訪問看護 初心者向け

「認知症」を「認知」って呼ぶな!使ってはいけない略語3選

2021年2月4日

訪問看護を含む、医療・介護に携わる人は何かと略語を使いがちです。

「通に見える」「頭が良く見える」「何となく使っている」

理由は様々だと思いますが、略語の中には「使ってはいけない略語」が数多く存在します。

今回は、その中でも頻繁に使われている略語に絞って、3つご紹介します。

私は長年、訪問看護ステーションで部門管理・エリア統括をしていましたが、紹介する略語を使う人の多さに驚いています。

この略語を使うと、「何も考えていない人なんだな」と悪評価を受けてしまう可能性があるので、意識して使わないようにしましょう。

 

医療・介護職が使ってはいけない略語3選

マンケツ

まず一つ目は、「マンケツ」です。

この略語、私も使ってた時期がありました。

マンケツ。

聞いたことない方、どんな想像します??

マン、、え、、、ケツ、、、イヤンっ!

決していやらしい意味はなく、慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)を略しています。

でも、そういう事です。

変な意味合いに聞こえてしまうかと思います。

誰が聞いてるか分からない、ましてや病院や施設といったナーバスな場所で、マンケツはよろしくありません。

普段からマンケツを使っていて、それに慣れてしまうと、ふとした時に患者や家族の前でも出てしまいます。

実際に、病院の回診でご家族様を前に

「この患者さんはマンケツで〜」

って言ってたスタッフがいました。

案の定、医師に怒られてました。

日々の習慣はふとした時に出てしまいます。

誤解を招きかねない言葉は、日常から使わない癖を付けておくのがいいでしょう。

ROM

次は、ROMです。

関節可動域=「レンジオブモーション」の頭文字をとっています。

皆さんはなんと略しているでしょうか?

一般的にはアールオーエム」と読みます。

確かに、正式に決まってるわけではないんですが、一部でロム」と略している人がいます。

一言。

ダサいのでやめたほうが良いと思います。

やめなきゃ絶対にダメという事ではありませんが、多くの医療・介護に携わる人はアールオーエムと読みます。

ロムでも伝わるからいいじゃん!って思う人もいるかもしれませんが、ダサいんすよ。

「一般的に言われてるのと違う言い方するとかっこいい」という風潮は医療業界で確かにありますが、ロムはどんな風潮があろうとダサいのでやめた方がいいと思います。

 

トコル
そもそも「ROM」って何?という方は、コチラの記事(関節可動域検査の完全まとめ版!【無料ダウンロード可】)が良くまとまっているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

認知

最後は、認知です。

詳しくいうと、「認知がある」という言葉です。

「あの人認知があるから丁寧な対応が必要です」

「認知があるから忘れっぽいんですよ」

よく耳にします。

毎日聞いていると言っても過言ではありません。

この略語、「認知症の患者さんを認知がある」と言っているんですよね。

よく考えてみてください。

認知力が低下している人が認知症です。

認知があるのは正常です。

病院ではあまり聞かないのですが、施設や訪問では多くの人が言っている印象です。

もし、言うなら、「認知症を認める」や、「認知が低下している」という言い方をするべきです。

特に患者の症状に関する事は、略さず、誤解を生まないコミュニケーションを常に気をつけた方が良いと思います。

 

トコル
間違っても、訪問看護計画書や報告書といった公文書に、間違った略語は使わないようにしましょう!
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医療・介護職が使ってはいけない略語3選まとめ

医療・介護職が使ってはいけない略語3選

  • 慢性硬膜下血腫=「マンケツ」
  • ROM=「ロム」
  • 認知症=「認知」「認知がある」

今回は、「医療・介護職が使ってはいけない略語3選」をお伝えしました。

他にも、これっておかしいんじゃないか!?という用語がありましたらぜひ教えてください。

たくさんありましたら、また記事にまとめてお伝えしていきたいと思います。

 

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