹介するレポートの患者想定

 

今回ご紹介する患者想定

  • 施設に入所中
  • 脳梗塞を発症

  • 左片麻痺を呈する

  • トイレ動作の自立を目標にしている
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「脳梗塞+トイレ動作の自立を目標」のレポート・レジュメ作成例

Ⅰ.はじめに

 今回右脳梗塞により左片麻痺を呈した症例について,評価結果をもとに問題点の抽出,目標設定,治療プログラムの立案を行なう機会を得て,本症例の経過を追い,最終的な問題点と今後の方針について考察したので以下に報告する.

 

Ⅱ.症例紹介

1.一般情報

【年齢・性別】70歳代,男性 

【身長・体重・BMI】cm, kg,

【介護度】要介護1

【職業】トラック・フォークリフト運転 

【趣味】塗り絵,桜観賞,釣り

 

2.医学的情報

【診断名】右脳梗塞

【障害名】左片麻痺

【現病歴】〇〇年〇〇月に右脳梗塞により病院へ搬送.1ヶ月の入院後,在宅で妻と二人暮らしをしていたが,脳梗塞の後遺症により身体機能低下.妻も認知症があり,本人の介護を十分にできないため,〇〇年〇〇月より老健施設入所.

【既往歴】特になし

【現疾患】脳後遺症,便秘症,高血圧

【服薬状況】①バイアスピリン 1T/1 朝夕 ②ナフトジール2T/2 朝夕 ③重カマ1g/1 朝夕

  • バイアスピリン

<効能用途>狭心症(慢性安定狭心症,不安定狭心症),心筋梗塞,虚血性脳血管障害

<副作用>ショック,アナフィラキシー様症状,喘息発作,出血など

  • ナフトジール

<効能用途>Ca拮抗剤系の降圧剤

<副作用>頭痛,めまい,のぼせ,動悸,耳鳴り,食欲不振など

  • 重カマ

<効能用途>胃潰瘍,十二指腸潰瘍,便秘症

<副作用>軽い下痢など

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3.社会的情報

【主訴】<初期/最終>体が思うように動かない  

【本人Hope】<初期>トイレが一人で出来るようになりたい <最終>トイレで自分でズボンを上げたい

【本人ニード】<初期/最終>トイレ動作自立

【家族Hope】<初期/最終>短い距離は歩けて欲しい

【家族ニード】歩行の自立,歩行の耐久性獲得

【家族構成・キーパーソン】現在自宅には妻がひとりで生活をしている.妻は認知症があるため,本人の介護に関しては理解できず関わる事はできない.妻との間に子供は居ず義兄が度々様子を見に来ていたが,負担が大きく今後は本人を施設で生活させたいと思っている.

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4.他部門情報

【主治医】転倒骨折に注意してリハビリを進める.

【ケアマネージャー】歩行の安定,能力維持をできるように歩行機会を増やす.

【介護士】転倒に注意する.安定した生活を送れるように支援をする.食事に関しては野菜と硬いものは好まれず,野菜が出ると残される事が多い.牛乳を好んで飲まれる.夜間のトイレはコールにて職員を呼びスボンの上げ下げに介助必要.

 

Ⅲ.理学療法評価

(初期:〇〇年〇〇月〇〇日 最終:〇〇年〇〇月〇〇日)

全体像

初期

最終

挨拶をすると小さな声であるが目を見て返答をして頂ける.会話の最中に突然笑い出す事があり,止まるまでに時間がかかる事が多いことから感情失禁が疑われる.自ら利用者様,スタッフへ話しかける事は少なく性格はおとなしい.リハビリに対しては積極的である.顔色はやや赤色.四肢の皮膚の色は良好.日によって腰部にコルセットを着用している.

初期に比べてより活発になり,自発的に会話を行う場面も多く見られる.リハビリに対してもより意欲的になってきた傾向が見られる.

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バイタルサイン

 

初期

評価治療前

初期

評価治療後

最終

評価治療前

最終

評価治療後

血圧

(収縮期/拡張期)(mmHg)

112/64

112/66

114/66

114/66

脈拍(回/分)

76

80

76

80

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認知機能検査

(改訂長谷川式簡易知能評価スケール:以下HDS-Rを使用)

初期

最終

24/30 

<減点項目>日付(年),数字の逆唱(4桁),3つの言葉復唱(全ヒントを与え正解)

著変なし.

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片麻痺機能検査 

(Brunnstrom recovery stage :以下BRS)

初期

最終

左上肢:stageⅢ

左下肢:stageⅣ

左手指:stageⅣ

著変なし.

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他動的関節可動域検査

(以下ROM) 単位:° P:Pain

測定部位/運動方向

右(初期/最終)

左(初期/最終)

肩関節    屈曲

115P/115P

80/80P

       伸展

50/50

25P/25P

       外転

120P/120P

75P/75P

       外旋

65/65

55P/60P

       内旋

80/80

80/80

肘関節    屈曲

145/145

145/145

       伸展

0/0

-50/-50

前腕     回外

90/90

90/90

       回内

90/90

70/70

手関節    掌屈

90/90

90/90

       背屈

70/70

50P/50P

股関節    屈曲

120P/120P

120P

       伸展

-15/-15

-30P/-20P

       外転

30P/35P

30P/30P

       内転

30/30

10P/10P

       外旋

45/45

45/45

       内旋

20P/35P

20P/25P

膝関節    屈曲

130/130

130P/130P

       伸展

-10/-5

-10P/-10P

足関節    背屈

5/5

-5P/-5P

       底屈

45/45

45/45

P:endfeel軟部組織性,伸張痛を確認.

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筋力検査

・徒手筋力検査(以下MMT)

測定部位/運動方向・筋

非麻痺側(初期/最終)

肩関節 屈曲 三角筋前部繊維,鳥口腕筋

3/3

    伸展 広背筋,三角筋後部繊維,大円筋

4/4

    外転 三角筋中部繊維,棘上筋

3/3

肘関節 屈曲 上腕二頭筋,上腕筋,腕橈骨筋

5/5

    伸展 上腕三頭筋

5/5

前腕  回外 回外筋,上腕二頭筋

5/5

    回内 円回内筋,方形回内筋

5/5

手関節 掌屈 橈側手根屈筋,尺側手根屈筋

5/5

    背屈 長橈側手根伸筋,短橈側手根伸筋,尺骨手根伸筋

5/5

股関節 屈曲 大腰筋,腸骨筋

4/4-5

    伸展 ハムストリングス,大殿筋

3/4

    外旋 梨状筋,上・下双子筋,大・内閉鎖筋,大腿方形筋,大殿筋

5/5

    内旋 中殿筋,小殿筋,大腿筋膜長筋

5/5

膝関節 屈曲 ハムストリングス

4/4

    伸展 大腿四頭筋

4/4-5

足関節 背屈 前脛骨筋

4/4

    底屈 下腿三頭筋

4/4

体幹  屈曲 腹直筋,外腹斜筋,内腹斜筋

3/3

    回旋 外腹斜筋,内腹斜筋

3/3

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形態測定

四肢長
 

右側(初期/最終)

左側(初期/最終)

下肢長   SMD

72/72cm

72/72cm

      TMD

66/66cm

65.5/65.5cm

大腿長

34/34cm

34/34cm

下腿長

33/33cm

32/32cm

四肢周径
 

右側(初期/最終)

左側(初期/最終)

大腿周径   膝蓋骨上縁

35.5/36cm

34/34cm

       膝蓋骨上縁5cm

36/36cm

35/35cm

             膝蓋骨上縁10cm

38/38.5cm

35.5/35.5cm

             膝蓋骨上縁15cm

39/39cm

37/37cm

下腿周径   最大

27/27cm

26/26cm

       最小

18.5/18.5cm

18.5/18.5cm

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感覚検査

表在感覚
 

触覚(麻痺側/非麻痺側)

痛覚(麻痺側/非麻痺側)

部位

初期

最終

初期

最終

上腕

6/10

6/10

9/10

9/10

前腕

5/10

5/10

9/10

9/10

大腿

6/10

6/10

8/10

9/10

下腿

5/10

6/10

8/10

8/10

足底

6/10

6/10

9/10

9/10

深部感覚

初期

最終

左手指:5/5

左足指:5/5

左手指:5/5

左足指:5/5

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反射検査

深部腱反射

反射名

右側(初期/最終)

左側(初期/最終)

上腕二頭筋

+/+

+++/+++

上腕三頭筋

+/+

+++/+++

腕橈骨筋

+/+

+/+

膝蓋腱

+/+

+++/+++

アキレス腱

+/+

++/++

<判定基準>

正常   (+)刺激に対して適切な反応が得られる

やや亢進 (++)刺激に対して著明な関節運動が起きる

亢進   (+++)筋腹を叩いても反応が得られる(クローヌス)

著明な亢進(++++)筋腹を叩いても著明な関節運動が起きる

 

病的反射

反射名

右側(初期/最終)

左側(初期/最終)

ホフマン反射

-/-

-/-

トレムナー反射

-/-

±/±

膝クローヌス

-/-

±/±

足クローヌス

-/-

+/+

バビンスキー反射

-/-

+/+

チャドック反射

-/-

±/±

<判定基準>(+):陽性 (±):疑わしい (-):陰性

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筋緊張検査

背臥位

初期

最終

・左上肢 

触察:全体的に非麻痺側と比較して硬さを感じる.

被動性: 肘関節の屈伸時の抵抗感のため,上腕二頭筋,上腕三頭筋の筋緊張亢進を確認.肩関節動作において抵抗感を感じたため,僧帽筋を含む肩関節周囲筋群の筋緊張亢進を確認.

・左下肢 

触 察:全体的に非麻痺側と比較して硬さを感じる.

被動性:股関節屈曲伸展,膝関節屈曲伸展時にて抵抗感を感じ,速度を変えるとさらに強い抵抗感を感じ,大腿四頭筋,ハムストリングスの筋緊張亢進を確認.股関節外転時抵抗感により内転筋群の筋緊張亢進を確認.足関節背屈においても抵抗を感じ,下腿三頭筋の筋緊張亢進を確認.膝関節を伸ばす動作を他動的に加えると下肢の伸展共同パターンの出現による筋緊張亢進を確認.

上肢・下肢に初期評価と比較して大きな著変は確認できないが,加えて体幹の腹筋群,背筋群の筋緊張亢進を確認.

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バランステスト(装具なし)

姿勢保持時間計測

初期

最終

・座位安定(30秒以上,体軸の傾斜や動揺が大きくなく保持できる)

・立位安定(開閉眼ともに30秒以上,体軸の傾斜や動揺が大きくなく保持できる)

著変なく保持していられるが,立位時に初期よりも体軸の動揺が減少.

外乱刺激(座位時)

初期

最終

・麻痺側への刺激:体幹を傾け続けても上肢に防御的な反応は見られなかった.下肢では非麻痺側に下肢を対側へ振る保護的反応がやや見られた.

頚部・体幹の立ち直り反応は,他の外乱刺激に比べて若干反応が出にくい結果が得られた.

・非麻痺側への刺激:傾け続けていくと右上肢の保護伸展反応がみられた.下肢では麻痺側下肢の膝関節が軽度伸展した.頸部・体幹の立ち直り反応出現.

・後方への刺激:上肢保護伸展反応は確認することが出来ず,傾け続けると体幹の左側から後方に転倒する様子がみられた.頸部・体幹の立ち直り反応出現.

・前方への刺激:頸部・体幹の立ち直り反応出現.しかし前方へ傾け続けても足部の後方への引きは見られなかった. 

変化として,麻痺側への刺激時に頸部・立ち直り反応が初期時よりも出現増大.

Functinal reach test(以下:FR)

初期

最終

・前方9cm:静止立位から前方水平に腕を伸ばす事も不安定で,「前方に腕をまっすぐにしたまま押してください」の指示にも,すぐに肩関節が伸展,体幹前屈を増大させて,前方へ転倒するような形をとる.

・前方11cm:静止立位から前方水平に腕を伸ばす事も不安定で,「前方に腕をまっすぐにしたまま押してください」の指示にも,肩関節が伸展,体幹前屈を増大させるが初期評価に比べて前方へのリーチ動作可能.

Mann肢位

初期

最終

右側下肢を出そうとするが保持することができない.

著変なし.

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高次脳機能検査

初期

最終

・線分二等分:20cmの線分を呈示し,10mm以上のずれは見られなかったため正常と判断.

・線分抹消:すべて抹消することが可能であったため正常と判断.

・模写課題:花の絵を模写した際に欠落は見られなかったため正常と判断.

・仮名ひろいテスト:誤24

・trail-making test part B:5分30秒 最後まで遂行可能だが遂行時間が遅い.

著変なし.

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姿勢観察

側臥位

初期

最終

基本姿勢は常に側臥位をとっている.頭部軽度屈曲,左回旋位.左肩甲骨下制,体幹左側屈,左肩関節屈曲・内転・肘関節屈曲,前腕軽度回内位.右上肢は肩関節・肘関節屈曲,前腕回内位にて顔の前に手部が位置している.左右の下肢股関節軽度屈曲位,膝関節屈曲位.足関節底屈位.左足部は内反している.その際左骨盤は挙上しており左体幹のショートニングを触診より確認,また左骨盤は後方にリトラクションした形をとっている.そのため重心は骨盤後方に位置しているものと考えられる.

基本姿勢は常に側臥位をとっている.頭部軽度屈曲,左回旋位.左肩甲骨下制,体幹軽度左側屈,左肩関節屈曲・内転・肘関節屈曲,前腕軽度回内位.右上肢は肩関節・肘関節屈曲,前腕回内位にて顔の前に手部が位置している.左右の下肢股関節軽度屈曲位,膝関節屈曲位.足関節底屈位.左足部は内反している.その際左骨盤は挙上しており左体幹のショートニングを触診より確認,初期評価と比較して左骨盤の後方へのリトラクションが減少.

座位

初期

最終

頭頸部軽度屈曲,左側屈,左肩甲骨下制,体幹左側屈,円背による脊柱後湾,骨盤後傾,骨盤右下制,左右肩関節屈曲,肘関節屈曲,前腕中間位にて両手を膝の上に置くような形をとっている.この際,左肩甲骨が下制していることにより左肘関節の屈曲が右に比べて大きい.下肢は右股関節屈曲・外転,膝関節屈曲,足関節中間位にて保持.左股関節は屈曲,外転,外旋,足部内反をしている.背部からの視診により,重心は非麻痺側である右側の殿部にかかっていて,体幹は立ち直り反応により正中位に保持する動作が見られ,麻痺側へ側屈している.

頭頸部軽度屈曲,左肩甲骨下制,体幹軽度左側屈,円背による脊柱後湾,骨盤後傾,骨盤右下制,左右肩関節屈曲,肘関節屈曲,前腕中間位にて両手を膝の上に置くような形をとっている.初期時よりも円背改善.この際,左肩甲骨が下制していることにより左肘関節の屈曲が右に比べて大きい.下肢は右股関節屈曲・外転,膝関節屈曲,足関節中間位にて保持.左股関節は屈曲,外転,外旋,足部内反をしている.背部からの視診により,重心は初期時よりも非麻痺側である右側の殿部への偏った荷重は減少しており,体幹は立ち直り反応により正中位に保持する動作が見られ,麻痺側へは軽度側屈している.

立位

初期

最終

頭頸部屈曲,軽度左側屈.左肩甲骨下制,体幹左側屈・左回旋,円背による脊柱後弯,骨盤後傾,骨盤左挙上により,触診からも左体幹のショートニングを確認.両肩関節屈曲・外転,肘関節屈曲,前腕中間位にて上肢をワイドベースにすることにより立位時の安定性を保っている.両下肢股関節屈曲,膝関節屈曲,左下肢は外旋位,足部は内反尖足となっており踵の著明な接地は見られない.

頭頸部屈曲.左肩甲骨下制,体幹軽度左側屈・軽度左回旋,円背による脊柱後弯,骨盤後傾,骨盤左挙上により,触診からも左体幹のショートニングを確認.初期時よりも円背改善.両上肢肘関節屈曲位にて手部は膝の上にある.両下肢股関節屈曲,膝関節屈曲,左下肢は外旋位,足部は内反尖足となっており踵の著明な接地は見られないが初期評価時より床-踵間の距離は短縮.

動作観察

起き上がり動作(ベッドにて側臥位から端座位):自立

初期

最終

【第1相 側臥位 開始肢位】

 姿勢観察側臥位参照.

【第2相 側臥位からon elbow】

 側臥位の上部に位置する麻痺側上肢にてベッド端の手すりを把持.手すりを引き付けるように麻痺側肘関節を屈曲していくことで側臥位での肩甲骨,体幹,骨盤のリトラクトを矢状面上にて正中位に起こす.その際,肩甲骨から体幹,骨盤の分離した回旋は見られず,触診からも腹部筋と背部筋が同時収縮を行うことにより,動作は丸太様回旋となり肘関節の屈曲に頼った動作となる.その後,非麻痺側上肢の肩関節を屈曲,肘関節屈曲,前腕回内をさせてベッドを手掌面にて把持.手すりに捕まった麻痺側上肢とベッドに手掌を把持した非麻痺側上肢にて力を加え,頭頸部を離床し体幹の左側屈を促して非麻痺側上肢をon elbowの位置にする.

【第3相 側臥位から端座位】

 On elbow肢位をとった側臥位から,非麻痺側前腕回内し,ベッドに手掌をつけてon handとなり,肘関節を伸展させ,右上肢を体幹に近づけるようにして端座位まで起こす.on hand状態で,右上肢を肩関節外転,肘伸展,手関節背屈させてベッドを把持した後は膝の上に手部を置く.下肢の動作は,on handとなる際に左右股関節屈曲を行い,足部をベッド端から出す.On handを体幹に近づける動作の間に股関節の屈曲を増大させて,下腿をベッド端より出し,膝屈曲を伴い端座位となる.その際,側臥位の状態で動作を始めるときに,非麻痺側下肢にて麻痺側下肢を下から支えて端座位になるという準備段階は踏む事はなく端座位へ可能.

【第1相 側臥位 開始肢位】

 姿勢観察側臥位参照.

【第2相 側臥位からon elbow】

 初期時より側臥位姿勢での骨盤のリトラクトが減少しているため,手すりに掴んだ麻痺側上肢にて矢状面から正中位に起こす動作は減少.

【第3相 側臥位から端座位】

 On elbow肢位をとった側臥位から,非麻痺側前腕回内し,ベッドに手掌をつけてon handとなり,肘関節を伸展させ,右上肢を体幹に近づけるようにして端座位まで起こす.on hand状態で,右上肢を肩関節外転,肘伸展,手関節背屈させてベッドを把持した後は膝の上に手部を置く.下肢の動作は,on handとなる際に左右股関節屈曲を行い,足部をベッド端から出す.On handを体幹に近づける動作の間に股関節の屈曲を増大させて,下腿をベッド端より出し,膝屈曲を伴い端座位となる.その際,側臥位の状態で動作を始めるときに,非麻痺側下肢にて麻痺側下肢を下から支えて端座位になるという準備段階は踏む事はなく端座位へ可能.

立ち上がり動作(ベッドサイドからの立ち上がり):自立

初期

最終

【第1相 端座位 開始肢位】

姿勢観察端座位参照.

【第2相 端座位から立位への準備動作】

 端座位状態から,前面へ歩行器を設置し両上肢にて歩行器を把持.把持した状態で,体幹の屈曲を増大させて,重心を前方へ移動させる動作を行う事により立ち上がり準備をする.また,非麻痺側下肢・上肢に荷重をかけて体幹の左側屈をし,立位への準備を行う.非麻痺側下腿を引き寄せるように膝関節を屈曲し,重心の移動をしやすくする動作も確認することができる.

【第3相 端座位から立位】

 第2相で,両上肢にて歩行器を把持し,体幹屈曲・体幹麻痺側側屈をした状態から,頭頸部を屈曲,体幹屈曲を増大させ,重心をより前方方向へ移動させ,非麻痺側肘関節を伸展方向,股膝関節を伸展方向への運動をさせて,立位状態となる.この際,下腿でベッド端を押すような代償動作が確認できる.これらは,股関節を屈曲させる動作を行っても立ち上がりに必要なまでの重心の前方移動を得られておらず,まだ骨盤後傾位にあることにより前方への体重を移動できない事による代償動作であると考えられる.

【第1相 端座位 開始肢位】

姿勢観察端座位参照.

【第2相 端座位から立位への準備動作】

 初期時より非麻痺側下肢・上肢に荷重をかけて体幹の左側屈をする動作が減少し,立位への準備を行うことが可能.

【第3相 端座位から立位】

 第2相で,両上肢にて歩行器を把持し,体幹屈曲をした状態から,頭頸部を屈曲,体幹屈曲を増大させ,重心をより前方方向へ移動させ,非麻痺側肘関節を伸展方向,股膝関節を伸展方向への運動をさせて,立位状態となる.この際,下腿でベッド端を押すような代償動作が確認できる.これらは,股関節を屈曲させる動作を行っても立ち上がりに必要なまでの重心の前方移動を得られておらず,まだ骨盤後傾位にあることにより前方への体重を移動できない事による代償動作であると考えられる.

移乗動作(ベッドサイド端座位から車椅子):自立

初期

最終

【第1相 端座位から車椅子アームレストに把持した立位】

 端座位の状態から,股関節を屈曲させて非麻痺側上肢にて遠位のアームレストを把持する.その後,立ち上がり動作を経てアームレストを非麻痺側にて把持した立位姿勢をとる.

【第2相 ベッドを背に向けてアームレストを支持した立位から車椅子に背を向けた立位】

 遠位アームレストを非麻痺側にて把持した立位から,歩幅の狭い歩行をしながら回転し車椅子に背を向けた立位へとなる.その際,体幹は屈曲したままで視線は常に下方向で,上肢の著名な動きも見られず,下肢のみの動きによる歩幅の狭い歩行をし,動作は緩慢である.

【第3相 車椅子を背に向けた立位から車椅子座位】

 非麻痺側上肢をアームレストに把持した車椅子に背を向けた立位から,麻痺側もアームレストに把持し,後方に倒れこむような姿勢で車椅子座位となる.

【第1相 端座位から車椅子アームレストに把持した立位】

 端座位の状態から,股関節を屈曲させて非麻痺側上肢にて遠位のアームレストを把持する.その後,立ち上がり動作を経てアームレストを非麻痺側にて把持した立位姿勢をとる.

【第2相 ベッドを背に向けてアームレストを支持した立位から車椅子に背を向けた立位】

 遠位アームレストを非麻痺側にて把持した立位から,歩幅の狭い歩行をしながら回転し車椅子に背を向けた立位へとなる.その際,体幹は屈曲したままで視線は常に下方向で,上肢の著名な動きも見られず,下肢のみの動きよる歩幅の狭い歩行をし,動作は緩慢であるが初期時よりはスムーズに行えている.

【第3相 車椅子を背に向けた立位から車椅子座位】

 非麻痺側上肢をアームレストに把持した車椅子に背を向けた立位から,麻痺側もアームレストに把持し,後方に倒れこむような姿勢で車椅子座位となる.

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歩行分析

初期

最終

<歩行環境>自立.装具の着用なし.

両上肢にてキャスター付歩行器(以下:歩行器)を把持.

【第1相】歩行器を把持した静止立位

 体幹の左回旋により常に右上肢の肩関節伸展,肘関節屈曲,肩甲骨屈曲.両上肢の著名な動作は歩行中観察できない.体幹は前傾位となり,両上肢で体重を支えている姿勢をとる.このことから歩行中は常に前方に重心があることが考えられる.左骨盤挙上後退,体幹左側屈,骨盤後傾・脊柱後湾,両膝関節軽度屈曲,左股関節外旋,左足関節内反尖足.

【第2相】左遊脚期~左MS(右HO)

上肢にて歩行器を前方へ押し出すと同時に右側へ骨盤移動を行い右下肢へ荷重.左股関節屈曲・外旋,膝関節屈曲,足部内反尖足にて左下肢の振り出しとなる.その際,体幹後傾による代償動作確認.左膝関節・足関節の主な動きは確認できない.左MS時では,体幹の後傾から前傾,左側への骨盤移動を確認.足関節内反尖足で踵接地無し.左MS後すぐに右HO.

【第3相】右HO~W.MS

 右HOからW.MSまでの右遊脚相は,左下肢への荷重困難なため短い.そのため左側への骨盤移動も少なく,すぐにW.MSとなった右下肢へ移動する.

<歩行環境>自立.装具の着用なし.

両上肢にてキャスター付歩行器(以下:歩行器)を把持.

【第1相】歩行器を把持した静止立位

 体幹の左回旋により常に右上肢の肩関節伸展,肘関節屈曲,肩甲骨屈曲.両上肢の著名な動作は歩行中観察できない.初期時より体幹は軽度前傾位.左骨盤挙上後退,体幹軽度左側屈,骨盤後傾・脊柱後湾,両膝関節軽度屈曲,左股関節外旋,左足関節内反尖足.

【第2相】左遊脚期~左MS(右HO)

上肢にて歩行器を前方へ押し出すと同時に右側へ骨盤移動を行い右下肢へ荷重.左股関節屈曲・外旋,膝関節屈曲,足部内反尖足にて左下肢の振り出しとなる.その際,体幹後傾による代償動作確認.左膝関節の軽度屈曲動作を確認も,足関節の主な動きは確認できない.左MS時では,体幹の後傾から前傾,左側への骨盤移動を確認.足関節内反尖足であるが初期時よりも床-踵間短縮.

【第3相】右HO~W.MS

 右HOからW.MSまでの右遊脚相は,左下肢への荷重困難なため短いが初期時よりも延長.左側への骨盤移動も増大.

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ADL評価

・機能的自立度評価法(以下FIM)にて評価 (点数は初期/最終)

セルフケア

評価

食事

6/6

時間がかかるが自立

整容

6/6

時間がかかるが自立

入浴

2/2

自分で行う動作は少なく,最大の介助が必要

更衣(上半身)

6/6

時間がかかるが自立

更衣(下半身)

4/5

<初期>ズボンをはく際に介助が必要

<最終>ズボンをはく際に介助を必要としなくても可能であるが,安全性に欠けるため監視必要.

トイレ動作

4/5

<初期>ズボンを上げる際に介助が必要

<最終>ズボンをはく際に介助を必要としなくても可能であるが,安全性に欠けるため監視必要.

排泄管理

 

排尿

6/6

ほとんど失敗がないがたまに失禁あり,パット交換不可

排便

6/6

ほとんど失敗がないがたまに失禁あり,パット交換不可

移乗

 

ベッド,椅子,車椅子

6/6

完全自立している時が多いが日により介助必要

トイレ

6/6

完全自立している時が多いが日により介助必要

風呂,シャワー

3/3

風呂を想定した移乗で中等度の介助が必要と判断

移動

 

歩行,車椅子

6/6

不安定だが歩行器にて自分で歩く事が可能

階段

1/1

未実施

コミュニケーション

 

理解

7/7

聴覚または視覚によるコミュニケーションの理解良好

表出

4/4

言語障害があるが会話するのに大きな支障はない.

感情失禁が見られ,動作時に影響を及ぼす.

社会的認知

 

社会的交流

5/6

<初期>性格上のためか自分から話しかける場面は多く見られない.

<最終>初期時よりもスタッフ,利用者様との会話増.

問題解決

6/6

日常生活上での問題解決,適切な決断能力良好だが,注意障害の可能性が疑われる.

記憶

7/7

日常生活に必要な情報の記憶良好

総得点:<初期>93点/126点 <最終>96点/126

<採点基準>

7:完全自立 6:修正自立(時間がかかる,安全性の考慮,装具自助具の使用) 5:監視 4:最小介助(患者75%以上,触れる程度) 3:中等度介助(50%以上) 2:最大介助(25%以上) 1:全介助(25%未満)

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Ⅳ.問題点抽出(ICF使用)

要素

肯定的因子

否定的因子

 

初期

最終

初期

最終

心身機能

・非麻痺側上肢筋力ほぼ正常

・コミュニケーション可能

・血圧・脈拍正常範囲内

・非麻痺側上肢筋力ほぼ正常

・コミュニケーション可能

・血圧・脈拍正常範囲内

・視覚的フィードバック可能

#1:左上下肢筋緊張亢進

#2:四肢体幹関節可動域制限 

#3:円背

#4:上下肢運動時痛

#5:腰痛

#6:体幹・下肢筋力低下

#7:麻痺側への荷重困難

#8:麻痺側の表在感覚中等度鈍麻

#9:麻痺側への立ち直り反応低下

#1:左上下肢筋緊張亢進

#2:体幹筋緊張亢進

#3:四肢体幹関節可動域制限 

#4:四肢他動運動時痛

#5:円背

#6:腰痛

#7:体幹・下肢筋力低下

#8:麻痺側の表在感覚中等度鈍麻

能力

・座位,立位保持可能

・移乗動作自立

・移動自立(歩行器歩行,車椅子自操)

・基本的動作可能(寝返り,起き上がり,立ち上がり可能)

・座位,立位保持可能

・移乗動作自立

・移動自立(歩行器歩行,車椅子自操)

・基本的動作可能(寝返り,起き上がり,立ち上がり可能)

#10:ADL動作能力低下(トイレ動作)

#11:立位動作能力低下(麻痺側への荷重困難,バランス能力の低下)

#12:歩行能力・耐久性の低下

#13:立位・座位時の不良姿勢

#9:ADL動作能力低下(トイレ動作)

#10:立位動作能力低下(麻痺側への荷重困難)

#11:歩行能力・耐久性の低下

#12:立位・座位時の不良姿勢

参加

・車椅子での散歩

・レクリエーションへの参加

・車椅子での散歩

・レクリエーションへの参加

#15:移動範囲狭小化

#16:趣味制限

#13:移動範囲狭小化

#14:趣味制限

環境因子

・持ち家

・持ち家

#17:介護者の有無

#15:介護者の有無

個人因子

・リハビリに積極的

・リハビリに積極的

・スタッフ,利用者様との交流

#18:感情失禁

#19:好き嫌いによる食事制限

#20:便秘症

#21:高血圧症

#16:感情失禁

#17:好き嫌いによる食事制限

#18:便秘症

#19:高血圧症

Ⅴ.理学療法目標設定

初期

最終

STG(4W):立位動作の安定性(麻痺側への荷重促進),トイレ動作自立

LTG(8W):歩行能力・耐久性の向上(歩行の安定性,下肢筋力増強)

STG(4W):トイレにてズボン上げ動作の安定性向上・自立.

LTG(8W):歩行能力・耐久性の向上(歩行の安定性,頻度向上)

Ⅵ.治療プログラム

初期

最終

1)関節可動域練習(麻痺側への各関節は筋緊張を軽擦法にて落としながら行う)

目的:各関節の可動性を拡大・維持させていくために行なう.歩容やアライメントの改善につなげていく.

方法:背臥位で肩関節,肘関節,股関節,膝関節,足関節に対して他動的に運動を加えていく.側臥位で股関節の伸展に対して運動を加えていく.

2)立位動作練習(立ち上がり動作・立位保持・麻痺側への荷重練習,筋力増強練習)

目的:座位・立位で体重を前方・側方に移せるようになり,円滑で効率的な立ち上がりを獲得するために行なう.これらの立ち上がり動作を行うことにより,下肢・骨盤の筋力増強を行い,麻痺側への荷重を促進し,歩容やアライメントの改善につなげていく.また立位動作にて両足に力を入れて立つ練習を行い円背の改善を促す.

方法:立位で右手に輪を持っていただき左側に移していただく.輪移しは後方より骨盤帯を把持し体重移動の促すとともにリスク管理として転倒予防を行う.円背へのアプローチは,両手で1本の杖を把持して頂き上へ持ち上げる治療を行う.

3)歩行練習

目的:歩行耐久性の獲得,歩容の改善を目的に行なう.また下肢筋力促通を図ると共に歩行の安定を促す.

方法:病棟4Fを歩行器にて歩いていただく.歩容を改善しながら歩行距離や時間を徐々に延長していく.リスク管理として近位見守りにて行なう.

4)トイレ動作練習

目的:立位動作練習で獲得した動作を,トイレ動作という実際の場面で応用できるように一連の動きにて認識,獲得していただく.

方法:トイレ動作を想定して室内で行うため,ゴムを下肢に装着しズボンに見立てて行う.

5)ホットパック

目的:腰痛軽減.

1)関節可動域練習(麻痺側への各関節は筋緊張を軽擦法にて落としながら行う)

目的:各関節の可動性を拡大・維持させていくために行なう.歩容やアライメントの改善につなげていく.

方法:初期時に加えて体幹の可動域制限に対しても他動的に運動を加えていく.

2)立位動作練習(立ち上がり動作・立位保持・麻痺側への荷重練習,筋力増強練習)

目的:座位・立位で体重を前方・側方に移せるようになり,円滑で効率的な立ち上がりを獲得するために行なう.これらの立ち上がり動作を行うことにより,下肢・骨盤の筋力増強を行い,麻痺側への荷重を促進し,歩容やアライメントの改善につなげていく.また立位動作にて両足に力を入れて立つ練習を行い円背の改善を促す.

方法:初期時に加えて,前方へ麻痺側下肢を出し,膝屈曲位での荷重練習を行う練習を行う.

3)歩行練習

目的:歩行耐久性の獲得,歩容の改善を目的に行なう.また下肢筋力促通を図ると共に歩行の安定を促す.

方法:病棟4Fを歩行器にて歩いていただく.歩容を改善しながら歩行距離や時間を徐々に延長していく.リスク管理として近位見守りにて行なう.

4)トイレ動作練習

目的:立位動作練習で獲得した動作を,トイレ動作という実際の場面で応用できるように一連の動きにて認識,獲得していただく.

方法:トイレ動作を想定して室内で行うため,ゴムを下肢に装着しズボンに見立てて行う.

5)ホットパック

目的:腰痛軽減.

Ⅶ.考察

 本症例は〇〇年〇〇月に右脳梗塞を発症し,左片麻痺を呈した利用者様である.現在,老健にて入所されておりリハビリテーションを行っている.利用者様の背景として,妻は現在一人暮らしをしているが認知症を患っており,またキーパーソンである義兄も介護にあたることが出来ない事と,家族が今後は本人を施設で生活させたいと思っているとのことから,施設内で自立した生活を送れるようになることが本利用者様のQOLの向上につながるのではないかと考えた.本利用者様のQOLはHopeからもトイレを一人で行いたいとあることから,身の回りの事を自分で行えるようになることにより向上するのではないかと考え,これらから利用者様のQOLを維持,向上するにはHopeにつながる動作を再獲得させることが大変重要であると考えた.今回はADL動作(トイレ動作自立)といったQOLの向上につながる動作を獲得して頂く為の機能回復を目標とした理学療法を行うことに重点を置いた.また,家族のHopeでもある短い距離は自分で歩いてほしいとあることや,車椅子上の移動を主として行うことで下肢の屈曲拘縮を助長させないためや筋力低下をさせないためなどにも,歩行頻度を増やすことが重要であると考えた.これらから,トイレ動作の自立,歩行の耐久性向上に主に着目してそれらを阻害する問題点を抽出し,治療を行った.

初期評価時の本症例の座位姿勢のアライメントより円背による脊柱後弯,下肢は右股関節屈曲・外転,膝関節屈曲,足関節中間位にて保持.左股関節は屈曲,外旋,足部内反をしており足底接地はみられない姿勢である.この座位状態からトイレ動作にて下げたズボンを把持するための主とした動作として,体幹を前屈,骨盤を前傾させて股関節の屈曲,肘関節を伸展させてズボンを把持しなければならない.本利用者様はこれら動作が阻害されている.本利用者様は円背が著明に見られており,これは脳梗塞を発症した事により体幹の屈曲パターンが出現し,腹筋群の筋緊張が高くなったことによる影響であると考えられた.これら円背により背部の血流状態が悪化し背筋群への栄養が減少して,筋硬結を起こしていることにより体幹の屈曲が減少している状態にあると考えた.股関節の屈曲に関しては円背による骨盤後傾,触診により腹筋群と背筋群が常に筋緊張亢進を呈しておるため可動性の減少が見られることにより阻害されていると考えられた.肘関節の伸展に関しては肘関節の屈曲拘縮により制限されており,これらも脳梗塞を発症した事により上肢の屈曲パターンが出現し,上腕二頭筋などの肘関節屈筋群の筋緊張亢進により見られるものではないかと考えた.これらの阻害因子による原因によりトイレでの座位姿勢からズボンの裾を把持する動作が制限されているのではないかと考えた.ズボンの裾を把持した後の動作は,把持をしながら便座から立ち上がりの動作を行う過程に移る.本利用者様の立ち上がり動作は主として両上肢にて歩行器を支持し,下腿にてベッド端を押し付ける代償動作により前方への推進力を得る事による立ち上がりとなる.これら代償動作は,主として下肢・体幹筋力の減少,円背による骨盤後傾,体幹屈曲の減少のため重心を前方へ移動できないことによるものであると考えられた.立ち上がり後は,立位姿勢を安定させることにより上肢にてズボンを臀部まで引き上げないとならない.本利用者様の立位姿勢は,円背による脊柱後弯,骨盤後傾.両肩関節屈曲・外転,肘関節屈曲,前腕中間位にて上肢をワイドベースにすることによる姿勢をなしている.両下肢股関節屈曲,膝関節屈曲,左下肢は外旋位,足部は内反尖足となっており踵の著明な接地は見られず,非麻痺側に荷重が偏った姿勢である.両上肢をワイドベースにして保っている事から,立位時の不安定を代償している動作であることが考えられた.これら立位時の不安定さは円背による体幹前傾で前方に重心が位置していることと,触診により左下肢の筋緊張亢進による爪先接地,殿筋群の収縮が低下していることによる麻痺側への荷重困難も加わった立位時の不安定になっていると考えられた.これらの立位時における不安定,バランス能力の低下に治療アプローチをすることにより立位姿勢でのズボンを臀部まで上げる事が可能になると考えた.

次に歩行の安定性,耐久性についてであるが,本利用者様の歩行の特徴は体幹前傾,左回旋により骨盤挙上後退,主に上肢にて歩行器を支持した歩行であり,両股・膝関節屈曲,左側は股関節外旋,足部内反尖足にて常に爪先接地の歩行であり,麻痺側への荷重が少ない事が特徴である.体幹の前傾が見られることは,円背によるものと股関節の屈曲拘縮により代償的に見られていると考えられた.これらの体幹前傾により重心が前方に位置しておりバランス能力の低下が生じ,前方に倒れこまないように上肢にて歩行器を把持していると考えられた.また円背により体幹の著明な屈伸運動は確認できず,触診からも背部筋群が固定的に使用されていることから,これらは市橋1)によると筋を固定的に使うことで筋の感覚器としての作用は低下すると報告されているため,平衡反応も起こりづらい状態になっていると考えた.反応や反射での平衡維持が困難な場合,バランス保持の中でも過度な体幹の固定など筋の努力的な活動による保持になってしまうことが考えられ,その結果が歩行時の易疲労性,耐久性の低下につながる要因の一つであると考えられた.麻痺側に荷重が困難な要因としては,左下肢の筋緊張亢進により足部が内反尖足となっていることが大きな要因ではないかと考えた.歩行周期中常に左下肢は爪先接地となっているため,支持基底面が減少し十分な荷重をかけられず,また足底の表在感覚が中等度鈍麻している上に支持基底面が小さい事から恐怖心もあり,荷重困難につながるのではないかと考えた.これらの動作に対する恐怖心,不安感は精神的な緊張だけでなく実際に筋を固定的に作用させてしまうため,これもADL動作能力低下や全身の耐久性低下につながると考えられた.また触診より麻痺側立脚期中に中殿筋,大殿筋をはじめとする殿筋群の収縮が減弱している事から,立脚期中での左下肢支持が困難となり荷重困難へつながっていることも考えられた.

以上の初期評価時に見られたトイレ動作を阻害,歩行耐久性を低下していると考えられる因子に対して治療として関節可動域練習,立位動作練習,歩行練習,トイレ動作練習を行った結果,トイレ動作は不安定ながらも監視レベル,歩行時は麻痺側への荷重増大が主として得られた.まずトイレ動作にてズボンをはく際の,下げたズボンを把持する動作へのアプローチとして,ズボンを下げる時に足元まで下げるのではなく,膝関節上部まで下げることにより過度の体幹前屈,肘伸展を行わなくても把持することが可能となった.これらはトイレ動作を行う上で,本人がやりやすい方法を吟味したアプローチを行ったことによる結果が得られたと考えられる.ズボンを非麻痺側にて把持した後の立ち上がり動作は,麻痺側上肢にて手すりを把持し,動作緩慢ながらも立ち上がりが可能となった.これらは,円背へのアプローチとして背筋群の筋緊張を軽擦法にて落とし,骨盤後傾を減少したことにより体幹の前屈が増大し,前方への重心移動を行えたことにより可能となったと考えられる.これらは,渡辺2)らの背筋群の筋緊張を落とす事により体幹の前屈角度は増大するとの報告からも同様のことが考えられる.また平行して立ち上がり練習を行うことで下肢筋力の増強,円背の改善が得られトイレにて立ち上がり動作可能へつながったのではないかと考える.立ち上がり後の立位姿勢を安定させることにより上肢にてズボンを臀部まで引き上げる動作は,現在不安定で動作緩慢ながらも自立している結果が得られた.これらは,立位姿勢での麻痺側下肢への荷重が増大したことによる支持性の向上,支持基底面の増大によるバランス能力の向上が主として影響していると考えられる.円背の改善,関節可動域練習により股関節屈曲拘縮減少による体幹前傾を矢状面上にて正中位に近づけることが可能となったことにより,立位姿勢において支持性の向上,支持基底面の増大が可能となり,また左足関節ROMexと同時に軽擦法にて麻痺側下肢の筋緊張を落とした事により内反尖足を抑制させて左足底における支持面の増大,ブリッジ運動を行ったことにより触診からも左殿筋群の収縮増大が得られた結果であると考えられる.これらは笠原3)も立位の安定性に関与する筋として大腿四頭筋,中殿筋といった殿筋群の作用が大きいとする報告がされていることからも立位時の支持性が増大したと考えられる.これらの治療により得られた結果,トイレ動作におけるズボン着脱動作の介助レベルから監視レベルへ改善したと考えられる.

歩行における安定性・耐久性は,上記でも示したように麻痺側下肢への荷重増大が主として影響していると考えられる.足関節ROMexと同時に麻痺側下肢の筋緊張を落とした事により内反尖足を抑制させ支持面増大,左殿筋群の収縮増大を触診より確認した事により麻痺側立脚期の荷重が増大し,安定性につながったのではないかと考えられる.麻痺側への荷重が増大し,初期評価時よりも歩行の円滑化が得られた事により,歩行に対する不安感も弱まり,歩行時の疲労も減少したのではないかと考えられる.これらは柏木4)らの動作に対する恐怖心,不安感は精神的な緊張だけでなく実際に筋を固定的に作用させてしまうとの報告からも歩行の耐久性へのアプローチが行えたのではないかと考えられる.またROMexで股関節の屈曲拘縮減少,円背を背筋群の筋緊張を落とした事で改善したことにより,体幹の前傾位を正中位に近づけることが可能となった.その結果として,支持性の向上,支持基底面の増大によるバランス能力の向上,そして歩行時の体幹の固定作用が減少されて歩行時の耐久性につながったと考えられる.これらは,渡辺2)らの筋を固定的に作用する事で歩行時の疲労度は増大するとの報告からも改善した事により歩行耐久性の向上が認められるものと考えられる.

以上の治療プログラムを行ったことにより主として麻痺側への荷重増大,円背の改善,股関節屈曲拘縮減少が見られ,歩行時の安定性・耐久性向上,トイレ動作監視レベルにつながったと考えられる.しかし,歩行時の安定性・耐久性,トイレ動作自立につながるバランステストのFRでは初期評価時の9cmよりも増大しているものの,末廣ら5)によるトイレの更衣動作に必要なFRの基準は16cm以上との報告にある基準値にはまだ達していない事から各動作を行う上で制限因子となり,バランス低下から転倒へつながる可能性が十分考えられる.本利用者様は施設での生活を続ける予定であることから,これらを改善するために今後も積極的な理学療法介入は必要であると考える.今後の課題としては,歩行時の耐久性が向上したという結果が得られたが,本利用者様は依然として日中車椅子での移動を主として行っている.車椅子上の移動を主として行うことで関節の屈曲拘縮を助長させないためや筋力低下をさせないためにも,リハビリ時間外での積極的な歩行練習を行うことが大切であると考える.そのために歩く時間帯などを利用者様と決めて,徐々にリハビリ時間外での歩行頻度を向上するようなアプローチを行っていればより良かったのではないかと考える.トイレ動作に関しては,現在立位動作が不安定な事から監視レベルとなっているが,施設内での自立した生活のため,完全自立までレベルをこれからも上げる事が大切であると考える.そのために,実際のトイレ場面にて介助者はすぐに介助をするのではなく,利用者様に自分で行ってもらうように促すことが今後大切になってくるのではないかと考える.対人的関係では徐々にスタッフ,利用者様との会話も増えている事から引き続きレクリエーションなどへの参加を促し,これらの今後の課題を考えて本利用者様が施設内での自立した生活を獲得できるように今後もリハビリを継続していくことが大切であると考える.

 

Ⅷ.おわりに

学生という立場ではありますが技術,知識等に関してまだまだ未熟なところが多々あり痛切さを感じている.このような経験からさらに上のレベルに近づけるように努力していきたいと考える.今回担当させていただいた利用者様,ご家族,またご多忙の中ご指導して下さったスタッフの先生方に大変深く感謝申し上げます.

 

Ⅸ.参考・引用文献

1)市橋則明 他:運動療法学-障害別アプローチの理論と実際-.文光堂,2008,2,pp435-449

2)渡辺丈眞:高齢者転倒の疫学.理学療法,18(9),pp841-846,2001

3)笠原美代子・他:片脚立位と下肢筋力の関係.理学療法25,142,1998

4)柏木正好:環境適応-中枢神経障害への治療的アプローチ-.青梅社,2004,pp174-186

5)末廣健児 他:トイレ動作について考える.関西理学,8:7-11,2008

 

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疾患名
特徴
脳血管疾患

脳梗塞

高次脳機能障害 / 半側空間無視 / 重度片麻痺 / 失語症 / 脳梗塞(延髄)+片麻痺 / 脳梗塞(内包)+片麻痺 / 発語失行 / 脳梗塞(多発性)+片麻痺 / 脳梗塞(基底核)+片麻痺 / 内頸動脈閉塞 / 一過性脳虚血発作(TIA) / 脳梗塞後遺症(数年経過) / トイレ自立を目標 / 自宅復帰を目標 / 歩行獲得を目標 / 施設入所中

脳出血片麻痺① / 片麻痺② / 片麻痺③ / 失語症 / 移乗介助量軽減を目標

くも膜下出血

片麻痺 / 認知症 / 職場復帰を目標

整形疾患変形性股関節症(置換術) / 股関節症(THA)膝関節症(保存療法) / 膝関節症(TKA) / THA+TKA同時施行
骨折大腿骨頸部骨折(鎖骨骨折合併) / 大腿骨頸部骨折(CHS) / 大腿骨頸部骨折(CCS) / 大腿骨転子部骨折(ORIF) / 大腿骨骨幹部骨折 / 上腕骨外科頸骨折 / 脛骨腓骨開放骨折 / 腰椎圧迫骨折 / 脛骨腓骨遠位端骨折
リウマチ強い痛み / TKA施行 
脊椎・脊髄

頚椎症性脊髄症 / 椎間板ヘルニア(すべり症) / 腰部脊柱管狭窄症 / 脊髄カリエス / 変形性頚椎症 / 中心性頸髄損傷 / 頸髄症

その他大腿骨頭壊死(THA) / 股関節の痛み(THA) / 関節可動域制限(TKA) / 肩関節拘縮 / 膝前十字靭帯損傷
認知症アルツハイマー
精神疾患うつ病 / 統合失調症① / 統合失調症②
内科・循環器科慢性腎不全 / 腎不全 / 間質性肺炎 / 糖尿病 / 肺気腫
難病疾患パーキンソン病 / 薬剤性パーキンソン病 / 脊髄小脳変性症 / 全身性エリテマトーデス / 原因不明の歩行困難
小児疾患脳性麻痺① / 脳性麻痺② / 低酸素性虚血性脳症
種々の疾患が合併大腿骨頸部骨折+脳梗塞一過性脳虚血発作(TIA)+関節リウマチ

-脳血管疾患, 書き方, 施設(老健など), レポート・レジュメ