今回は、残業が多すぎてつらい思いをしている看護師向けの記事です。
「体力がついていかない…。」
「仕事と家を往復するだけの生活…。」
「もっとプライベートを充実させたい…。」
若い時は苦にならなかった残業も、歳を重ねるうちにつらく感じる人も多いのではないかと思います。
また、結婚や出産などのタイミングで、「これからもこの仕事続けていけるんだろうか…」と、将来が不安になる人もいることでしょう。
私は、訪問看護ステーションで人事をしているので、日々数多くの面接をさせていただいております。
その中で、残業がつらくて転職活動をしている看護師と何人も会ってきました。
最初に結論を申し上げますと、残業から解放される最も効果的かつ確実な方法は「転職」です。
その理由と、失敗しない転職方法をお伝えしてまいります。
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本当に看護師の残業は当たり前なのか?
まず、どのくらいの看護師が残業に悩んでいるかを見ていきたいと思います。
下記のグラフは、厚生労働省による「業務に関連するストレスや悩みの内容」です。
引用:平成29年度我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況
グラフを見ていただくと分かるとおり、36.7%の看護師が「労働外時間の長さ」にストレスや悩みを抱えています。
残業は職場の人間関係(参考記事:看護師のドロドロした人間関係にウンザリ!転職するのが一番効果的。)に次ぐ悩みのタネとなっており、3人に1人の看護師は「残業をなんとかしたい…」と思っているのです。
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病院は看護師の残業を「当たり前」だと思っている?
残業が多くなる原因の一つに、「一人ひとりの業務量が多すぎる」という現状があります。
この業務量を減らす一番効果的な方法は、「人員の増加」です。
実際、約8割の看護師が過重労働の防止のためには「人員の増加」が必要と考えています。(下記グラフ参照)
しかしながら、職場(病院)が過重労働の防止のために一番課題だと感じていることは「職員自身の理解・協力」です。(下記図参照)
つまり、残業がある職場で働き続ける限り、残業をやめることは極めて難しいとも言い換えられます。
看護師側:人員を増やして欲しい
職場側:職員の理解と協力が必要
今、あなたが残業に悩んでいるとしたら、その職場に働き続けても解決する可能性は低いと言えるでしょう。
看護師の残業が当たり前と思っている職場に居続ける意味はない
これらの結果、残業を解決する最も効果的かつ確実な方法は「転職をすること」、ここに尽きると考えます。
確かに、今まで働いてきた職場をやめるのは簡単なことではありません。
新卒で入職した人は、酸いも甘いもこの病院で経験して愛着が湧いている人もいるでしょう。
残業に対する不満を持っていたとしても、「この病院で色々経験させてもらったから仕方ない」と蓋をしてしまっている人が多いかと思います。
しかし、そのような時代は終わりました。
今は、看護師の平均転職回数は2回と言われています。
これは全国平均であり、都心部に限れば3〜4回は決して珍しくありません。
私が面接している感覚的にも、このくらい転職をしている看護師は大変多くいます。
もちろん、転職が多いことによってマイナス評価はしませんし、むしろどのような経験をしてきたか、スキルがあるか興味を持ちます。
今は「転職をして働きやすい職場を探していく時代」と言えるでしょう。
多すぎる残業から解放された看護師の体験談
それでは、過去に残業の多さで悩んでいたものの、現在は転職に成功して充実した生活を送っている2人の看護師をご紹介します。
病院から訪問看護ステーションへ転職した看護師
Aさん(40代看護師・女性)の体験談
私は専門学校を卒業してから約20年間、新卒で入職した病院に働いていました。
この頃の看護師業界では、「残業は当たり前」「患者様のためにプライベートは削る」このような考え方が浸透していたと思います。
実際、勉強会やミーティングは時間外に行われることがほとんどで、むしろ新人の私は時間外まで付き合ってくれて感謝すら覚えていました。
体力には自信があったので、年を重ねても残業の多さは苦になっていませんでした。
ちょうど40歳を迎えた時。
遅ればせながら、ご縁があり結婚をすることができました。
パートナーと一緒に住むことになったのですが、いつも帰ってくるのは私の方が後。
彼から「思っていた結婚生活と違うね」と言われた時、この働き方は続けられないと初めて思いました。
そして、今まで考えたこともなかった「転職」に踏み切ったのです。
もう新卒からずっと病院で働いていたので、「病院=残業」のイメージは拭えませんでした。
そのため、未知ではありますが「訪問看護ステーション」に絞って転職活動をしました。
私はご縁があって、「ジョブメドレー(看護師)」でスカウトをもらうことができ、いまの訪問看護ステーションに出会いました。
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「訪問看護ステーション=体力勝負」みたいなイメージがありましたが、実際はそんなことなく、自動車で訪問できるステーションがあったり、訪問件数を相談できたり、40代の私でも生き生きと仕事ができています。
体力が心配だけど…40代看護師でも訪問看護ステーションで働ける?
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訪問看護ステーションから訪問看護ステーションへ転職した看護師
Bさん(30代看護師・女性)の体験談
実は、私は今の訪問看護ステーションに入職するまで3回転職をしています。
まず、新卒で入職した病院で、上司からのパワハラに合い半年で辞めました。
その後は、同じ法人の別病院に転職しましたが、そこでもパワハラにあって辞めました(以前の上司がパワハラをするよう根回しをしていたそうです)。
もう病院で働くことが怖くなってしまい、次は「訪問看護ステーション」で働きました。
この訪問看護ステーションは、人間関係がすごく良くて、なんでもっと早く出会えなかったのかな…と思ったほどです。
しかし、30代になり、体力面で悲鳴をあげ始めました。
というのも、人間関係はよかったのですが、この訪問看護ステーションは「1日6件以上の訪問」がノルマ化されており、本当に体力勝負の職場だったのです。
もちろん、1日6件以上訪問すると訪問看護計画書・報告書といった書類の記載は時間外です。
月末の残業は当たり前でした。
若いうちはダイエットにもなるし一石二鳥!と思っていましたが、やはり年齢には勝てませんでしたね。
家に帰ったらシャワーも浴びずにベッドへ。
休日も起きることができず、ずっとベッドの中。
プライベートを楽しむ余裕もなく、何のために働いているかを考えるようになりました。
このとき、すでに2回転職をしていたので、新たな転職は躊躇しましたが、自分の身体が第一と考え、3度目の転職をして今になります。
今の訪問看護ステーションは、ノルマ化は一切なく、職員の年齢・体調面に合わせて訪問件数をコントロールしてくれます。
これも転職サイトのコンサルタントが、各訪問看護ステーションの実情を教えてくれた結果です。
*利用した転職サイト:レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
レバウェル看護(旧:看護のお仕事) | 業界最大級の非公開求人(公式サイト):業界最大級の非公開求人(好条件求人)を有することで有名な一方、24時間対応を整えているなど利用者目線に立ったフォローが手厚い。
確かに、以前の訪問看護ステーションよりは給料は下がりましたが、圧倒的に今の方が充実しています。
転職活動を続ける中で、転職3回は全然珍しくないことを聞き、自信を持てたのも大きかったです。
多すぎる残業に悩む看護師が転職を成功させるための条件とは
看護師が転職するときは、転職サイトを使うようにしましょう。
求人は自分で検索することはできますが、「残業はどの程度あるのか」「訪問件数のノルマがあるのか」までは分かりません。
また、どの求人も「残業ゼロ!」「働きやすい職場!」などプラスになることしか書かれていないため、自分で求人を探すのはある意味「ギャンブル」とも言えます。
その点、転職サイトのコンサルタントは、職場内の生の声、雰囲気を知っています。
実際にその職場に転職した人の声を教えてくれたり、事前情報を多く知ることができます。
病院から訪問看護ステーションに転職した看護師Aさんは、今までの経歴を魅力に感じた訪問看護ステーションからスカウトを貰いました(利用した転職サイト:ジョブメドレー(看護師))。
訪問看護ステーションから訪問看護ステーションに転職した看護師Bさんは、コンサルタントに「給料はそこまで高くなくていいから訪問件数のノルマがないステーション」を教えてもらいました(利用した転職サイト:レバウェル看護(旧:看護のお仕事)。
あなたの経歴を認めてくれたり、外からは分からないことを教えてくれるのが、転職サイトを使うメリットです。
もちろん、完全無料なので積極的に利用することをオススメします。
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多すぎる残業に悩む看護師は体調を崩す前に退職&転職を考えよう!
「転職が多いのはマイナス」
これは一つ時代遅れの考え方で、令和になった今は「転職して自分にあった仕事を探す」ことが求められます。
しかし、いくら何でも10回とか転職するのはマイナスですからね。
オススメの転職サイトを利用して、1回の転職で成功を掴み取りましょう!
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