この記事では、20代の看護師向けに訪問看護ステーションへの転職方法をお伝えします。
20代の転職は大きな不安がつきものです。
しかも、一人でケアをしなければならない訪問看護ステーションとなると、その不安はさらに大きくなるでしょう。
「20代でも転職できるの?」
「私に訪問看護なんてできるのかしら…?」
「どのような訪問看護ステーションを選べば良いか教えて!」
私は訪問看護ステーションで人事をしていますが、20代で転職してくる看護師は急増しています。
しかし、転職先に失敗してしまうと、すぐに退職をする人が多いのも事実です。
訪問看護に興味はあるけど転職に失敗したくない!という20代の看護師は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事でわかること
20代の看護師が訪問看護で働くのは不可能!?
「訪問看護は一人でケアをするから経験年数が少ない人はできない」
こんな言葉を聞いたことはありませんか?
確かに、訪問看護は一人で利用者の家に行き、看護業務を行います。
そのため、すべてのことを一人で完結できないと働くのが難しいと言われていました。
しかし、これは過去の話です。
今は、地域包括ケアシステムの充実に伴い、訪問看護ステーションの数が急増しています。
一方、看護師の数は慢性的に不足しており、それは訪問看護ステーションも例外ではありません。
そのため、最近の訪問看護ステーションは、教育体制に力を入れており、今や新卒の看護師を受け入れているところも少なくないのです。
また、昔は訪問先でトラブルがあった際、上司に電話で連絡をするしかなかったのが、今は状況を写真で撮ってチャットワークで共有するなど、遠隔でも指導を受けられる体制が整いつつあります。
一人前にならなきゃ訪問看護はできないという時代は終わりつつあります。
そのため、あなたが在宅の看護に興味を持っているのであれば、年齢だけで諦めるのはもったいないです。
その想いを大切にして、思い切ってチャレンジをするべきです。
イマイチ訪問看護ってどんなところか分からない!という人は、こちらの記事(訪問看護ステーションで働くって正直どう?病院や施設との違いは?【業務内容と1日の流れ】)にまとめているので参考にしてみてください!
訪問看護ステーションで働くって正直どう?病院や施設との違いは?【業務内容と1日の流れ】
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こんな20代の看護師は訪問看護への転職を!
以下のように考えている20代の看護師は、積極的に訪問看護にチャレンジして良いでしょう。
- 在宅の生活に興味がある20代の看護師
- 職員とのコミュニケーションが苦手な20代の看護師
- 年収600万円以上目指したい20代の看護師
在宅の生活に興味がある20代の看護師
在宅には、病院では見せない患者さんの顔があります。
病院で働いている時、「なんでこの人は何回も入院してしまうんだろう?」と思ったことはありませんか?
実際に在宅での生活を見ると、その答えが隠されている事がわかります。
「部屋が乱雑で転倒するリスクが高い」
「食生活しっかりしているって言ってたのにかなり偏食じゃん!」
このように、病院では得ることができない、在宅ならではの気づきを得ることができます。
「住みなれた在宅で安心した生活を支えたい」という看護師は訪問看護に向いているでしょう。
職員とのコミュニケーションが苦手な20代の看護師
病院や施設で働いていると、苦手な上司も同僚もすぐ近くにいます。
いちいち顔色をうかがったり、無駄なコミュニケーションをする機会も多いでしょう。
職員とのコミュニケーションが苦手!という人にとって、訪問看護ステーションはオススメです。
もちろん、どこで働いていてもスタッフとのコミュニケーションは必要になるのですが、訪問看護は一人で訪問するという特徴上、自分だけの時間を確保できます。
必然と一人でいる時間が増えるのです。
訪問に向かうとき、訪問が終わった後、一人で考えを整理することもできます。
もし、自転車で訪問するステーションでしたら、季節折々の自然を感じることもできます。
仕事のストレスを発散する時間が定期的にあるので、自分のペースで仕事に向き合うことができます。
年収600万円以上稼ぎたい20代の看護師
20代の看護師が最も稼げる業態が、訪問看護ステーションでしょう。
病院も夜勤や休日出勤などの手当てで稼ぐことはできますが、それ以上に訪問看護ステーションのインセンティブの方が稼げます。
体力に自信がある!という方は、年収600万円も十分に目指せるでしょう。
参考記事:インセンティブで稼ぎたい人が転職すべき訪問看護ステーションの特徴5選
インセンティブで稼ぎたい人が転職すべき訪問看護ステーションの特徴5選
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20代の看護師にオススメする訪問看護ステーションの特徴は?
それでは、20代の看護師はどのような訪問看護ステーションに転職をすればいいのでしょうか?
オススメする訪問看護ステーションの特徴は、以下の3点です。
- 教育体制が整っている訪問看護ステーション
- 訪問件数を多く任せてもらえる訪問看護ステーション
- 看護師以外の職種がいる訪問看護ステーション
教育体制が整っている訪問看護ステーション
訪問看護に転職するメリットは多いとは言ってもまだ20代。
まだまだ分からないこともあり、不安なこともあるでしょう。
やはり、若い時に転職する際は、教育体制がしっかりしている訪問看護ステーションに転職するべきです。
いきなり転職してすぐに一人で訪問に行け!と言われても、困ってしまいますもんね。
教育体制が整っていかどうか見分けるポイントは、以下の3点です。
- 教育体制が整っているステーションの特徴
- ・プリセプターがついてくれるか
・同行の期間はどのくらいか
・勉強会の頻度はどのくらいか
プリセプターがついてくれるか
プリセプターとはあなたの指導者を指します。
あなたが困った時、誰に聞けばいいのかを明確にしてくれるステーションを選びましょう。
同行の期間はどのくらいか
一般的には、一人で訪問が自信を持って行けるようになるまでプリセプターと一緒に同行して訪問をします。
しかし、忙しい訪問看護ステーションだと、1回の同行だけで次から単独で訪問というところもあります。
あなたが繰り返し同行をして慣れていきたいと思うのであれば、同行の期間が1〜3ヶ月設けてくれるステーションを選びましょう。
勉強会の頻度はどのくらいか
教育体制がしっかりしているステーションは、定期的に勉強会を開催しています。
週1回〜月1回の頻度で開催しているステーションは、教育体制がしっかりしていると判断していいでしょう。
訪問件数を多く任せてもらえる訪問看護ステーション
この項目は主に年収600万円以上稼ぎたい人向けです。
先ほど、「インセンティブで稼ぐ」と書きましたが、インセンティブとは、ある一定の訪問件数を超すと、1件につき数千円のお金が上乗せされる制度です。
インセンティブを採用している訪問看護ステーションは、求人募集に「80件以上3,000円のインセンティブ」などと記載されています。
例えば、給与形態が「基本の給料32万円+1か月80件以上の訪問につき1件3,500円のインセンティブ」で、1日の訪問件数が「約7件」とすると、1ヶ月147件訪問(21日勤務の場合)することになります。
ここからインセンティブが発生するまでの80件を引くと、67件がインセンティブ対象件数になります。
つまり、67件×1件のインセンティブ3,500円で234,500円=約23万円をインセンティブだけで稼げます。
そこに基本の給料の32万円が加わりますので、32万円+234,500円=534,500円が1か月のお給料になります。
1日の訪問件数が7件よりも少なくなればインセンティブの金額も減るので、どのくらいの訪問件数を任せてもらえるかの確認は重要です。
給料面以外にも、スキルアップの面から見ても訪問件数を多く任せてもらうことは重要です。
「経験年数が少ないからたくさん訪問するのは不安」という人がいますが、逆です。
訪問件数が少ないから不安が解消されないのです。
若いうちは、できるだけ多くの利用者をみて、吸収していく方が今後の成長に繋がります。
看護師以外の職種がいる訪問看護ステーション
訪問看護ステーションは、看護師以外の職種が働いている事があります。
多くは理学療法士などのリハビリスタッフ、ケアマネジャーなどが考えられます。
若いうちに、看護の視点とは別の視点を知っておくのは、今後の成長に繋がります。
褥瘡の利用者がいた場合、リハビリのスタッフにポジショニングを聞いたり、廃用症候群の利用者には筋トレを教えてもらったり、専門外の事を吸収する事ができます。
また、ケアマネジャーや事務スタッフの存在も大切です。
若いうちはそこまで求められないかもしれませんが、経験年数を重ねると、必ず「制度」について勉強するときがくるでしょう。
ケアマネジャーや事務スタッフがいるステーションは、制度関係の用語が飛び交っているので、いざという時にそこまで嫌悪感を抱かなくて済みます。
転職に失敗しない訪問看護ステーションの選び方は、コチラの記事(【転職希望者必見】訪問看護ステーションの選び方!【21のチェックポイント】)に完全版をまとめているので、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください!
【転職希望者必見】訪問看護ステーションの選び方!【21のチェックポイント】
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年収600万円を目指したければ面接が超重要!
20代の看護師でも、インセンティブ制度を利用して年収600万円以上を稼ぐことは可能です。
この時、私たちがしなければならないことは、「インセンティブを貰える訪問看護ステーションに転職をする」ということです。
実は、インセンティブを魅力的な数値で設定していたとしても、そのインセンティブを全然もらうことができないという事態が多く発生しています。
例えば、1ヶ月の新規利用者数が少なすぎてインセンティブをもらえる件数まで訪問が増えないなどです。
このような事態を招かないためには、「面接」が超重要になります。
詳しくはコチラの記事(【訪問看護の面接対策】「何か聞きたいことありますか?」逆質問で聞くべきこと)で解説していますが、以下の5つは必須で確認しておきましょう。
- 既存のスタッフで多い人は1日何件訪問しているか
- 介護保険での提供時間は30分が多いか60分が多いか
- 会社の方針
- 1ヶ月間の新規利用者
- 訪問範囲と平均移動時間
- その他、給与交渉やインセンティブ交渉など
【訪問看護の面接対策】「何か聞きたいことありますか?」逆質問で聞くべきこと
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面接時にはこのような逆質問をして、本当にインセンティブをもらうことができる訪問看護ステーションなのかを見抜く必要があるのです。
20代の看護師が訪問看護ステーションへの転職を成功させるための条件とは?
ただし、「面接なんてただでさえ緊張するのにこんなの聞けない!」という人がほとんどでしょう。
そのような人は、「内情に強い転職サイトを利用する」と一気に成功に近づけます。
看護師にオススメの内情に強い転職サイトは、「レバウェル看護(旧:看護のお仕事)」です。
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レバウェル看護(旧:看護のお仕事)は、数多くの転職者をサポートしてきた経験から職場の内情をよく知っている転職サイトです。
「ここの訪問看護ステーションは、本当にみなさん笑顔で挨拶をしてくれるので、気持ち良く働けると思いますよ。」
「ここの訪問看護ステーションは教育体制がしっかりとしているので、20代の看護師がたくさん活躍していますよ。」
このように、私たちの希望に合う転職先を包み隠さず教えてくれるので、失敗の可能性をグッと減らすことができます。
その他にも給与交渉や面接日程の調整も代わりにしてくれるので、今よりも待遇が良い場所に出会う可能性も高まります。
私も人事の立場で「レバウェル看護」のコンサルタントと連絡をとったことがありますが、対応も丁寧ですごく好印象でしたよ!
すぐに転職はちょっと…という人は、スカウトをもらうのもオススメ
ただ、事情によってはすぐに転職をすることができない人もいるかと思います。
その場合は、ジョブメドレー(看護師)に登録をしてスカウトを待つのもオススメです。
ジョブメドレー(看護師)には「スカウト機能」があり、あなたの経歴に興味を持った企業からスカウトが届く可能性があります。
「良い職場があったら転職を検討してもいいかな…」という人は、ジョブメドレー(看護師)の利用をオススメします。
ちなみにジョブメドレー(看護師)は、自分で求人を探すサーチ型を採用しているため、しつこい電話もほとんどないので安心してください。