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言語聴覚士向け

言語聴覚士が年収600万円まで上げたいなら訪問看護ステーションに転職を!

一般的に、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったリハビリ職の年収は低いことで知られています。

ただ、もし言語聴覚士のあなたが病院や施設勤務をしていて、「年収を上げたい」と悩んでいるとしたら、私はかなりもったいないなと思います。

なぜなら、言語聴覚士が訪問看護ステーションに転職をすれば、今よりもグンっと年収を増やせる可能性があるからです。

訪問看護ステーションで働くって正直どう?病院や施設との違いは?【業務内容と1日の流れ】

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この記事でわかること

・言語聴覚士は数が少ないからこそ比較的すぐに年収をあげることができる!

・役職について安定した高収入を目指すことも可能!

・言語聴覚士はPTOTSTワーカーを利用すれば失敗を少なくすることができる!

言語聴覚士は、リハビリ職の中でも人数が少なく、もしかしたら肩身が狭い思いをしている人もいるかもしれません。

ただ、裏を返せば、数が少ないからこそかなり重宝される存在なのです

私は訪問看護ステーションで人事をしていますが、多くの言語聴覚士が年収アップに成功をしています。

「今よりももっと余裕のある生活をしたい」「将来の不安を少なくしたい」という人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

言語聴覚士が訪問看護ステーションに転職すべき理由

言語聴覚士が訪問看護ステーションに転職すべき理由は以下の3点です。

  1. 言語聴覚士の認知が高まってきた
  2. 看護師にはカバーできない専門性がある
  3. 会社の強みとして重宝される

言語聴覚士の認知が高まってきた

少し前の言語聴覚士というと、「何ができる人なの?」と、世間の認知は理学療法士や作業療法士と比べて低かったように思えます。

しかし、昨今の言語聴覚士は「嚥下を見れる人だよね」「失語のリハビリができる人だよね」と、役割がしっかりと認知されてきました。

「高次脳機能障害へのリハビリができます」「嚥下機能障害へのリハビリができます」というように、わかりやすく強みを明確に打ち出すことができるのは、言語聴覚士の特権だと思います。

これは、理学療法士や作業療法士にはない強みです。

逆に、リハビリの人としてあぐらをかいていた理学療法士が、今一番窮地に立たされている印象があります。

マッサージできます、歩かせることもできます、ADLもみれますなど、ブランディングを高めたいが故に色々なことをできますといってきた結果、結局何ができるの?看護師じゃダメなの?作業療法士じゃダメなの?あん摩じゃダメなの?と、逆にブランディングを下げる結果となりました。

また、言語聴覚士の役割はケアマネジャーからも認知されるようになりました。

訪問看護ステーションは、ケアマネジャーから新規利用者の依頼がきます。

以前だと、「飲み込みが弱ってきた=高齢だから仕方ないよね」が、「言語聴覚士にリハビリしてもらおう」という流れに変わってきました。

実際、言語聴覚士のリハビリ依頼はかなり増えてきています。

加齢や障害を追うと、嚥下機能障害はつきものです。

その障害へのリハビリは、誰にも取られることがない、言語聴覚士にしかできないリハビリなので、重宝されるのも納得です。

看護師にはカバーできない専門性がある

訪問看護ステーションからのリハビリは、「看護業務の一環」とされており、あくまでも看護師が業務としてカバーできない部分を、リハビリの専門職が補っているという形態をとっています。

その訪問看護ステーションですが、政府は、令和3年(2021年)度の介護報酬改定で、「訪問看護ステーションにおける人員配置基準が看護職員6割以上」にする方針を打ち出しました。

つまり、1つの訪問看護ステーションでリハビリ職員は全体の4割にしなければならないという事です。

そのため、もともとリハビリスタッフが担っていたリハビリを、看護職員がすることになるケースが増えてきます。

先ほどもお伝えした通り、理学療法士の役割が明確に出来なくなった結果、看護職員でも出来そうと思われています。

看護師がマッサージをする、一緒に散歩をする、これでも十分大丈夫だよね?ってことです。

ただ、言語聴覚士のリハビリは専門性が高く、看護師にはカバーできないという認識になっています。

これは、役割を明確にして地道にブランディングを高めてきた言語聴覚士業界の賜物です。

そのため、訪問看護ステーションの運営側は、政府の方針でリハビリ職員は削減していくが言語聴覚士は大事にしていきたいと思っています。

会社の強みとして重宝される

高齢化が進む中、そして地域包括ケアシステムが進む中、訪問看護ステーションの数は爆増しております。

特に都心部では、エリアに何十件も訪問看護ステーションがあり、潰れていくステーションもあります。

医療、介護という言葉で薄れがちですが、訪問看護ステーションはビジネスです。

何か会社の強みがなければ潰れてしまうのです。

その強みとして、「言語聴覚士在中」はかなり使えます。

言語聴覚士がいるだけで、ケアマネジャーへの訴求力があり、利用者を獲得することができます。

そのため、会社にとって言語聴覚士がいることは経営の面でもありがたく、積極的に採用に動いている訪問看護ステーションが増えています。

言語聴覚士が訪問看護ステーションに転職すると年収を上げることができる理由

このように、昨今の訪問看護ステーションにとって言語聴覚士の存在は大きく、あなたはきっと重宝される環境で働くことができるでしょう。

需要があり重宝されるので年収が上がるのはイメージしやすいと思うのですが、まだ漠然としている人もいるかと思います。

次は、どのようなカラクリで年収が上がっていくのかを具体的にお伝えしていきます。

すぐに訪問件数が多くなる

言語聴覚士が認知されてきたと言っても、理学療法士や作業療法士と比べると、まだ数は少ないです。

ただ、この数が少ないというのは、訪問看護ステーションではメリットしかありません。

ケアマネジャーから、身体面に対するリハビリの新規依頼がくると、数多くいる理学療法士と作業療法士の中から担当を選びます。

そのため、自分の担当利用者が増えるのに時間がかかります。

ただ、言語聴覚士は人数が少ないので、嚥下面に対するリハビリの新規依頼がきたら、すぐにあなたの担当になります。

「え?担当が増えて大変になるだけじゃ・・・。」

と思いがちなのですが、年収を上げるには訪問件数は重要です。

というのも、訪問看護ステーションはインセンティブ制度があります。

インセンティブで稼ぎたい人が転職すべき訪問看護ステーションの特徴5選

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インセンティブ制度とは、ある一定の訪問件数を超すと1件につき数千円のお金がどんどん上乗せしていく制度です。

求人情報を見てみると、「○件以上〜3,000円のインセンティブ」などと記載している訪問看護ステーション(訪問リハビリ)があるのが分かると思います。

求人情報の一例

訪問看護ステーションのインセンティブ制度をうまく活用すれば、年収を600万円まで上げることができます

インセンティブで稼いだ場合の想定年収

実際に、私の知人がインセンティブ制度で年収600万円以上稼いでいるのでご紹介します。

名前:Aさん

年齢・性別:28歳・男性

給与形態:基本の給料30万円+1か月80件以上の訪問につき1件3,500円のインセンティブ

1日の訪問件数:約7件

Aさんが務める訪問看護ステーションは、基本給が30万円に設定されています。

この基本給の30万円は、必ずもらえるお金です。

多くの言語聴覚士は、この30万円だけをもらっているので、「30万円×12ヶ月=年収360万円」となります。

しかし、訪問看護ステーションのインセンティブを利用した場合は異なります。

1日に訪問件数7件を1ヶ月平均21日稼働すると、1ヶ月147件訪問することになります。

ここからインセンティブが発生するまでの80件を引くと、67件がインセンティブ対象件数になります。

1件のインセンティブは3,500円なので、67件×3,500円=234,500円。

つまり、約23万円をインセンティブだけで稼ぐことができるのです。

そこに基本の給料の30万円が加わるので、30万円+234,500円=「534,500円」が1か月のお給料になります。

1年で考えると「534,500円×12か月=6,654,000円」なので、660万円以上の年収になります。

この稼ぎ方で年収600万円以上、700万円近く稼いでいる人をたくさん知っています。

利用者がいれば、すぐに年収600万円を超すことができるのがインセンティブの特徴です。

役職を目指せる

しかし、インセンティブ制度で年収を上げる方法は長続きしません。

というのも、このインセンティブで稼ぐのは体力勝負だからです。

ある程度歳をとった後、安定して高年収を目指すなら、「役職」につくことが求められます。

役職のつき方として、こちらの記事(30代の理学療法士が年収600万円まで上げる転職術!【完全マニュアル】)で詳細はお伝えしていますが、個人的に、言語聴覚士はより役職に就きやすい環境にあると思います。

30代の理学療法士が年収600万円まで上げる転職術!【完全マニュアル】

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というのも、役職につくには会社での存在感が重要になります。

言語聴覚士は、会社にとって唯一無二の存在なので、あらゆる場面で存在感をアピールすることができます。

例えば会議です。

会議で理学療法士に意見を求められた場合、数多くいる理学療法士の中から自分が意見を出すのは勇気がいります。

ただ、言語聴覚士は数が少ないので、あなたが発言する場面がかなり増えるのです。

この発言を重ねていくだけで、知らないうちに存在感が大きくなっていき、役職に選出される際の候補にも上がりやすくなります

ちなみに、病院や施設では「理学療法士しか役職になれない」など、訳わからない縛りプレイをしているところもあると聞きますが、訪問看護ステーションでは一切ないのでその点は心配無用です。

ただ、もちろんマネジメント能力や、営業(参考:訪問看護必見!ケアマネへの超効果的な営業方法!【チラシ・トーク】)といったスキルが備わっているのは大前提なので、その点は日々磨いていくようにしましょう。

年収600万円を目指したければ面接が超重要!

このように、言語聴覚士は訪問看護ステーションで年収600万円を目指すことが可能です。

この時、私たちがしなければならないことは、「この訪問看護ステーションは本当に稼げるかを見抜くこと」です。

実は、インセンティブを魅力的な数値で設定していたとしても、そのインセンティブを全然もらうことができないという事態が多く発生しています。

例えば、1ヶ月の新規利用者数が少なすぎてインセンティブをもらえる件数まで訪問が増えないなどです。

このような事態を招かないためには、「面接」が超重要になります。

詳しくはコチラの記事(【訪問看護の面接対策】「何か聞きたいことありますか?」逆質問で聞くべきこと)で解説していますが、以下の5つは必須で確認しておきましょう。

  • 既存のスタッフで多い人は1日何件訪問しているか
  • 介護保険での提供時間は30分が多いか60分が多いか
  • 会社の方針
  • 1ヶ月間の新規利用者
  • 訪問範囲と平均移動時間
  • その他、給与交渉やインセンティブ交渉など

【訪問看護の面接対策】「何か聞きたいことありますか?」逆質問で聞くべきこと

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面接時にはこのような逆質問をして、本当にインセンティブをもらうことができる訪問看護ステーションなのかを見抜く必要があるのです。

言語聴覚士が訪問看護ステーションへの転職を成功させるための条件とは?

ただし、「面接なんてただでさえ緊張するのにこんなの聞けない!」という人がほとんどでしょう。

そのような人は、「内情に強い転職サイトを利用する」と一気に成功に近づけます。

私がオススメする転職サイトは、PTOTSTワーカーです。

PTOTSTワーカー | 業界実績No.1
*リハビリ職向け転職サイトで最大手で、全国的に求人が豊富。転職初心者は登録しておきましょう。

PTOTSTワーカーは職場の内情に強い転職サイトなので、通常では知り得ない情報を知ることができます。

「ここの訪問看護ステーションは新規が少ないのでインセンティブは難しいかもしれませんね。」

「ここの訪問看護ステーションは平均7件くらい訪問しているので稼ぎたい人にはピッタリだと思いますよ。」

このように、私たちの希望に合う転職先を包み隠さず教えてくれるので、失敗の可能性をグッと減らすことができます。

その他にも給与交渉面接日程の調整も代わりにしてくれるので、今よりも待遇が良い場所に出会う可能性も高まります。

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トコル

関東在住の理学療法士。27歳で訪問看護ステーションに転職。現在は人事業務を兼任し、月に3〜5名の看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・事務・ケアマネの面接を行なっています。面接をした人数は200名以上。関わった転職サイトは30社以上。

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