本サイトでは理学療法士の実習に特化した記事を中心に書いていますが、様々な職種で実習は行われています。
リハビリ職の実習(理学療法士:PT,作業療法士:OT,言語聴覚士:ST)に加えて、介護実習、看護実習、教育実習がパッと浮かぶところでしょうか。
実習は、今まで学校で習得した知識や技術を実際の現場で行うことになるため、多くの学生が緊張して臨んでいます。
また、指導者(バイザー)と馬が合わなかったり、人間関係がうまくいかず、つらい経験をする人もいるかと思われます。
しかし!!
つらいのはあなただけではありません。
今回は、そんな実習を目の前にしている人や、今まさに直面している学生さんに、
「君一人だけじゃない!みんなも同じだよ!」
というメッセージを込めて、みなさんの体験談をまとめてみました。
この記事を読めば、きっと気持ちを楽にして実習に臨めることでしょう。
つらい実習の体験談まとめ
Case1:つらい…つらいけど投げ出したくない
現在看護学科の3年生です。領域別実習の最中です。
実習がつらくてたまりません。
家に帰っても気が休まらず、食欲もないのです…
記録が終わらないので睡眠時間も短いです。
人と比べて自分のできなさ加減に悲しくなります。
涙がとまりません。
やらなきゃいけないのはわかっています。
途中で投げ出したいとは思いません。
ただただつらいです。
しんどいです。
大変でない実習なんてないですよね?
どうやって乗り越えればいいんでしょう…
ただ、こんなに辛い状況なのに投げ出したいとは思わない気持ち素敵です。
きっと責任感が強く、患者さんに寄り添える看護師になれると思います。
辛い時は、看護師になった自分を想像して乗り切りましょう!
Case2:実習のことを考えると動悸がする
私は10月から評価実習に行かせて頂いているのですが、思うようにいかず、失敗ばかりでバイザーや先生方に呆れられています。
評価でも勉強不足で患者様に負担をかけてしまったり、動作分析が全然できていないと、何回も何回も何回も直されてます。
それでもなんとかあと1週間というところまで来たのですが、これからの実習のことを考えると、動悸みたいなものが出てきて、胃が痛くなります。
このプレッシャーに打ち勝てる自信がなくて、正直、気持ちが揺れてます。
怖いし、苦しいし、情けなくてどうしようもなくて・・・
明日からも正直怖いです。
病院に入るまでは毎日手が震えます、泣きそうになります。
私も、前日の夜や実習先に入るまで、手が震えて動悸がしていました。
ただ、何回も何回も何回も直されるために実習にいってるんです。
大丈夫。
学生で出来ないのは当たり前です。
その怖さ、苦しさ、情けなさは必ず後に生きてきます。
その辛さを知ったあなたは強いですよ。
あと1週間、あと3日・・・とカウントダウンを楽しみながら乗り切りましょう!
Case3:精神的に参り過食症に
私もすごく辛かったです。
私は比較的恵まれた環境で、人間関係もスムーズでしたが、精神的にはかなり参っていたのか過食症になってしまいました。
同級生の中には、出来の悪さに学院に帰らせられた子もいます。
30分しか睡眠時間がない子もいました。
学院の先生に相談しても、「あなたに問題があるのでは?」と言われる子もいました。
5週間ただ立ちっぱなしで患者さんや検査器械に一切触れさせてもらえない子もいました。
レポートはいつも突き返され、レポート点を貰えない子もいました。
一人だけターゲットにされていじめられる子もいました。
泣いてる子はたくさんいました。
医療の世界は本当に厳しい。
私は3年間本当に辛かったです。
でも頑張った分だけ得たものは大きいです。
う〜ん、やっぱり体育系の実習先はまだまだあるんですね。
ただこれ、学生悪くないですよ。
実習先に問題があるんですよ。
こんな実習先に学生の未来が潰されたらたまったもんじゃない!
「自分は悪くない、自分が学生をもったらこうならない」と念じてください。
そんな気持ちをもったあなたこそ、現場に必要な人材なのです。
Case4:揚げ足をとるバイザー
ただいま評価実習の真っ只中です。
バイザーとの人間関係がうまくいきません。
フィードバック時でのダメだしや揚げ足を取るような指摘。
症例様の評価も書き直しで課題がどんどん増えていき、追い込まれる実習となっています。
人間関係も辛いですが、帰ってからのレポートのほうが大変です。
揚げ足とられて指摘されるレポートを何時間も作成する作業です。
あぁ~レポートやらなきゃなぁと考えると全身の力が抜け、何も考えられなくなってしまいます。
「こんなに辛いなら死んだほうが楽だ。」と思ってしまいます。
ダメならどこがダメなのかを知り対策をしようと何度も思いましたがバイザーとうまくいかず、もう思考も停止しどうすればいいのかわかりません。
甘えだと思われるかもしれませんが、本当に辛いです。
そのバイザーがク○なんです。
あなたは全然悪くありません。
甘えでもありません。
そんなバイザーに当たったらみんな辛いですよ。
きっと、そのバイザーは職場での人間関係やプライベートでもうまくいっていないんです。
それをあなたにぶつけてる悲しい人間なんですよ。
なので一つだけ約束。
絶対に死なないでください。
将来、あなたを待っている患者さんがたくさんいます。
そんな素敵な将来をこのバイザーに潰されるなんてあんまりだ!
Case5:通いのバス乗るたびに吐き気
通いのバスは乗るたびに吐き気がしました。
一人暮らし経験がなかったのでご飯が作れませんでした。
男ですが、怒られているときに勝手に涙が出てきて、女性バイザーに「あのさ○○(呼び捨て)泣くんならトイレ行って泣いてこい」と怒られました。
徹夜で仕上げたレジュメを投げ捨てられました。
おぉ、思い出したくもない…
これは吐き気しますわ。。
勝手な想像ですが、プライベートがうまくいってないパターンのバイザーですね。
もし、私がこのバイザーに当たったらMの精神で乗り切るかな〜。
どこかで、辛さを逃す切り替えが欲しいですね!
Case6:報告しても鼻で笑うバイザー
私の指導者さんがとても怖くて行くのが恐いです。
患者さんの部屋に訪ねて、呼吸音を先生と聴取して得た情報を報告しようとしたら「そんな報告ですか(笑)」と鼻で笑われました。
アセスメントが間違えてるというわけではなく、報告しなくてもみたいな風に笑われました。
また、朝に援助に一緒に入らせていただきたいのですが時間はわからないと思うので、その時にはすいませんが声を掛けていただけますか?と毎朝言うのですが、あーもう終わりましたと言われることも多々あります。
他の生徒の実習指導者さんは優しいのですが…自分の指導者さん、看護師さんが厳しくて辛いです。
出来ない学生を見て自分の優位性を感じたいパターンのバイザーだな。
あなたが今できないことは当たり前なんです。
そして、その中であなたは自分なりに対処法を考えて実行しています。
これは素晴らしいことです。
きっと一瞬でこんなバイザー抜かせる未来が待っていますよ!
一点、うまく乗り切るコツとしては、そのバイザーが「何を求めているか」を知ることです。
コチラの記事(実習開始一週間でする「たった一つの評価」が落ちない秘訣だ!)に詳しく書いているので、興味がある人は参考にしてみてください。
実習開始1週間でする「たった1つの評価」が落ちない秘訣だ!
本サイトは、レポート、レジュメ(症例報告書)の書き方など、実習をうまく乗り切るコツを中心に書いていますが、結局合格、不合格を決めるのはバイザーと呼ばれる指導者です。 「いやー上手にレポート書けたわ!」 ...
続きを見る
つらい実習の体験談まとめのまとめ
今回は、6つの体験談をご紹介しました。
実習を控えている人は、逆に緊張してしまう気もしますが…。笑
でも、緊張したり悩むことは想定内です。
その中で、こんな経験は俺だけなんではないか…という不安が、さらなる不安を助長させ悪循環に陥ってしまうのです。
この経験談を見て、みんな同じ経験をしているんだ!ひとりじゃないんだ!という精神が、乗り切るために重要になってきます。
つらい実習を乗り切る対応策を知りたい!という方は、コチラの記事(理学療法士(PT)の実習ってそんなにキツイの?【対応策まとめ】)にまとめているので参考にしてみてください。
理学療法士(PT)の実習ってそんなにキツイの?【対応策まとめ】
レポート・レジュメの書き方など、学生向けの記事を書いていると、養成校入りたての学生や理学療法士(PT)を目指している高校生から、 「実習ってそんなにキツイんですか?」 っていう質問をよく受け付けます。 ...
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70例以上のレポート・レジュメの作成例
体験談を見ていると、レポート・レジュメをうまく書けずに悩んでいる人も多くいましたね。
このように多くの学生が、このレポート・レジュメの作成に悩んでいます。
夜も眠れず、徹夜で実習に向かうことも少なくありません。
そんなあなたに一つアドバイスをするとすれば、「できるだけ多くの作成例に目を通しなさい」ということです。
書き方やノウハウを学校で教わっても、いざ実習に行くと「どのように作成したらいいか分からない…」となってしまいます。
それは当たり前で、患者一人ひとりによって病態や症状は異なるからです。
そのため、レポート・レジュメの作成をスムーズに行う1番の近道は、できるだけ自分が担当している症例に近い作成例に目を通して、全体の内容を掴むことと言えます。
以下に、疾患別の作成例リンクを貼っておきますので、ぜひ参考にしてみてください!
レポート・レジュメの書き方!完全まとめ【記載例70以上】
本サイトは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師を目指す学生に向けた、評価シートの無料ダウンロード、レポート・レジュメの書き方や作成例を中心にご紹介しています。 今回は、「レポート・レジュメ ...
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疾患別のレポート・レジュメ作成例
疾患名 | 特徴 | |
脳血管疾患 | 脳梗塞 | 高次脳機能障害 / 半側空間無視 / 重度片麻痺 / 失語症 / 脳梗塞(延髄)+片麻痺 / 脳梗塞(内包)+片麻痺 / 発語失行 / 脳梗塞(多発性)+片麻痺 / 脳梗塞(基底核)+片麻痺 / 内頸動脈閉塞 / 一過性脳虚血発作(TIA) / 脳梗塞後遺症(数年経過) / トイレ自立を目標 / 自宅復帰を目標 / 歩行獲得を目標 / 施設入所中 |
脳出血 | 片麻痺① / 片麻痺② / 片麻痺③ / 失語症 / 移乗介助量軽減を目標 | |
くも膜下出血 | ||
整形疾患 | 変形性 | 股関節症(置換術) / 股関節症(THA) / 膝関節症(保存療法) / 膝関節症(TKA) / THA+TKA同時施行 |
骨折 | 大腿骨頸部骨折(鎖骨骨折合併) / 大腿骨頸部骨折(CHS) / 大腿骨頸部骨折(CCS) / 大腿骨転子部骨折(ORIF) / 大腿骨骨幹部骨折 / 上腕骨外科頸骨折 / 脛骨腓骨開放骨折 / 腰椎圧迫骨折 / 脛骨腓骨遠位端骨折 | |
リウマチ | 強い痛み / TKA施行 | |
脊椎・脊髄 | 頚椎症性脊髄症 / 椎間板ヘルニア(すべり症) / 腰部脊柱管狭窄症 / 脊髄カリエス / 変形性頚椎症 / 中心性頸髄損傷 / 頸髄症 | |
その他 | 大腿骨頭壊死(THA) / 股関節の痛み(THA) / 関節可動域制限(TKA) / 肩関節拘縮 / 膝前十字靭帯損傷 | |
認知症 | アルツハイマー | |
精神疾患 | うつ病 / 統合失調症① / 統合失調症② | |
内科・循環器科 | 慢性腎不全 / 腎不全 / 間質性肺炎 / 糖尿病 / 肺気腫 | |
難病疾患 | パーキンソン病 / 薬剤性パーキンソン病 / 脊髄小脳変性症 / 全身性エリテマトーデス / 原因不明の歩行困難 | |
小児疾患 | 脳性麻痺① / 脳性麻痺② / 低酸素性虚血性脳症 | |
種々の疾患が合併 | 大腿骨頸部骨折+脳梗塞 / 一過性脳虚血発作(TIA)+関節リウマチ |