この記事は、副業を考えている理学療法士向けの記事です。
理学療法士の年収は、全職種の平均年収と比べて低い数値を示しています。
理学療法士の平均年収 | 全職種の平均年収 |
409万円 | 436万円 |
副業に興味を持つことは自然、いや必然の流れかもしれません。
実際、私も新卒から4年目まで年収が400万円だったので、ありとあらゆる副業は試してきました。
このブログもその一つですが、まずはじめにお伝えしたいことは、「副業で稼ぐのは並大抵のことではない」ということです。
それよりも、本業の収入を最大化した方が圧倒的に、そして最短で稼ぎやすいということをお伝えしたいと思います。
この記事でわかること
・副業で稼げる金額は?
・転職をするとどのくらい年収アップできる?
・どこに、どのように転職をすれば年収アップできる?
私は副業の収入に関しては微々たるものなので大層なアドバイスはできませんが、本業では年収800万円を越すことができたので、その方法もあわせてお伝えしてまいります。
もし、この記事を最後まで読んでも「やっぱり副業で稼ぎたい!」という人はコチラの記事(【月10万円以上可】PT・OT・STにオススメの副業10選まとめ!)を参考にしてください!
理学療法士ができるだけ効率的に副業で稼ぐ方法を紹介しています!
【月10万円以上可】PT・OT・STにオススメの副業10選まとめ!
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理学療法士が副業をした時に得られる予測収入
「副業で稼ぐことは並大抵のことではない」
まず、この根拠を示してまいります。
下のグラフは、副業をした時に得られる月の予測収入です。
引用:お金の情報サイト「まねーぶ」
約半数の人が、月に1万円も稼げていないことが分かります。
そして、その収入を得るために必要な月間の稼働日数が下のグラフです。
*平均稼働日数:21日/月間
引用:お金の情報サイト「まねーぶ」
この2つのグラフから読み取れることは、
「月に平均21日間副業をしたとしても、約半数の人が1万円も稼げない」
ということです。
数千円でも収入が増えたら嬉しいという人もいるかもしれませんが、副業で稼ぐのはかなり厳しいと言えるでしょう。
理学療法士は副業をする前にまずは本業収入の最大化を
年収が低い理学療法士は副業に手を出しがちですが、多くの時間を割いても年収は変わらない人がほとんどでしょう。
そのため、年収を上げたい理学療法士のあなたがまずすべき事は、「本業収入の最大化」です。
本業の収入を最大化させる方法
私が本業収入の最大化を勧めるのは、即効性があり、かつ大幅な年収アップを目指せるからです。
では、本業の収入を最大化させる方法とは何か。
それは「転職」です。
転職の他にも、「専門性を突き詰める」や「マネジメントスキルを身につける」など、年収を上げる方法は多々ありますが、どれも一握りの存在に限られていたり、かなりの時間を要してしまいます。
誰でも本業の収入を最大化できる、一番簡単なのが「転職」です。
年収が低い理学療法士にはある特徴が!人生を変える方法3選
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理学療法士が転職をした時に得られる予測年収
それでは、理学療法士が転職した時に得られる予測年収を見ていきましょう。
下の表は、職種別の平均金額アップ率ランキングです。
順位 | 職種 | 平均金額アップ率 | 平均アップ額 |
---|---|---|---|
1位 | 金融関連専門職種 | 20.6% | 92.6万円 |
2位 | 医療系専門職種(医療/介護/福祉) | 15.0% | 67.6万円 |
3位 | 技術系職種(建築/土木/プラント/設備) | 14.9% | 65.2万円 |
4位 | 営業職 | 14.7% | 59.5万円 |
5位 | 技術系職種(素材/化学/食品/その他) | 14.2% | 58.9万円 |
引用:転職なら、求人情報・転職サイトdoda(デューダ)
表を見ていただくと分かる通り、理学療法士を含む医療系専門職種は、転職をすることで平均約68万円の年収アップを目指すことができます。
実は、昇級が少ないことで有名な理学療法士ですが、意外と転職をすることで年収が上がりやすい職業ということは知られていません。
次に、転職をすることで得られる年収アップと副業で得られる年収アップを比較してみましょう。
転職をした場合 | 副業をした場合 | |
平均年収アップ額 | 68万円 | 月収1万円×12ヶ月=12万円 |
副業をして月に1万円稼げたと仮定をしても、転職をした場合と比較すると「56万円」の差が生じていることが分かります。
毎日コツコツと副業をするよりも、1回の転職の方が年収をアップできるのです。
また、副業はどんなに頑張っても1円も稼げない人が多くいるのに対し、転職は方法さえ間違わなければ確実に年収アップを目指せるのも強みと言えるでしょう。
理学療法士が収入を最大化できる転職先とは
それでは、理学療法士が収入を最大化できる転職先をお伝えします。
それは、ズバリ「訪問看護ステーション」です。
確かに、求人を見てみるとクリニックや病院でも好条件を提示している場所もありますが、訪問看護ステーションは基本給にプラスして稼げる条件が整っています。
例えば、「インセンティブ」です。
インセンティブとは、訪問をすればするだけ基本給に給料が上乗せしていくシステムです。
また、訪問看護ステーションは支店を多く構えている場合も多く、役職につけるポストが多くあるため、安定した高収入を目指すことができます。
詳しくは、下記の記事で書いているので参考にしてみてください。
*20代の人はコチラ(インセンティブで稼ぐ方法などを紹介)→20代の理学療法士が年収600万円まで上げる転職術!【完全マニュアル】
*30代の人はコチラ(役職について稼ぐ方法などを紹介)→30代の理学療法士が年収600万円まで上げる転職術!【完全マニュアル】
私が訪問看護ステーションに転職した時の年収
実際、私も訪問看護ステーションに転職をして当時の本業収入を最大化できました。
以下の表は、私の年収推移です。
経験年数 | 年収 | 備考 |
1年目(新卒で急性期病院に入職) | 400万円 | もちろん平社員 |
2年目 | 400万円 | 平社員継続 |
3年目 | 400万円 | 部門リーダーになるも年収変わらず |
4年目 | 400万円 | 役職・年収変わらず |
5年目(訪問看護ステーションに転職) | 500万円 | 転職直後より年収100万円アップ |
6年目 | 600万円 | 主任に昇格 |
7年目 | 700万円 | エリア統括に昇格 |
8年目 | 800万円 | 人事業務を兼任 |
手取り17万円だった理学療法士の私が転職をした結果がこちらです
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私は急性期病院に勤めていた時と比較して、転職したその年から年収が100万円アップしていることがわかると思います。
大きな声では言えませんが、この時の私は「せどり」を少しかじっていました。
*せどり:仕入れた商品を仕入れ額よりも高い値段で販売し、その差額を利益とするビジネス
月に1〜2万円稼げればいい方だったので、年収にして20万円前後です。
確かに20万円増えるのは嬉しかったですが、いかに本業の収入を最大化する方が大切だったかがわかる結果となりました。
失敗しない訪問看護ステーションへの転職方法は?
実をいうと、昔に比べると訪問看護ステーションも稼ぎにくくなっています。
私が訪問看護ステーションに転職をした時は、地域包括ケアシステムの充実を図り訪問看護ステーションが急増している頃でした。
需要がかなり高かったため、高給料を提示している訪問看護ステーションも多く、うまくその波に乗れたということも事実あります。
しかし、昨今の訪問看護ステーションは爆発的に増加をしており、地域によっては飽和状態になっている場所もあります。
追い討ちをかけるように、令和3年の介護報酬改定で、理学療法士などリハビリスタッフの配置基準に釘を刺されました(看護師6割:リハビリスタッフ4割にする方針)。
そのため、今から転職をする人にお伝えしたいことは、「転職する訪問看護ステーションには慎重になるべき」ということです。
特に、訪問看護ステーションは看護師や理学療法士が代表を務めているところも多く、経営に対しての知識が少ない人が運営している場所も目立ちます。
長期的な経営能力があるかと言われれば、正直怪しい訪問看護ステーションも多々あるので注意をしてください。
もし、私が今転職をするのであれば、以下の点に注意して訪問看護ステーション選びをします。
・看護師とリハビリスタッフの比率→看護師6割基準を満たしているか
・要介護と要支援の割合→国は軽度(要支援者)の利用者に対するリハビリが多いステーションをよく思っていない。(令和3年の介護報酬改定で減算処置が取られ始めました)
・代表が医療従事者以外→理学療法士以外の知識や仕事に携われる(参考記事:【訪問看護の選び方】社長は医療関係者(看護師・リハ職)が良いって本当?【転職】)
ただし、人により選ぶポイントは異なるので、コチラの記事(【転職希望者必見】訪問看護ステーションの選び方!【21のチェックポイント】)で確認をしておきましょう。
【転職希望者必見】訪問看護ステーションの選び方!【21のチェックポイント】
続きを見る
上記に挙げた特徴を持つ訪問看護ステーションを一から探すとなると大変なので、転職サイトに登録をして探してもらいます。
転職者の条件を親身に聞いてくれる「PTOTSTワーカー」に加え、1都3県に転職をするなら「レバウェルリハビリ」に登録をしておけば間違いないでしょう。
・PTOTSTワーカー | 業界実績No.1:リハビリ職向け転職サイトで最大手で、全国的に求人が豊富。転職初心者は登録しておきましょう。
・レバウェルリハビリ | 業界最大の非公開求人数:業界最大の非公開求人数を持つため好条件の求人がたくさん。特に1都3県に転職考えている人にオススメ。
上記の2サイトは、実際に私も利用していました。
これらの転職サイトに登録をして、ピックアップしてもらった求人の中から2〜3箇所に絞って面接に行く。
今の私なら、このような流れで転職活動をすると思います。
「すぐに転職をするのはちょっと…」と思っている方は、ジョブメドレー (理学療法士)に無料登録しておくことをオススメします。
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ジョブメドレー (理学療法士)は、転職サイトの中でも珍しい「スカウト機能」を採用しています。
スカウト機能とは、転職希望者がジョブメドレー(理学療法士)に登録をしておけば、企業側から「ウチにきてくれないか?」とオファーをもらうことができる仕組みです。
とりあえず登録してオファーがくるか待ってみるのも得策といえるでしょう。
ちなみにジョブメドレー(理学療法士)は、サーチ型(自分で求人を探すスタイル)を採用しているためしつこい電話もありません。
しつこい電話がない!スカウトをもらえるかも!
まとめ
副業で年収を上げることは決して悪いことではありません。
しかし、副業は運と時間を必要とするため、確実に年収をアップさせたいのであれば、転職をして本業収入を最大化させましょう。
転職先は「訪問看護ステーション」がオススメです。
しかし、介護報酬改定によりいつ求人が少なくなるか分からないので、転職はできるだけ早い方がいいでしょう。
副業は転職をしてからでも遅くはありません。もしくは同時進行でも良いかもしれませんね。
年収を上げてより良い人生を送れますように。
応援しております。
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