夢を持って挑んだ訪問看護の世界でも、やめたいと考えている人も多いはず。
「訪問看護でも退職代行は利用できる?」
「退職代行を使うのって失礼じゃない?」
「安心して頼める退職代行を教えて」
こんな悩みを持つ看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士向けの記事です。
この記事を書いた人
特に訪問看護は、利用者の家にお伺いして1対1でケアをするため、あわない人にはとことんあわないという特性を持ちます。
ストレスを抱えながら働き続けるのは、心身ともに疲弊してしまいます。
実際、訪問看護で退職代行を利用する人は年々増加しています。
人事として恥ずかしい限りですが、私の訪問看護ステーションでも退職代行を利用して辞めていった人もいます。
今回は、退職代行を利用するときの注意点や選び方、オススメの退職代行業者3選を、現役の訪問看護ステーション人事がお伝えします。
訪問看護にオススメの退職代行業者
①退職代行ガーディアン:今まで退職できなかった人はいない確固たる実績。
②わたしNEXT:女性専門の退職代行業者。看護師を取り扱った実績も多い。
③弁護士法人みやび:トラブルになりそうな困難ケースを抱えている人にオススメ。
もしかしたら、あなたは訪問看護が合わないのではなく、働いている訪問看護ステーションが合わなかっただけの可能性があります。
コチラの記事(【転職希望者必見】訪問看護ステーションの選び方!【21のチェックポイント】)を参考にして、転職をするのもアリだと思いますよ!
【転職希望者必見】訪問看護ステーションの選び方!【21のチェックポイント】
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退職代行とは
退職代行とは、文字通り「退職に関わる手続きを代わりにしてくれる」サービスです。
日本労働調査組合の報告(2021年:「退職代行サービスに関するアンケート」結果発表)によると、「退職をするときに退職代行を利用しますか?」のアンケートに、約47%の人が「利用を検討する」と答えています。
アンケート結果の抜粋
- Q.もし、あなたが今の会社を退職するとした場合に、退職代行を利用しようと思いますか?
→47.4%の人が退職代行の利用を検討すると回答 - Q.ご自身、同僚、あなたの知っている人が退職代行を利用していたことはありますか?
→37.5%の人が自身もしくは周囲で代行サービスを経験していると回答 - 退職代行を経験したことがある人の年齢
→「20代」が27.6%、「30代」が22.4%、「40代」が12.0%
アンケート結果からも分かる通り、退職代行は身近な存在にあることが分かります。
「辞めたいと言えない」
「辞めたいと言っても辞めさせてくれない」
「もう顔も合わせたくない」
このような方が退職代行を利用する傾向にあります。
訪問看護をやめるときに退職代行を使うのはアリなの?
身近な存在にある退職代行でも、いざ利用するとなるとためらってしまう人もいるでしょう。
結論、訪問看護で退職代行を使うのはアリです。
なぜなら、労働者は「退職届」を出せば、組織に拒否をする権限はありません。
退職代行は、その行為を代わりに行ってくれるだけなので、労働者に与えられた権利とも言えます。
心身をすり減らしながら働くよりも、退職代行を利用して次のステップにうつること、または休息をとることは、あなたの長い人生にとって必要なことでしょう。
訪問看護をやめるときに退職代行を使ったら次の職場にバレる?
退職代行を躊躇する理由の一つに、「退職代行したことってバレるのでは?」「次の転職活動に支障があるのでは?」という不安があります。
結論、バレる可能性は限りなく低いと言えます。
そもそも、退職代行を利用したというのは個人情報なので、その情報を第3者に漏らすことは規約違反になります。
また、退職代行はあくまでも退職のお手伝いをするだけなので、次の転職に関わることはありません(一部業者はサポートあり)。
そのため、退職業者側から情報が漏れるということは考えられにくいでしょう。
一点、考えられることとしては、次の転職先に以前働いていた職場の知り合いがいたら、情報として回ってくるかもしれませんが、それは退職代行を利用しなくても起こる現象です。
実際に退職代行を利用した訪問看護師の紹介
私の訪問看護ステーションに働いている一人の看護師が、退職代行を利用した経験があります。
「え!人事にバレてるじゃん!」と思われる方もいるかもですが、この看護師は自分から打ち明けてくれました。
記事を作成するにあたって、この看護師にインタビューをしてきたのでご紹介します。
Q.退職代行を利用したキッカケは?
A.ある日突然、会社に行くのが怖くなってしまったんです。
その日は、私がずっと苦手意識を持っていた利用者の訪問日でした。セクハラとモラハラがすごくて、訪問中ずっと説教をされ続けることもありました。上司に相談をしても取り合ってくれず、爆発してしまったんだと思います。
Q.退職代行にためらいはあった?
A.もちろんありました。訪問する利用者はいるわけで。私が行かないと誰かがフォローをしなければなりません。ただ…正直、人のことを考えるまで頭は回らなかったですね。
Q.退職代行を利用してどうだったか?
A.あ、こんなにあっさり退職ってできるんだって思ったのが率直な感想です。私は「わたしNEXT」を利用したんですが、登録から退職まで3日間で済みました。女性限定の退職代行なので、看護師の気持ちに寄り添ってくれたのも嬉しかったです。一度も会社と連絡を取ることなく、すべて代行してやってくれました。
Q.退職代行を利用してよかった?
A.良かったです。あのまま勤務を続けていたら、おそらく体調も悪くなっていただろうし。私は幸運にも理解のある訪問看護ステーションに転職できたので、もっと早く利用しても良かったかなと思っています。
「もう辞めたい!」という感情はいきなり爆発するもの。
正直、自分が合わない訪問看護ステーションなら、感情が爆発する前に辞めてしまうのが得策だと思います。
退職代行の利用方法とは
退職代行の利用方法は以下の通りです。
退職代行の流れ
- 退職代行業者に無料相談をする
- 辞める日や代行してほしいことなどを打ち合わせする
- サービス費用を振り込む
- 退職代行業者が訪問看護ステーションに連絡
- 退職完了
打ち合わせは電話やメール、LINEで可能です。
退職代行業者の種類とは
退職代行業者には、大きく分けて3つの種類があります。
弁護士 | 労働組合 | 民間会社 | |
退職申請 | ○ | ○ | ○ |
条件交渉 | ○ | ○ | × |
費用 | 50,000~ | 25,000~ | 15,000~ |
退職申請(あなたが辞めたいと言っていますと会社に伝える)だけであれば、どの種類を選んでも可能です。
退職申請の他に、条件交渉(未払い給料をどうするか、有休消化など)は弁護士か労働組合しかできません。
もっと踏み込んだ交渉(金銭交渉など)をする場合は、弁護士の一択になります。
退職できればあとはどうでもいい!という人→民間会社
条件交渉もしてほしい!という人→弁護士か労働組合
個人的には、後のトラブルにつながるのは避けたいので「労働組合」か、費用に余裕がある人は「弁護士」を頼むと良いと考えます。
訪問看護従事者にオススメの退職代行業者3選
それでは、訪問看護に従事する看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士にオススメの退職代行業者を3選ご紹介します。
選定基準は以下の通りです。
・知名度と実績がある
・費用対効果が良い
・訪問看護の実績がある
・周りの人からの口コミが良い
退職代行ガーディアン
特徴 | ・安心の労働組合法人が運営 ・辞められなかったケースは一度もなし |
料金 | 一律29,800円 |
追加料金 | なし |
返金保証 | × |
条件交渉 | ○ |
即日対応 | ○ |
対応可能時間 | 365日24時間 |
退職代行ガーディアンは、「辞められなかったケースが過去に一度もない」という確固たる実績を持つ業者です。
メディア掲載も多数で全国的に有名な退職代行業者の一つです。
もちろん、労働組合法人が運営しているので、「有休消化」や「未払い料金」などの条件交渉も代わりに行ってくれます。
料金は一律29,800円で追加料金は一切ありません。
LINEで無料相談ができるので、まずは相談だけでもしてみることをオススメします。
わたしNEXT(女性の退職代行サービス)
特徴 | ・安心の合同労働組合が運営 ・女性限定の退職代行業者 |
料金 | 正社員:一律29,800円 アルバイト・パート:一律19,800円 (*サブスクプラン:月3,300円) |
追加料金 | なし |
返金保証 | 全額返金保証○ |
条件交渉 | ○ |
即日対応 | ○ |
対応可能時間 | 365日24時間 |
わたしNEXTは、女性のための退職代行業者です。
そのため、看護師の退職代行にも慣れているので安心しておまかせすることができます。
今回インタビューをした看護師が利用していたのも、わたしNEXTです。
合同労働組合が運営しているので、もちろん条件交渉は可能。
追加料金一切なしの一律29,800円(正社員の場合)で、辞められなかった場合は全額返金保証も付いているのは嬉しいところ。
女性ならではの悩みを抱えている人は、ぜひ利用してみることをオススメします。
弁護士法人みやび
特徴 | ・弁護士事務所が運営 ・困難なケースにも対応可能 |
料金 | 55,000円 |
追加料金 | 成功報酬20%、未払残業代や退職金の請求時など |
返金保証 | × |
条件交渉 | ○ |
即日対応 | ○ |
対応可能時間 | 10:00~21:00 |
弁護士法人みやびは、文字通り弁護士が運営する退職代行サービスです。
給料未払いや有休消化の交渉など、幅広く手がけてくれるので頼む側としてはかなり心強いです。
費用は55,000円と割高ではありますが、「トラブルになりそうな事案」など困難ケースを抱えている人は弁護士法人みやびを利用しましょう。
相談は無料でできるため、弁護士の意見を聞きたいという人は、一度相談をしてみることをオススメします。
訪問看護の退職に退職代行を使うのってアリ?のまとめ
訪問看護の退職に退職代行を利用するのはアリです。
「看護師をやめたい」「会社の人と顔をあわせたくない」「すぐにでも休息を取りたい」
心身ともに疲弊してしまう前に、オススメの退職代行業者に無料相談をしてみることをオススメします。
訪問看護にオススメの退職代行業者
①退職代行ガーディアン:今まで退職できなかった人はいない確固たる実績。
②わたしNEXT:女性専門の退職代行業者。看護師を取り扱った実績も多い。
③弁護士法人みやび:トラブルになりそうな困難ケースを抱えている人にオススメ。