訪問看護には、正直「向き・不向き」があると思います。
「毎日怒られてつらい…。」
「なぜか上手くいかない…。」
と悩んでいる人は、正直向いていない可能性があります。
しかし、そんなあなたも、訪問看護に「向いていない人の特徴」と「向いている人の特徴」が分かれば直すことができます。
まずは、どういう人が訪問看護に向いているかを知ることが重要なのです。
私は長年、訪問看護ステーションで部門管理・エリア統括をしていたので、数多くのスタッフを指導してきました。
今回は、より分かりやすくお伝えするべく、「愛想がいい人と悪い人」「技術がある人とない人」に言及して、訪問看護に向いている人の特徴をお伝えしてまいります。
この記事を読めば、きっと今よりも楽しく仕事ができるはずです。
逆に訪問看護に向いていない人の特徴を知りたい!という人は、コチラの記事(お前は訪問看護に向いてない!ありえない言動5選【実話】)を参考にしてみてください。
お前は訪問看護に向いてない!ありえない言動5選【実話】
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訪問看護の仕事とは
本題に入る前に、今一度「訪問看護とは」を押さえておきましょう。
自分のお家で生活して行く中で、加齢や障害を負うとできない事が増えてきます。
「着替えができなくなった」
「歩く事ができなくなった」
そんな時、「じゃあ施設に入ろう」ではなく、訪問看護を利用することで、住み慣れたお家での生活が継続できます。
リハビリスタッフが来る事で、再び歩けるようになったり、生きる活力が再び湧いてくるかもしれません。
今回のテーマは、その来てくれるスタッフが「技術なかったらどうですか?無愛想だったらどうですか?」という話です。
「自分の家にあげても良い人はどっちか」って捉えても良いかもしれませんね。
訪問看護に向いている人とは
今回は、「愛想の有無」と「技術の有無」に焦点を絞って、訪問看護に向いている人を考えていきます。
〜今回のテーマ〜
【愛想が良いけど技術なしvs無愛想だけど技術あり】
どちらが訪問看護に向いているか?
一概にこれが良いとは言えませんが、私個人的な意見を申し上げますと、
【愛想が良いけど技術なし】
に軍配があがるかなと思います。
私が高齢者になって、自分の家にあげるならこっちかなぁと思います。
これには、この業界にいるからこそみえてくるポジティブな面とネガティブな面があります。
訪問看護では愛想が良くて技術がない人の方が向いている
私が、訪問看護では愛想が良くて技術がない人の方が向いていると思う理由について述べていきます。
ポジティブな理由
まずは、ポジティブな理由から述べていきます。
今一度申しますが、訪問看護は病院や施設と違って家にくるんですよ?
あなたが長年住み慣れた家にくるんですよ?
無愛想な奴、いれたいですか?
それなら、技術はそこそこでも愛想が良くて、
「あなたが来てくれるだけで元気が出るわ」
って私は思いたいです。
もちろん、「金払ってリハビリや介護頼んでるんだから高い技術も必要だろ!」という意見があるのはごもっともです。
また、無愛想で技術がある人の特徴として、自分の技術が押し付けてくることが挙げられます(もちろん全員ではありません)。
考え方に柔軟性がなくて、誰にでも同じ技術を提供するイメージです。
例え、素晴らしい技術だったとしても、それに固執しては意味がありません。
利用者ごとに柔軟に対応できる方がよっぽど効果は高いのです。
「難しい事を難しいまま提供するのではなく、簡単な事をより簡単に提供する」
これが、医療・介護職にとって重要だと私は思っています。
あとは、無愛想な奴に週1回、数分の高い技術を提供されるより、
「あの人が来てくれて元気が出たわ」
「あの人に教わったリハビリを来週くるまで自分で頑張ってみよう!」
と活力が得られる方が、何千倍も効果があると思っています。
以上が、ポジティブな面です。
ネガティブな理由
では、次はネガティブな理由です。
それは、「この業界に、高い技術を求めるのは諦めたから」です。
一気に暗くなりましたね。
というのも、介護・医療スタッフ(特にリハビリスタッフ)の処遇は年々悪くなっています。
リハビリスタッフでいうと、今までのセオリーでは、
「病院で数多くの患者様の治療を指導者の元で経験して、ある程度一人で治療ができるようになったら訪問分野に(興味がある人は)転職をする」
というのが流れでした。
訪問では「自分一人対利用者」になるので、病院での豊富な経験がなければ一人では難しいよね?という事です。
ただ、病院は給料が安いという問題があります。
一方、比べると訪問看護は高めに給料設定されています。
このことから、昨今のリハビリ業界に起こっていることは、
「新卒で訪問に就職する人が激増」
です。
そのため、学校で習ったレベルの技術が、そのまま利用者のもとに届きます。
もちろん、新卒の人が悪いわけではありません。
業界全体として考えていかなければならない問題です。
このような現状から、訪問において高い技術を求めるのは現実的ではないと捉えることができます。
それなら、「せめてもの愛想は持ってきてね」と私は思います。
訪問看護に向いている人まとめ
ポジティブ・ネガティブな理由を鑑みて、【愛想が良いけど技術なしvs無愛想だけど技術あり】は「愛想が良いけど技術なし」に軍配が上がるかなと思います。
技術ないなら愛想だけでも良くしようねという意味合いもあります。
特にリハビリ業界の人にとっては暗い話が中心になってしまいましたが、現状をしっかりと把握することは大切です。
ぜひ、愛想を良くすることは大前提として、その上で各々の技術を高めていってほしいと思います。
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