訪問看護 実体験

訪問看護でダイエットは可能?いえ、毎日自転車に乗っても太る仕事です

2021年1月28日

訪問看護は、利用者の家に訪問をして看護ケアやリハビリをする仕事です。

そのため、家から家まで移動をするのも仕事の一つと言えます。

特に都内では、移動に自転車を用いていることも多く、一見すると運動量が増えてダイエットに効きそうです。

実際、「ダイエットをしたくてこの仕事を選びました!」という人も少なくありません。

しかし、現実はそんなに上手くいくいきません。

今回は、実際に私が知っているスタッフを例に用いて、「訪問看護で働いてもダイエットに効くとは限らない」ということをお伝えしてまいります。

この記事を読めば、「なぜ運動をしても痩せなかったのか」「どうすれば痩せることができたのか」が分かります。

仕事をしながら痩せたい!と思っている人は必見です。

 

訪問看護の移動手段は電動自転車が多い

訪問するときの移動手段は、特に都心部だと圧倒的に電動自転車が多いです。

例えば、1日5件のお家に訪問する場合、お家とお家の移動時間がすべて20分とすると、単純計算「1日2時間自転車に乗っていることになります。

めちゃくちゃ健康的で、ダイエットに効果的なのは疑う余地はありません。

なぜ毎日自転車に乗っていたのにダイエットできなかったのか?

ただ、今回は毎日2時間自転車に乗っているにも関わらず、逆に太ってしまったスタッフをお伝えします。

健康志向が高いスタッフが太った

「毎日自転車に乗っていたのに太ってしまった」

こう聞くと、仕事のストレスで過食気味になったんでしょ?と思うかもしれませんが、プライベートでの食事量は変わっていません。

むしろ、その方も健康に良さそうという理由もあって訪問看護に就職しました。

健康意識が高いので、プライベートでの食事量も気をつけていた方です。

ではなぜ、太ってしまったのか?

それは、利用者の家で食べまくっていたからです。

その方は、何か頼まれると断ることができない性格の方でした。

基本的に、ご利用者さんからのおもてなしを私たちは受けるべきではありません。

「介護・医療サービスをして帰る」

これが私たちの仕事です。

国の保険で補いつつ成り立っている仕事なので、サービス以外のおもてなしやご料金は受けることが出来ません。

ただ、現実的にはお家に人を招いたら、何かおもてなしをしてあげたいという人が一定数います。

特にご高齢の方になると、おもてなしをするのが自分の楽しみになっている人もいます。

そのスタッフは、すごく親しみやすい、何か守ってあげたくなるようなタイプで、利用者、そのご家族からの信頼がかなり厚かった人でした。

その一方、孫みたいに思われて、サービス提供者とご利用者様という垣根を超えてしまう様子も見られました。

それが、今回の太ってしまった根源です。

 

トコル
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利用者様宅で昼食を3回とっていた

このスタッフは、1日5件の利用者に訪問していたんですが、なんと3人のご利用者様からお昼ご飯を提供されていたとのことです。

10時に介入するご利用者様からは

「朝忙しくて朝食食べてないでしょ〜!、作ってあげたから食べなさい!」

と、トースト、目玉焼き、ウインナー、ヨーグルトをもらいます。

11時に介入するご利用者さんからは

「ね、お昼近いし食べて行きなさい!今日は煮物を作ったの!」

と、白米、煮物、味噌汁をもらいます。

14時に介入するご利用者さんからは

「忙しくてお昼ご飯食べてないでしょ??余り物だけど残しといたから食べてって!」

と、白米、野菜炒め、味噌汁をもらいます。

昼食で3食です

これでは2時間足らずの自転車で消費できません。

 

トコル
このスタッフのように、利用者とスタッフの一線を越えた関係は望ましくありません。場合によっては訴訟に持ち込まれてしまう恐れもあります(参考記事:【訪問看護】利用者と連絡先を交換している人必見!訴訟を起こされても知りませんよ。)。
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食事を断ればよかったのでは?

ただ、みなさん。

「いやいや、もらえません」で済むでしょ!

と思いませんか?

しかし、意外と断るのは勇気がいります。

断ったら「サービスを切られちゃうんじゃないか」「相手を傷つけてしまうんじゃないか」という気持ちが生まれます。

そして、目の前で「あなたのために作っといたのよ!食べて!」って言われたら「確かに、、」って思いませんか?

私も、正直、一時期頂いてしまっている時がありました。

ただ、正直負担ですよね。

お腹パンパンで胃に入れてる感じですよ。

あと、最初は親切心で利用者が提供してきたものでも、私たちが訪問するのは週に2〜3回です。

毎回毎回、お昼ご飯を提供していると利用者側も負担になってきます。

私たち側からすれば、利用者がつくってくれるので「仕方なく食べてる」と思っていても、利用者はあの人が食べるから作っている」にいつしか変わってしまうことがあります。

作るのが負担に感じた時、あなたに怒りの矛先が向かってくるかもしれません。

「あなたが食べるから作ってたけど、もう負担なのよ!なんであなたに作らなきゃならないのよ!」

何がきっかけで状況が変わるかわからないのが、この世界です。

あなたのためにも、利用者のためにも、断るのが正義だと思います。

食べてしまうのは一時的には信頼も厚くなって、コミュニケーションを構築できるかもしれませんが、長い目で見たら健全な関係とは言えません。

結果、3ヶ月で7kg太った

結果、そのスタッフは3ヶ月で7kg太りました。

2時間自転車を漕いでいるにも関わらずです。

そして、退職をしました。

いい顔を振りまいて、利用者のところで満腹になるまで食べ続けることが、限界になってしまったのです。

みなさまに常に頭に入れといて欲しいのは、

「その行動、1ヶ月後、半年後も続けられますか?」

ということです。

あなたの心が穏やかでないと、適切なケアはできません。

悪循環に陥ってしまいます。

断ることができなかったら、上司に相談して見ましょう。

きっと、何か対応策を見つけてくれると思います。

何も考えず、それも看護の一つだからという上司がいる会社は、私はやめていいと思います。

少なくとも、保険分野で働いているならです。

というわけで、今回は摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまったケースを紹介しました。

もし、利用者側の方がこの記事を見ていただいていましたら、十分あなたの気持ちはスタッフに伝わっています。

ただ、その気持ちが負担になってしまう事があるのです。

私たちは「ケアをするためにあなたのお家に行っている」ということをご理解いただけたらと思います。

訪問看護でダイエットは可能?まとめ

自転車で移動をする訪問看護ステーションで働けば、消費カロリーが高くなるのでダイエットにつながる可能性は高いと思います。

しかし、その消費を上回るカロリーを摂取していたら、逆に太ってしまうのは当然でしょう。

訪問看護で働きながらダイエットをしたい!という人は、利用者宅でのおもてなしを断るスキルを身につけていきましょう。

 

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