整形疾患 無料評価シート

【実習】整形疾患の評価ポイント!【無料評価シート多数】

2021年12月17日

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師を目指す学生に向けた、評価ポイント解説シリーズ。

今回は、「整形疾患」の評価です。

今回は、評価ポイントの解説に加えて、「整形疾患」の評価に最適な評価シートを用意したので、ダウンロードして実習に臨んでください。

もちろん、ダウンロードは無料です。

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脊髄損傷の評価方法・評価用紙ダウンロード

脊髄損傷の患者に対する評価方法、評価用紙のダウンロードは、別記事(【実習】脊髄損傷の評価ポイント!【評価シートダウンロード可】)でご紹介していますので、参考にしてください。

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膝疾患の患者に対する評価

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膝疾患の患者に対する評価方法

項目評価内容点数
疼痛・歩行能力1km以上歩行可,通常疼痛無いが,動作時たまに疼痛あってもよい3030
1km以上歩行可,疼痛あり2525
500m以上,1km未満の歩行可,疼痛あり2020
100m以上,500m未満の歩行可,疼痛あり1515
室内歩行または100m未満の歩行可,疼痛あり1010
歩行不能55
起立不能00
小計  
疼痛・階段昇降能力昇降自由・疼痛無し2525
昇降自由・疼痛あり,手摺を使い疼痛無し2020
手摺を使い・疼痛あり,一歩一歩の昇降では疼痛無し1515
一歩一歩・疼痛あり,手摺を使い一歩一歩の昇降は疼痛なし1010
手摺を使い一歩一歩の昇降も疼痛あり55
できない00
小計  
屈曲角度および強直・高度拘縮正座可能な可動域3535
横座り・胡座可能な可動域3030
110°以上屈曲可能2525
75°以上屈曲可能2020
35°以上屈曲可能1010
35°未満の屈曲,または強直,高度拘縮00
小計  
腫脹水腫・腫脹無し1010
時に穿刺必要55
頻回に穿刺必要00
小計  

膝疾患の患者に対する評価の判断基準

疼痛・歩行能力

・歩行はすべて連続歩行(休まずに一気に歩ける距離)を意味する
・疼痛は歩行時痛とする(疼痛は鈍痛,軽度痛、中等度痛を含む)
・ある距離までしか歩けないが,その範囲では疼痛無いときには,その一段上のクラスの疼痛・歩行能とする
・ある距離で激痛が現れるとき,その一段下のクラスの疼痛・歩行能とする
・「通常疼痛無いが,動作時たまに疼痛あってもよい」は買物後,スポーツ後,等の時に疼痛がある状態をいう
・「1km以上の歩行」はバスの2~3停留所間隔以上歩ける,あるいは15分以上の連続歩行可能
・「500m以上,1km未満の歩行」は買物が可能な程度の連続歩行をいう
・「100m以上500m未満の歩行」は近所づきあい程度の連続歩行をいう
・「室内歩行または100m未満の歩行」は室内または家の周囲,庭内程度の連続歩行をいう
・「歩行不能」は起立できるが歩けない,歩行できても激痛のある場合をいう

疼痛・階段昇降能力

・疼痛は階段昇降時痛をいう
・疼痛は鈍痛,軽度通、中等度痛をいう
・激痛があるときはその一段下のランクとする
・筋力低下などで出来ない状態であるが疼痛の無いときは手摺を用い一歩一歩で疼痛ありとする

腫脹

・「時に穿刺必要」:最近時に穿刺を受けている,または時にステロイド剤の注入を受けているなど
・「頻回に穿刺必要」:常に水腫がある

膝の靭帯損傷の患者に対する評価

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膝の靭帯損傷の患者に対する評価方法

項目評価内容点数
giving wayなし99
たまに55
時々,しばしば00
坂道または階段下り不安感なし2020
しばしば88
常に00
難易不自由なし1414
やや困難77
困難~不可能00
捻り不自由なし99
やや困難33
不可能00
正座位動作不自由なし1)1414
やや困難2)77
困難~不可能3)00
前方引出しなし1010
わずかに55
著明00
gravity testなし1010
わずかに55
著明00
内・外反テストなし1414
わずかに99
著明00

1)疼痛があっても正座が出来る場合は不自由なし
2)小布団をはさむ,横座りならできるものも含む
3)激痛のためにできないものも含む

 

リウマチ膝の患者に対する評価

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リウマチ膝の患者に対する評価方法

項目評価内容点数
疼痛全く無し4040
動作時時々痛みあり3030
動作時常に痛みあり2020
疼痛のために動作できない1010
常に強い疼痛がある00
可動域正座可能1212
横座り・胡座可能99
110°以上屈曲可能
75°以上屈曲可能66
35°以上屈曲可能33
強直・高度拘縮00
大腿四頭筋筋力52020
4・31010
2以下00
平地歩行能力(補助具なし)不自由無し2020
やや困難1010
困難〜不可00
階段昇降不自由無し88
手摺を使い普通66
一歩一歩34
手摺を使い一歩一歩22
できない00

腰痛の患者に対する評価

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腰痛の患者に対する評価方法

自覚症状

Ⅰ.自覚症状(9点)
 A.腰痛に関して 
   a.全く腰痛はない3
   b.時に軽い腰痛がある2
   c.時に腰痛があるかあるいはある時にかなりの腰痛がある1
   d.常に激しい腰痛がある0
 B.下肢痛およびしびれに関して 
   a.全く下肢痛,しびれがない3
   b.時に軽い下肢痛,しびれがある2
   c.常に下肢痛,しびれがある1
   d.常に激しい下肢痛,しびれがある0
 C.歩行能力について 
   a.全く正常に歩行が可能3
   b.500m以上歩行が可能であるが疼痛,しびれ,脱力を感じる2
   c.500m以下の歩行で疼痛,しびれ,脱力を感じ,歩けない1
   d.常に激しい下肢痛,しびれがある0

他覚所見

 A.SLR(tight hamstringを含む) 
   a.正常2
   b.30°-70°1
   c.30°未満0
 B.知覚 
   a.正常2
   b.軽度の知覚障害を有する1
   c.明白な知覚障害を見とめる0
  注1:軽度の知覚障害とは患者自身が認識しない程度のもの 
  注2:明白な知覚障害とは知覚のいずれかの完全脱出,あるいはこれに近いもので患者自身も明らかに認識しているものをいう 
 
 C.筋力 
   a.正常2
   b.軽度の筋力低下1
   c.明らかな筋力低下0
  注1:被験筋を問わない 
  注2:軽度の筋力低下とは筋力4程度を指す 
  注3:明らかな筋力低下とは筋力3以下を指す 
  注4:他覚所見が両側に認められる時はより障害度の強い側で判定する 
 

日常生活動作

Ⅲ.日常生活動作
     (14点)
   困難やや困難容易
   a.寝返り動作012
   b.立ちあがり動作012
   c.洗顔動作012
   d.中腰姿勢または立位の持続012
   e.長時間座位(1時間位)012
   f.重量物の拳上または保持012
   g.歩行012

膀胱機能

Ⅳ.膀胱機能(―6点)
  a.正常0
  b.軽度の排尿困難(頻尿,排尿遅延,残尿感)-3
  c.高度の排尿困難-6
 注:尿路疾患による排尿障害を除外する

腰痛の患者に対する評価の判断基準

この判定基準は腰痛疾患全般(椎間板ヘルニア,分離・すべり症,脊柱管狭窄症など)に応用可能な案として作成したものであるが,利用法として下記のようなものが考えられる.

 

1.点数表示として扱う方法

各使用者の判断により

ⅰ)自覚症状(9点),他覚所見(6点),日常生活動作(14点)の総合点(29点)により比較する方法.

ⅱ)各項目別に比較し使用する方法:すなわち自覚症状(9点),他覚所見(6点),日常生活動作(14点)の治療前後のそれぞれを比較する方法 

ⅲ)一つの症状を取り上げ治療前後で比較する方法  (ex.脊柱管狭窄症では歩行能力だけを取り上げて比較する方法など)

ⅳ)改善指数あるいは改善率として表現する方法

 

2.膀胱機能は障害の見られる場合のみを用い単独評価を行うか,あるいは総合点として用いるが,総合点として用いる場合はマイナス点として評価を行う.

 

3.判定時期は各使用者が判定時期を明確にして使用する

 

4.満足度および精神状態の評価は参考として点数評価は行わない

 

半月板損傷の患者に対する評価

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半月板損傷の患者に対する評価方法

項目症状評価点数
長距離歩行疼痛(500m以上)なし2020
軽度1515
中等度1010
激痛(または長距離歩行不能)00
階段昇降時疼痛及び動作Ⅰ:疼痛なく不自由なし(注1)2020
Ⅱ:疼痛あるが,昇降に不自由なし,または疼痛ないが不自由1515
Ⅲ:やや疼痛があり,昇降不自由55
Ⅳ:かなり疼痛があり,昇降不自由00
膝伸展強制時疼痛(注2)なし2020
軽度1010
中等度55
激痛00
患肢着地(注3)55
困難または不可00
McMurray test軋轢音なし,疼痛なし1515
軋轢音のみあり1010
疼痛のみあり55
共にあり00
大腿周径(膝蓋骨上10cm)健肢と同じ1515
健肢より1cm以上,3cm未満細い55
健肢より3cm以上細い00
関節裂隙圧痛なし55
あり00

(注1) 「不自由」とは,昇降時手摺を使用するか,一歩一歩か,または手摺を使用し一歩一歩の場合を言う

(注2) 「伸展強制時痛」とは:被験者際だ最大伸展医にして仰臥位で横たわり,検者の片手で足部を支持し,もう一方の手で膝蓋骨上部または脛骨上端に徐々に圧迫力を加え伸展を強制する.膝(前面)に疼痛を訴える場合は陽性とする.

(注3) 「患肢着地」とは,被験者にその場跳びをさせ,何ら疼痛,問題なく患肢で着地できる場合を可,何らかの疼痛,困難を感じる場合を困難または不可とする.

 

股関節疾患の患者に対する評価

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肩関節疾患の患者に対する評価

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肘関節疾患の患者に対する評価

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