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【実習】パーキンソン病と脊髄小脳変性症の分類まとめ

2021年12月18日

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師を目指す学生に向けた、評価ポイント解説シリーズ。

今回は、「パーキンソン病と脊髄小脳変性症」の分類です。

難病に分類される両者ですが、実習で出くわす機会は高い疾患と言えるでしょう。

進行性の難病なので、この患者が今どの段階にあるのかをしっかりと追う必要があります。

今回は、分類に加えて、分類をまとめたシートも用意しているので、ダウンロードして実習に臨んでください。

もちろん、ダウンロードは無料です。

トコル
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パーキンソン病の分類(Hoehn-Yahrの分類)

パーキンソン病の分類として、最も広く使用されているのが「Hoehn-Yahrの分類」です。

「ホーンヤールの分類」と読みます。

Hoehn-Yahrの分類は、状態を5段階(Ⅰ〜Ⅴ)に分けています。

Ⅴになるにつれ重症度が高くなります。

それぞれの段階はバイザーから質問されることはもちろん、国家試験対策でも重要なので、すぐに答えられるよう頭に入れておきましょう。

 

Hoehn-Yahrの分類Ⅰ

定義:片側のみの障害で機能低下はあっても軽微

 

Hoehn-Yahrの分類Ⅱ

定義:両側性または体幹の障害で,平衡障害はない

 

Hoehn-Yahrの分類Ⅲ

定義:姿勢反射障害の初期の徴候が見られ方向転換や閉脚,閉眼起立時に押された場合不安定となる.

身体機能は軽度から中等度に低下するが,仕事によっては労働可能.

ADLは介助を必要としない.

 

Hoehn-Yahrの分類Ⅳ

定義:症状は進行して,重症な機能障害を呈する.

歩行と起立時には介助を必要としないが,ADLの場面で一部介助を要する

 

Hoehn-Yahrの分類Ⅴ

定義:全面介助を必要とし臥床状態

 

【参考】パーキンソン病の患者がとりやすい姿勢と変形・拘縮を起こしやすい部位

頭部:前屈

顎部:前方

肩関節:屈曲・内転

肘関節:屈曲

手関節:軽度屈曲

MP関節:高度屈曲

体幹:前屈

股関節:屈曲

膝関節:屈曲

足趾:屈曲

「パーキンソン病の分類(Hoehn-Yahrの分類)」ダウンロード

上記の分類をpdfでダウンロードできます。

必要な方は、是非ダウンロードして実習に臨んでください。

ダウンロード:パーキンソン病におけるHoehn-Yahrの分類pdf

 

脊髄小脳変性症の分類

脊髄小脳変性症の分類もパーキンソン病と同様、状態を5段階(Ⅰ〜Ⅴ)に分け、Ⅴになるにつれ重症度が高くなります。

加えて、脊髄小脳変性症の分類は、「下肢機能」「上肢機能」「会話機能」に分けられているのが特徴です。

 

 下肢機能上肢機能会話機能
Ⅰ度
(微度)
「独立歩行」
独り歩きは可能補助具や他人の介助を必要としない
発病前(健常時)と比べれば異常ではあるが,ごく軽い障害発病前(健常時)に比べれば異常ではあるが,軽い障害
Ⅱ度
(軽度)
「随時補助・介助歩行」
独り歩きはできるが,立ち上がり方向転換,階段昇降まどの要所で,壁や手すりなどの支持補助具,またや他人の介助を必要とする
細かい動作は下手であるが食事にスプーンなど補助具は必要としない.
書字も可能であるが,明らかに下手である
軽く障害されるが,十分に聞き取れる
Ⅲ度
(中等度)
「常時補助・介助歩行‐伝い歩き」
歩行できるが,ほとんど常に歩行器などの補助具,または他人の介助を必要とし,それらがない時には伝い歩きが主体をなす
手先の動作は全般に拙劣で,スプーンなど補助具を必要とする.
書字はできるが読みにくい
障害は軽いが少し聞き取りにくい
Ⅳ度
(重度)
「起立不能-車椅子移動」
起立していられるが,他人に介助されてもほとんど歩行できない移動は車椅子によるか四つ這いまたはいざりで行う
手先の動作は拙劣で,他人の介助を必要とする.
書字は不能である
かなり障害され聞き取りにくい
Ⅴ度
(極度)
「臥床状態」
支えられても起立不能で臥床したままの状態であり,日常生活はすべて他人に依存する
手先のみならず上肢全体の動作が拙劣で,他人の介助を必要とする高度に障害され,ほとんど聞き取れない

「脊髄小脳変性症の分類」ダウンロード

上記の分類をpdfでダウンロードできます。

必要な方は、是非ダウンロードして実習に臨んでください。

ダウンロード:脊髄小脳変性症の重症度分類pdf

 

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