訪問看護は利用者の家に伺ってケアやリハビリを提供する仕事です。
そのため、利用者宅の椅子や座布団に座る機会も多くあります。
今回は、利用者の家で座るときのマナーや座る場所をご紹介します。
マナーを一つ間違うだけで「横柄な人なのかな」「任せて大丈夫なのかな」と、あらぬ誤解を招くこともあるのでしっかりと押さえておきましょう。
利用者の家で座る時の基本マナー
まず、利用者の家で座る時の基本マナーです。
- 「どうぞ」と言われてから座る
- 座布団は踏まない
- テーブルの上にバッグを置かない
「どうぞ」と言われてから座る
椅子や座布団が用意されていても、いきなり座るのはマナー的によろしくありません。
利用者や利用者の家族に「どうぞ」と言われてから座るのが良いでしょう。
座布団は踏まない
担当者会議の時など、多くの人が集まるときは座布団が何枚も敷かれていることがあります。
その際、座布団は踏まないように移動をしましょう。
できれば敷居や畳の縁(へり)も踏まないのが望ましいのですが、狭い部屋に何人もいることも予想されますので、この点は「できれば」くらいの認識で良いです。
テーブルの上にバッグを置かない
ダイニングテーブル、ちゃぶ台など種類に限らず、テーブルの上にバッグを置くのはNGです。
椅子に座っている場合は床に、床に座っている場合は自分の横に置くようにしましょう。
利用者の家で座る場所
次に利用者の家で座る場所です。
洋室・和室を分けて説明しますが、両者一致していることは「下座」に座ることです。
席には上座・下座があり、目上の人が座る席を上座、上座に座る人をおもてなしする人が座る席を下座と言います。
訪問看護の場合、「目上の人=利用者」となるため、私たちは下座に座るようにしましょう。
洋室の場合
入り口に一番近い椅子が下座になります。
上記の場合(右下に入り口)、訪問看護のスタッフは①もしくは②に座りましょう。
和室の場合
入り口に一番近い座布団が下座になります。
上記の場合(右下に入り口)、訪問看護のスタッフは①もしくは②に座りましょう。
利用者の家で座る時の場所まとめ
利用者の家で座るときは、和室・洋室関係なく下座に座るようにしましょう。
ただし、これはあくまでも基本マナーであり、利用者の家によっては異なることも十分に考えられます。
例えば利用者専用の椅子が下座にある場合、私たちは空いている場所に座るべきなので上座に座ることもあるでしょう。
また、狭い部屋の場合、かつ担当者会議などで大人数が来る場合は、入り口付近に座っていると後から来る人の邪魔になってしまうことも考えられます。
その場合は奥から詰めて座る方がスムーズにいくので、臨機応変に対応してください。
訪問時は、座る場所以外にも様々なマナーが求められます。
こちらの記事(【訪問看護】初回訪問時の流れを完全解説!【留意点・マナー】)で一連を説明しているので、ぜひ参考にしてください!
あなたは大丈夫?初回訪問時のマナー・留意点を完全解説!【訪問看護】
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