訪問看護 その他の記載例

特別訪問看護指示書のルールと書き方を完全解説!【記載例多数・様式ダウンロード可】

この記事では、「特別訪問看護指示書」のルールと書き方を完全解説しています。

現場では「とくし(特指)」なんて呼ばれている書類ですね。

「特別訪問看護指示書ってどういう場合に発行すればいいの?」

「普通の訪問看護指示書とどう違うの?」

「書き方や記載例を教えて!」

このような疑問にお答えしてまいります。

最後には、様式に沿って特別訪問看護指示書の記載例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

特別訪問看護指示書とは

訪問看護の提供には、様々な日数や単位制限があります。

・介護保険の場合:単位数の制限など

・医療保険の場合:週3回までなど(基準告示第2の1に規定する疾病等を除く)

しかし、状態によっては連日訪問が必要になる利用者がいます。

その点、「特別訪問看護指示書」が発行されれば週4日以上の頻回な訪問が可能になります。

特別訪問看護指示書が発行される利用者の例
・終末期で急変の恐れがある
・連日褥瘡処置が必要など

ちなみに、特別訪問看護指示書は「14日以内で発行する」「月に1回しか発行できない」というルールがあります。

しかし、気管カニューレを使用している、または真皮を超える褥瘡がある人は、月2回まで発行することが可能です。

月2回発行されることになれば、ほぼ毎日訪問看護が介入できるということとなります。

特別訪問看護支持期間中の訪問看護は、医療保険での介入となります。

特別訪問看護指示書のQ&A

それでは、特別訪問看護指示書に関するよくある疑問をQ&A形式でお答えしてまいります。

Q.訪問看護指示書と特別訪問看護指示書は別々の医師が交付をしてもよいか?

A.できません。

訪問看護指示書と特別訪問看護指示書は一体となって発行されなければならないため、同じ医師が交付をします。

ちなみに、訪問看護指示書が交付されていなければ特別訪問看護指示書を交付することはできません。

訪問看護指示書の書き方は、コチラの記事(訪問看護指示書の書き方を完全解説!【記載例多数】)で詳しく解説しているので参考にしてください。

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Q.特別訪問看護指示書が交付できる条件は何かあるのか

A.特別訪問看護指示書は、医師が「週4日以上の頻回の訪問看護の必要がある」と認めた場合に交付できるものであるため、疾患や症状の制限はありません

特別訪問看護指示書のルールまとめ
・終末期で急変の恐れがある、連日褥瘡処置が必要など頻回な訪問看護が必要な場合に交付する
・指示期間は14日間以内である
・月に1回交付できる(気管カニューレを使用している、または真皮を超える褥瘡がある人は月2回まで可)
・訪問看護指示書を記載している医師が交付する
・特別訪問看護指示期間中は医療保険での介入となる

特別訪問看護指示書のフォーマット

特別訪問看護指示書のフォーマットです。

ダウンロードは無料です。

内容に大きな相違がなければ、独自のフォーマットを使用しても構いません。

手書きでもパソコンで作成しても構いません。

よくある質問で、「訪問看護ステーションからの依頼書の中に、指定の用紙が同封されていたんですがこの用紙に書かなければいけないんですか?」と聞かれます。

答えは「No」です。

もちろん、その用紙に記載しても構いませんが、独自のフォーマットを使用しても構いません。

ただ、その際は依頼先を書き忘れがちになるので気をつけましょう。

特別訪問看護指示書の書き方

精神科訪問看護指示書は、大きく⑦つのブロックに分けることができます。

①指示期間

②基本情報

③症状・主訴

④留意事項及び指示事項

⑤点滴注射指示内容

⑥緊急時の連絡先など

⑦医療機関名(医師名)・依頼先

①指示期間

特別訪問看護指示書の指示期間は、「14日」が限度です。

また、特別訪問看護指示書の指示期間は訪問看護指示書の期間内に収まっていなければならないため、訪問看護指示書の指示期間も忘れずにチェックしておきましょう。

良い記載例

訪問看護指示期間(令和3年4月1日〜令和3年4月14日)

悪い記載例

訪問看護指示期間(令和3年4月1日〜令和3年4月15日)
*14日を超えている(令和3年4月14日ならOK)

②基本情報

この項目は「名前」や「生年月日」などなので、忠実に記載していただければ特にトラブルになることはないでしょう。

③症状・主訴

利用者の症状や主訴、加えて「一時的に訪問看護が頻回に必要な理由」を記載します。

症状・主訴の記載例
病状・主訴:腎機能障害、高血圧症、褥瘡、帯状疱疹
一時的に頻回な訪問看護が必要な理由:左踵部に真皮に至る褥瘡を形成。訪問看護による頻回の処置が必要な状態である。

④留意事項及び指示事項

留意事項及び指示事項には、訪問看護にどのようなことを行って欲しいかを記載します。

留意事項及び指示事項の記載例
左踵褥瘡悪化傾向につき、中心部はプロスタンディン軟膏、周囲はプロぺトとする。
帯状疱疹は改善傾向のため、ガーゼは中止とし亜鉛華単軟膏塗布のみとする。
また、皮膚乾燥に対してはヒルドイド塗布にて経過観察をする。

⑤点滴注射指示内容

点滴注射の指示もある場合は、内容を記載します。

点滴注射指示内容の記載例
ソルタルトD500ml 1日1回 皮下点滴
ロセフィン1g +生食50ml 1日1回 皮下点滴

ちなみに、点滴注射を指示する場合は、「①指示期間」の「点滴注射指示期間」も記載しましょう。

点滴注射指示期間は、「7日間」が限度となっております。

⑥緊急時の連絡先など

「緊急時の連絡先」は、訪問看護を行なっている時に緊急な事象が起こった際の連絡先を記載します。

⑦医療機関名(医師名)・依頼先

指示書を記載した日付、医療機関名(住所・TEL・FAX含む)、医師名と医師の捺印を記載します。

最後の捺印が抜けてしまうことが多いので注意をしましょう。

捺印がないと、この精神科訪問看護指示書は使用できません。

後日、訪問看護ステーションから「医師の捺印がなかったので再発行をお願いします」と電話がかかってくることはあるあるです。

最後に依頼先(訪問看護ステーション名)を記載して終了です。

この依頼先を記載すれば、訪問看護ステーションから送られてきた指示書ではなく、各医療機関独自のフォーマットを使用しても構いません。

トコル
このように、訪問看護指示書に不備があって再発行をお願いされることはしばしばあります。無駄な業務を増やさないよう、コチラの記事(訪問看護指示書のあるあるトラブルと対処法を完全解説!)を参考にしておきましょう!
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特別訪問看護指示書の記載例

それでは、特別訪問看護指示書の記載例をご紹介します。

あくまでも1例なので参考程度にお願いいたします。

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