私は、訪問看護ステーションで毎月3〜5名の看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の面接を行っています。
その中で、「体力に自信がないんですけど大丈夫でしょうか?」という悩みをよく聞きます。
正直申し上げますと、訪問看護ステーションは病院や施設に比べると体力勝負の側面があるのが事実です。
特に都心だと移動は電動自転車しか用意されていない訪問看護ステーションも多く、その側面は強いと言えます。
しかし、事実として体力に自信がない人でも多くの人が活躍しています。
今回は、体力に自信がない人が転職すべき訪問看護ステーションの特徴と、実際に働いている人たちの声をご紹介してまいります。
体力に自信がない人が転職すべき訪問看護ステーションの特徴
まず、体力に自信がない人が転職すべき訪問看護ステーションの特徴をお伝えします。
確かに体力に自信がない人でも働くことができる訪問看護ステーションですが、その特徴によっては疲労困憊で私生活に影響を及ぼしてしまうことも少なくありません。
転職をする前に、体力面をカバーできる環境が整っているかは把握しておくと安心でしょう。
電動自転車以外の移動手段が用意されている
先ほども申し上げた通り、特に都心部だと移動手段が電動自転車しかない訪問看護ステーションもあります。
意外と慣れてしまえば苦にならなくなるのですが、やはり体力に自信がない人は不安でしょう。
その点、電動自転車以外の移動手段が用意されている訪問看護ステーションに転職するのはオススメです。
訪問看護ステーションによっては、自動車や(原付)バイクなど、様々な移動手段を用意しているところがあります。
日々、電動自転車で移動をしていたとしても、体調がすぐれない日に自動車を使うことができるというのは精神的にも楽になります。
また、子供を授かった場合や病気の治療をしているときなどにも、様々な移動手段を用意してくれているのは心強いです。
ポイント
・転職サイトのコンサルタントに、「自転車以外の移動手段」が用意されている訪問看護ステーションをピックアップしてもらおう。
・面接の時に、「移動手段を教えてください」と質問をしよう。
訪問件数を調整してくれる
電動自転車での移動でも、移動時間に余裕を持って調整してくれる訪問看護ステーションには転職しても良いと考えます。
中には、「1日のノルマ7件以上」「休憩時間なし」など、全速力で移動をしないと訪問に周れないという訪問看護ステーションもあります。
もちろん、*インセンティブを稼ぎたい人でどんどん周りたいという人には有難くも感じるんですが、体力に自信がない人には不安しかありません(参考記事:インセンティブで稼ぎたい人が転職すべき訪問看護ステーションの特徴5選)。
インセンティブで稼ぎたい人が転職すべき訪問看護ステーションの特徴5選
続きを見る
重要なのは、「個人に合わせて」訪問件数を調整してくれるということです。
訪問件数をノルマ化していない、そして部門に訪問調整をしてくれる人がいる訪問看護ステーションを選びましょう。
ポイント
・転職サイトのコンサルタントに、「件数をノルマ化していない」訪問看護ステーションをピックアップしてもらおう。
・面接の時に、「1日の訪問件数を教えてください」と質問をしよう。
→個人に合わせて調整をしてくれる訪問看護ステーションは、「平均4〜7件です」と幅を持って答えてくれます。「最低6件は行ってもらいます」のような回答は、件数をノルマ化している可能性が高いので避けたほうが無難でしょう。
複数担当制を導入している
あなたが体力に自信がないと感じているということは、体調を崩す可能性も高いことが予想されます。
そのため、急なお休みをいただくようになることも考えられるでしょう。
訪問看護ステーションには、「担当制」と「複数担当制」があります。
つまり、一人の利用者に対して「あなたしか担当しない」か、もしくは「複数人で担当する」かです。
一人の利用者に対して、あなたしか担当していない場合、急なお休みをするとその訪問がキャンセルになってしまいます。
利用者にも迷惑がかかってしまいますし、そもそも絶対に休むことができないというプレッシャーを感じてしまいます。
その点、複数人で一人の利用者を担当する複数担当制を導入している訪問看護ステーションでは、あなたが休んだとしても他の誰かがフォローで訪問に行ってくれます。
休んだときも利用者に迷惑がかかりにくいというのは安心材料になります。
ポイント
・転職サイトのコンサルタントに、「一人の利用者を複数名で担当している」訪問看護ステーションをピックアップしてもらおう。
・面接の時に、「訪問は複数で担当していますか?」と質問をしよう。
ちなみに、利用する転職サイト選びも重要です。
なぜなら、転職サイトによっては職場の内情に精通していないところもあるからです。
私がオススメする、「職場の内情に精通している転職サイト」は、看護師なら「レバウェル看護(旧:看護のお仕事)」、リハビリスタッフなら「PTOTSTワーカー」です。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事) | 業界最大級の非公開求人(公式サイト):業界最大級の非公開求人(好条件求人)を有することで有名な一方、24時間対応を整えているなど利用者目線に立ったフォローが手厚い。
PTOTSTワーカー | 業界実績No.1(公式サイト):リハビリ職向け転職サイトで最大手で、全国的に求人が豊富。転職初心者は登録しておきましょう。
体力に自信がなくても訪問看護ステーションで活躍している人たちの声
では、実際に体力に自信がない人は、どのように訪問看護ステーションで働いているのでしょうか。
私が人事を務める訪問看護ステーションで働く人たちに、インタビューをしてきたのでご紹介します。
20代作業療法士・女性:持病がある
Q.ここの訪問看護ステーションに転職を決めたポイントは?
A.個人に合わせて訪問件数を調整してくれると聞いたからです。
正直、電動自転車に乗ることに対する不安はなかったんですが、いつ持病が発症して動けなくなるかが不安でした。
ここには急に動けなくなってしまった場合もフォローしてもらえる体制が整っていたので、安心して転職を決めることができました。
Q.実際働いてみてどうか?
A.一度、持病が発症して数日間お休みをいただくことがありました。
その際も、他の人がフォローしてくれたので安心してお休みをいただくことができました。
持病が持っている人でも、個人に合わせて訪問件数を調整してくれれば安心して働くことができそうですね。
また、休んだ時にフォロー体制が整っている訪問看護ステーションを選ぶというのもポイントでしょう。
30代看護師・女性:自転車に乗ったことがない
Q.ここの訪問看護ステーションに転職を決めたポイントは?
A.恥ずかしながら今まで自転車に乗ったことがありませんでした。
訪問看護ステーションに転職を希望しているのに自転車に乗ったことがないなんて、それだけで採用されないかと思いましたが、面接をしてくれた上司は笑いながら「面白いね。スタッフの中にも自転車乗ったことがない人がいたから大丈夫だと思うよ。同行しながら練習して行きましょう。」と言ってくれました。
同行を手厚くしてくれるという方針に惹かれて転職を決めました。
Q.実際働いてみてどうか?
A.同行では私のスピードに合わせてゆっくりと移動時間を組んでくれました。
1週間くらいで人並みに乗れるようになりました。
自転車に乗れないかもと悩んでいる人も、意外とすぐに乗れるようになるよということを伝えたいです。
実は、「今まで自転車に乗ったことがないんです!」という人も一定数います。
個人の運動能力に左右されるとは思いますが、意外と1週間もあれば乗れてしまう人がほとんどです。
しかし、この点に関しても「個人に合わせて」移動距離や訪問件数を調整してくれる訪問看護ステーションを選ぶ必要があるでしょう。
40代看護師・女性:年齢的に自転車に乗れるか不安
Q.ここの訪問看護ステーションに転職を決めたポイントは?
A.自転車に乗ったことはあったんですが、漠然と年齢に対する不安がありました。
そんな中、面接の時に「同じ年齢の人もたくさん働いているよ」と教えてもらい勇気が出ました。
年齢で悩んでいる人は、面接の時に働いている人の年齢層を質問するのは安心材料の一つになると思います。
Q.実際働いてみてどうか?
A.意外と大丈夫でした(笑)
今では1日平均6件くらい訪問に周っていますが、疲れが翌日に持ち越すこともありません。
逆に運動不足だったのでいい運動になると考えています。
リハビリですよ、リハビリ!(笑)
同じく自転車に対する不安ですが、40代〜50代の方でも多くの人が自転車で訪問をしています。
今まで電動自転車に乗ったことがない人は、「こんなに楽なんだ!」と口を揃えて言います。
確かに、働いていく上で疲れは溜まる可能性もあるので、不安が強い人は「電動自転車以外」の訪問手段がある場所を選びましょう。
自転車に乗るモチベーション維持として、「Move to earn」や「ポイ活」をするのもオススメですよ!移動している時間がお金に生まれ変わります!
訪問看護スタッフにオススメの副業4選!【仕事中に稼ぐ】
続きを見る
その他、転職をするときにチェックするべきことは?
移動手段以外にも、転職の際にはチェックするべきポイントがたくさんあります。
こちらの記事(【転職希望者必見】訪問看護ステーションの選び方!【21のチェックポイント】)では、重要なポイントを21のチェックリストにしてまとめています。
ダウンロードも可能なので、ぜひ転職の際にご活用ください。
【転職希望者必見】訪問看護ステーションの選び方!【21のチェックポイント】
続きを見る
体力に自信がない人が転職すべき訪問看護ステーションの特徴まとめ
チェックリスト
- 電動自転車以外の移動手段が用意されている
- 訪問件数を調整してくれる
- 複数担当制を導入している
働いている人の声を見ても、「働いてみたら意外と大丈夫だった!」という人が多い印象です。
ただ、この点はあなたの体力や運動神経に左右されるところなので、働いてみないと分からないというのが正直なところです。
ご紹介した「体力に自信がない人でも働ける訪問看護ステーションの特徴」を兼ね備えたところに転職するに越したことはないでしょう。
自分で探すのはめんどくさい!どうやって探したら良いか分からない!という人は、「職場の内情に精通している転職サイト」を利用してみてください。
看護師なら「レバウェル看護(旧:看護のお仕事)」、リハビリスタッフなら「PTOTSTワーカー」がオススメです。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事) | 業界最大級の非公開求人(公式サイト):業界最大級の非公開求人(好条件求人)を有することで有名な一方、24時間対応を整えているなど利用者目線に立ったフォローが手厚い。
PTOTSTワーカー | 業界実績No.1(公式サイト):リハビリ職向け転職サイトで最大手で、全国的に求人が豊富。転職初心者は登録しておきましょう。
両者ともに、数多くの転職者をサポートしてきた経験から、職場の内情をよく知っている転職サイトです。
「ここの訪問看護ステーションは、電動自転車以外に車が3台も用意されているので気軽に使用することができますよ。」
「ここの訪問看護ステーションは50代の人も多く働いているので、体力に対する理解が強いかもしれません。」
このように、一人で転職活動をするには知ることができない情報をもらえるのが特徴です。
「転職に失敗をしたくない!」という人は、活用してみることをオススメします。
もちろん、利用するのに料金は一切かかりません。
すぐに転職はちょっと…という人は、スカウトをもらうのもオススメ
すぐの転職を考えていない人は、「ジョブメドレー」に登録をしてスカウトを待つのもオススメです。
ジョブメドレーには「スカウト機能」があり、あなたの経歴に興味を持った企業からスカウトが届く可能性があります。
企業が求めている人材と一致するため、失敗の可能性をグッと減らすことができます。
「良い職場があったら転職を検討してもいいかな…」という人は、ぜひジョブメドレーを利用してみてください。
ちなみにジョブメドレーは、自分で求人を探すサーチ型を採用しているため、しつこい電話もほとんどないので安心してください。
- ジョブメドレー(看護師):https://job-medley.com/ans/
- ジョブメドレー (理学療法士):https://job-medley.com/pt/
- ジョブメドレー (作業療法士):https://job-medley.com/ot/
- ジョブメドレー (言語聴覚士):https://job-medley.com/st/