訪問看護ステーションに転職するにあたっては、給与はもちろん、訪問時の移動手段や組織体制など、様々なことを考慮する必要があります。
その中で、意外と忘れられがちなのが「事務所の規模(スタッフの人数)」です。
訪問看護は業務の特性上、ほとんどが外回りです。
そのため、事務所にいることは少ないのですが、だからこそ事務所に戻った時の過ごし方は重要になります。
今回は、「スタッフの人数は多いほうが良いのか、少ないほうが良いのか」をそれぞれのメリット・デメリットとともにご紹介します。
ちなみに、私も訪問看護ステーションで働いて10年を越えていますが、個人的には「スタッフは多いほうが良いな」と思っています。
あなたの性格にもよる部分なので、しっかりと吟味して転職時の材料にしてください。
希望する訪問看護ステーションが少人数なのか、大人数なのかを把握するためには、職場の内情に強い転職サイトを利用すれば一発に分かります!
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スタッフの人数が少ない訪問看護ステーションに転職をするメリット
まずは、スタッフの人数が少ない訪問看護ステーションに転職をするメリットです。
一つのステーションの人数が10人以下を想定しています。
アットホームな雰囲気になりやすい
想像するに容易いと思いますが、少人数の訪問看護ステーションはアットホームな雰囲気の場所が多いです。
これを良いと捉えるかは人それぞれかもしれませんが、基本が外回りで事務所にいることが少ないので、事務所に戻ってきた時はアットホームな雰囲気を求めている人が多いように感じます。
話しやすい雰囲気を求めている人、逆に堅苦しい職場が苦手な人にはオススメできると言えるでしょう。
堅苦しい勉強会がない
訪問看護ステーションに限らず、医療・介護業界では症例発表会を代表するように、勉強会を定期的に開催することが多いです。
そもそもの勉強会を開催する意義は、利用者に関する悩みの情報共有や社内のスキルアップを図る目的です。
そのため、日常的に勉強会に相当する情報共有や会話ができていれば、形式張った堅苦しい勉強会なんて開催しなくていいのです。
少人数でアットホームな訪問看護ステーションは、日常的にそのような会話ができている傾向にあります。
そのため、堅苦しい勉強会を開催していないところが多いように思えます。
確かに、日常的に解決できることを何時間も資料作って発表するのは労力の無駄になりかねます。
残業をなくしたい、勉強会よりも利用者と関わる時間を増やしたいと思っている人にはオススメです。
悩みを相談しやすい
この点も、アットホームに通じますが、少人数の訪問看護ステーションは悩みを相談しやすいという特徴があります。
上司も少人数だとスタッフ一人ひとりの表情を把握しやすいので、何か悩んでいそうな時は声をかけてくれる可能性が高いでしょう。
特に訪問看護は一人で訪問をするため、一人で悩みを抱えてしまうケースが多いです。
大人数だと上司も忙しそうで相談ができず、不満が溜まりに溜まって退職という形で爆発してしまいます。
悩みを小出しにしてその都度解決することができるので、精神的に余裕を持ちながら働くことができるでしょう。
スタッフの人数が少ない訪問看護ステーションに転職をするデメリット
次に、スタッフの人数が少ない訪問看護ステーションに転職をするときのデメリットです。
休みが取りづらい
少人数の訪問看護ステーションでは、人が少ないので他のスタッフのフォローをしづらいという特徴があります。
もし、あなたが急なお休みを貰いたくても言いづらいということは事実起こるかもしれません。
もちろん、少人数の訪問看護ステーションでもマネジメントがしっかりとできているところは、急に備えたフォロー体制を整えています。
フォロー体制が整えられていない訪問看護ステーションは、有給取得率が異常に低いという特徴もあるので、*内情をよく知っている転職サイトのコンサルタントに事前に聞いておきましょう。
私がオススメする、職場の内情をよく把握している転職サイトは、看護師なら「レバウェル看護(旧:看護のお仕事)」、リハビリスタッフなら「PTOTSTワーカー」です。
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両者ともに、数多くの転職者をサポートしてきた経験から、職場の内情をよく知っている転職サイトです。
「この訪問看護ステーションは休みを取りやすいですよ」
「この訪問看護ステーションは有給取得率100%ですよ」
といった、実際に働いてみないと分からない情報を聞けるのが強みです。
人間関係が濃い
メリットで挙げた「アットホームな雰囲気」の裏返しになりますが、少人数だとどうしても人間関係が濃くなりがちです。
家族のような雰囲気になり、休日にも集まってワイワイしよう!みたいな企画を頻繁に立てている訪問看護ステーションも知っています。
正直、休日に仕事は持ち込みたくない私にとっては苦痛に感じてしまいます。
また、スタッフ一人ひとりの声がダイレクトに職場の雰囲気に繋がってしまうというのも特徴です。
例えば、一人のスタッフが会社の不満を言っていたとしましょう。
大人数の訪問看護ステーションでは上司と相談して解決すればいいだけの話ですが、少人数だと事業所全体にその不満が行き渡ってしまいます。
人によっては、「私関係ないのに…」と不満に思ってしまう人もいるでしょう。
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昇給がしにくい
小規模の訪問看護ステーションは、そもそもの売り上げに限界があります。
そのため、ある一定のところで昇給が止まってしまうことも十分に考えられるでしょう。
また、このような訪問看護ステーションは、組織体制がしっかりと構築されていないことも多いです。
そのため、管理者や社長の独断で昇給を決めることも多く、「なんでこんなに頑張っているのに評価されないの?」と悩むこともあるかもしれません。
個人の成果というよりも事業所としての成果を重視する傾向もあり、個人が素晴らしい働きをしたとしても、事業所にいる全員が一律の昇給になることも少なくありません。
しっかりと個人の頑張りを評価して欲しいという人は不満がたまるかもしれません。
スタッフの人数が多い訪問看護ステーションに転職をするメリット
それでは、次にスタッフの人数が多い訪問看護ステーション(11名以上)に転職をするメリットをお伝えします。
組織体制がしっかりとしている
訪問看護ステーションのスタッフ数が増えるにつれて、会社としての組織をしっかりと整えていかなければなりません。
例えば、組織図を作成して役職を設けたり、透明性のある人事評価制度・昇給制度の作成など、誰がみても明らかな統一指標が必要となってきます。
堅苦しいように感じる人もいるかもしれませんが、個人的にはかなり重要な点だと思っています。
この組織体制がしっかりしていないと、「頑張っているのになぜか給料が上がらない」「会社に可愛がられた人勝ちじゃん」といった不満が溜まっていきます。
このような不満は、組織体制が曖昧な少人数の訪問看護ステーションに散見されます。
この点、大人数の訪問看護ステーションは組織体制がしっかりと整えていることが多いので、あなたの頑張りは正当に評価される可能性が高いでしょう。
休みを取りやすい
大人数の訪問看護ステーションでは、当たり前ですがスタッフ数が多いので、あなたが休んだ時でも誰かがフォローをしてくれます。
加えて組織体制が整えられている訪問看護ステーションなら、急なお休みをもらうことになったとしても、スケジュール調整の人がうまく捌いてくれるので安心して休むことができます。
この点、少人数の訪問看護ステーションではそうはいきません。
一人が休むと他にフォローできるスタッフが少ないため、現場に迷惑をかけてしまいます。
小さい子供がいる人など、急なお休みが想定できる場合は、大人数の訪問看護ステーションに転職すると安心でしょう。
横のつながりが薄い
デメリットにも捉えられてしまうことですが、大人数だとスタッフ同士の横のつながりを薄く保つことができます。
少人数の訪問看護ステーションはアットホームを売りに出していることも多く、休みの日に集まってバーベキュー大会などの催しが頻繁に行われます(個人的には負担でしかありません)。
その点、大人数の訪問看護ステーションは、良くも悪くも会社・組織としての側面が強く出ているため、仕事は仕事、プライベートはプライベートでしっかりと分けられていることが多いです。
プライベートに仕事を持ち込みたくないという人は、大人数の訪問看護ステーションを選ぶと良いでしょう。
スタッフの人数が多い訪問看護ステーションに転職をするデメリット
最後に、スタッフの人数が多い訪問看護ステーションに転職をするデメリットです。
上司に相談がしにくい
大人数の訪問看護ステーションは組織体制がしっかりしているので、あなたには上司がついてくれていることでしょう。
しかし、大人数になるとその上司に相談がしにくくなるという本末転倒な現象が起きやすいのも事実です。
大人数の訪問看護ステーションだと、物理的にステーション内にいる人数が多く、上司に相談をする機会が失われます。
面談室がある場合は、「ちょっと相談が…」と呼び出せばいい話ですが、正直呼び出したくなるレベルまで悩みを抱えている時点で、溜め込みすぎていると個人的には思います。
悩みは小出しにすることが重要で、その機会はふと上司と二人きりになった時に訪れます。
大人数だと、たまたま上司と二人になる時間というのが少ないので、悩みを一人で溜めてしまうのです。
そしてその悩みが蓄積された時、退職をいう形で爆発してしまいます。
定期的に上司との面談の機会があるかなどは、事前に転職サイトのコンサルタントに聞いておきましょう。
正直失敗した!すぐに再転職した訪問看護ステーションの特徴9選
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堅苦しい勉強会などが開催される
組織体制をしっかりとしていることの裏返しでもありますが、堅苦しい勉強会などが定期的に開催されます。
勉強会が開催されること自体は素晴らしいことだとは思いますが、形式だけでやっているような、誰のためになっているのか分からない勉強会も多々見かけます。
そもそも、職員同士で常に専門性の高いコミュニケーションが取れていれば勉強会なんて必要ありません。
スタッフが集まった時、自然と利用者の情報共有ができて悩みを話せているステーションなら、無理やり勉強会なんて開かなくても良いと考えます。
堅苦しい勉強会が開催されている大人数の訪問看護ステーションでは、資料作りに何時間もかけていると聞きます。家で資料作りをしていると聞きます。
転職前に勉強会の頻度、内容の一例は聞いておいて損はないでしょう。
訪問件数が増えにくい
大人数の訪問看護ステーションは、スタッフ数が多いので訪問件数が増えにくい特徴があります。
体力に不安を抱えている人にとってはうれしい悲鳴となり得るでしょう。
しかし、インセンティブで稼ぎたい人にとっては苦痛でしかありません。
稼ぐには訪問にどんどん回らなければならないにも関わらず、肝心の件数が増えていかないのです。
この点、給料に直結するのでストレスはかなり大きいでしょう。
実際、訪問看護ステーション間で転職をしている人の理由の多くに、「件数が増えず給料が上がらなかった」というものがあります。
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面接時に、「1ヶ月の新規利用者数を質問する」のは定着しつつあると思いますが、「事務所の規模と比較した時に多いのか少ないのか」まで考慮している人はまだまだ少ないです。
計算をすれば大体の予想はつくと思うので、事前にシミュレーションしてみることをオススメします。
【訪問看護の面接対策】「何か聞きたいことありますか?」逆質問で聞くべきこと
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その他、転職をするときにチェックするべきことは?
スタッフの人数の他にも、転職の際はチェックするべきポイントがたくさんあります。
こちらの記事(【転職希望者必見】訪問看護ステーションの選び方!【21のチェックポイント】)では、重要なポイントを21のチェックリストにしてまとめています。
ダウンロードも可能なので、ぜひ転職の際にご活用ください。
【転職希望者必見】訪問看護ステーションの選び方!【21のチェックポイント】
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スタッフの人数は多いほうが良い?少ないほうが良い?まとめ
このように、あなたの性格や求めていることにより、スタッフが多いほうが良いのか、少ないほうが良いのかは変わってきます。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の性格や働き方に合った訪問看護ステーションを選ぶようにしましょう。
しかし、訪問看護ステーションを選ぶ際、一人で転職活動をすると収集できる情報に限界があります。
その点、職場の内情をよく知っている転職サイトを利用すると、事前に転職先の情報を仕入れることができるので、失敗をグンと減らすことができます。
私がオススメする「職場の内情に精通している転職サイト」は、看護師なら「レバウェル看護(旧:看護のお仕事)」、リハビリスタッフなら「PTOTSTワーカー」です。
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「ここの訪問看護ステーションは、スタッフの人数は少ないのですが休みの時のフォロー体制がしっかりとしているので、急なお休みも取りやすいですよ。」
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