*当ページにはAmazonアソシエイトリンクを含みます。
医療・介護従事者にとって、「生涯学習」は必須といって良いでしょう。
特に訪問看護は一人でケア・リハビリをすることが多いという特徴上、より知識や技術が求められます。
しかし、訪問看護に関する本は多岐にわたり、どの本を読んで良いか分からないという人も多いかと思います。
実際、私は訪問看護ステーションで採用業務をしていますが、「どのような事前学習をしておけば良いですか?」という質問をよくいただきます。
この記事では、知識・技術を高めたい方のために訪問看護に関するオススメの本を6選紹介しています。
どれも訪問看護の業務に必須の、「買ってよかった」と思える本ばかりです。
これから訪問看護に挑戦する初心者はもちろん、現在働いている人にとっても参考になる本を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは訪問看護の「何を学びたいか」を明確にしよう!
まずはじめに抑えておいて欲しいことは、「この1冊だけ読んでおけば良い」という本は存在しないということです。
なぜなら、訪問看護の業務は多岐にわたり、学びたい内容によってオススメの本も変わってくるからです。これは訪問看護に限ったことではございません。
そのため、まずは訪問看護の「何を学びたいか」を明確にしましょう。
訪問看護に長年勤める私が思うに、下記のような6分野に分けることができるのではないかと思います。
何を学びたいか(分野) | 業務の流れ | スキルアップ | 保険・制度 | 書類の書き方 | 利用者への指導 | コミュニケーション術 |
できるようになること | 訪問看護における一連の業務の流れを理解することにより、スムーズに適応できるようになる。 | 訪問看護に必要なスキルを身につけることにより、一人でも自信を持って訪問できるようになる。 | 訪問看護で必要な保険・制度を理解することによって、訪問看護の業務形態を理解することができる。 | 訪問看護では必須の書類「訪問看護計画書・報告書」の書き方を理解することにより、業務の効率化を図れるようになる。 | 「どういう生活をしたら良い?オススメのリハビリは?」といった、様々な利用者からの質問に答え、指導ができるようになる | コミュニケーション術を身につけることにより、利用者とより良い関係性を構築できるようになる。 |
代表本 | はじめての訪問看護 おさえておきたい心がまえと仕事術 | 写真でわかる 訪問看護 アドバンス | 訪問看護お悩み相談室 報酬・制度・実践のはてなを解決 | 訪問看護計画書・報告書 〜ルールと記載例〜 | 介護のお世話にならない リハビリの専門家が教える 足腰の教科書 | 不安がふきとぶ! 訪問看護の知恵袋 |
詳細 | 詳細はコチラ | 詳細はコチラ | 詳細はコチラ | 詳細はコチラ | 詳細はコチラ | 詳細はコチラ |
このように、訪問看護でも学びたい内容によって読むべき本は変わってきます。
そのため、自分に足りないと思う分野、知識を深めたいと思う分野の本を中心に読むようにしましょう。
「訪問看護初心者」「自分が何を学べば良いかも分からない」という人は、とりあえず上記で紹介した「代表本」を一通り読んでおけば、事前学習としては間違いないかと思います。
【分野別】訪問看護初心者にオススメ!絶対に読むべき本6選
それでは、各分野別に、訪問看護初心者にオススメの絶対に読むべき本の詳細をご紹介してまいります。
「業務の流れ」を理解したい人にオススメの本:はじめての訪問看護 おさえておきたい心がまえと仕事術
- 書籍名:はじめての訪問看護 おさえておきたい心がまえと仕事術
- 著者・監修:公益財団法人 日本訪問看護財団
- 出版社:中央法規
本書はタイトルの通り、はじめて訪問看護に携わる人に向けた書籍となっております。
保険情報といった訪問看護の仕組みから、利用者宅で気をつけること、カバンの中身、服装など、実際の現場で役立つ情報を初心者でも分かりやすく記載されています。
また、訪問看護ではよくある「こんなときどうする!?」といった事例まで網羅されているため、この本を読めば一通り訪問看護の内容を理解できます。
こんな人にオススメ
・訪問看護初心者で全然イメージが湧かない
・訪問看護の一連の流れを理解したい
・簡単で良いから全体像を把握したい
「スキルアップ」を目指す人にオススメの本:写真でわかる訪問看護 アドバンス
- 書籍名:写真でわかる訪問看護 アドバンス
- 著者・監修:押川 真喜子
- 出版社:インターメディカ
本書は訪問看護において必要な知識・技術を網羅した本となっております。
カテーテルやチューブの交換、注射の方法といった基本的な手技を写真多数で解説しているので、初心者でも分かりやすい構成となっております。
「病院でやっていたから大丈夫」という人でも、在宅になると物品を用意したり、その家の構造に合わせた手技が必要になってくるので、本書のような「在宅に特化した手技本」は一つ持っておくと安心でしょう。
また、手技だけではなく、情報収集の方法、感染管理やお看取りに関する情報まで記載されているのも嬉しいポイントです。
こんな人にオススメ
・訪問看護初心者で知識・技術面に不安がある
・訪問看護に特化したスキルを学びたい
・実際の写真を見ながら勉強をしたい
「保険・制度」を学びたい人にオススメの本:訪問看護お悩み相談室
- 書籍名:訪問看護お悩み相談室
- 著者・監修:公益財団法人 日本訪問看護財団
- 出版社:中央法規
訪問看護で働く上で避けては通れないのが、「保険・制度」に関する知識です。
病院ではあまり気にしていなかった分野かもしれませんが、訪問では「この利用者って退院時訪問看護指導加算とった?」「次の訪問で限度額の写真を撮ってきて」などのように、保険・制度に関する会話が飛び交っています。
ある程度理解をしていないと、仕事で後れをとってしまうかもしれません。
本書はQ&A形式で、難しい内容を噛み砕いて説明してくれているため、初心者にとっても理解しやすい内容となっております。
特に管理者や役職、リーダーを目指す人にとっては抑えておきたい分野です。
こんな人にオススメ
・訪問看護初心者で保険・制度関係が理解できていない
・難しい用語でも分かりやすく学びたい
・管理者や役職につく予定、またはこのようなポジションを目指したい
「書類の書き方」を学びたい人にオススメの本:訪問看護計画書・報告書 〜ルールと記載例〜
- 書籍名:訪問看護計画書・報告書 〜ルールと記載例〜
- 著者・監修:とあるコメディカル
- 出版社:とあるコメディカル
訪問看護には、訪問看護に特化した書類で「訪問看護計画書」と「訪問看護報告書」があります。
これらは毎月ケアマネジャーや主治医、利用者に渡すものとなっております。
おそらく、病院でも計画書などは作成したことがあるかと思いますが、訪問看護計画書と訪問看護報告書には独自のルールが存在しています。
訪問看護初心者は、この点にギャップを感じて苦手意識が芽生え、気付いたら残業三昧…というケースも散見されています。
手前味噌ではありますが、本書は当サイトが出版しているものとなり、合計500例以上の記載例を疾患別に記載しています。
合計2,500冊以上の売り上げがあり、大変ご好評をいただいている商品となっております。
こんな人にオススメ
・訪問看護初心者で「訪問看護計画書」「訪問看護報告書」の書き方やルールが分からない
・たくさんの記載例を参考にしたい
・書類業務を早く終わらせて定時で帰宅したい
「利用者への指導」を学びたい人にオススメの本:介護のお世話にならない リハビリの専門家が教える 足腰の教科書
- 書籍名:介護のお世話にならない リハビリの専門家が教える 足腰の教科書
- 著者・監修:和田 祥平
- 出版社:メディカルパブリッシャー
訪問看護では、基本的に30分〜90分の間、利用者とマンツーマンで相手をすることとなります。
そのため、病院では叶えられなかった、「利用者とのまとまった時間」を確保することができます。
この点を魅力に感じて働こうとする人も多いかと思いますが、裏を返せば「より利用者からの質問に答える能力」が問われるということです。
特に、「どういう生活が健康に良いですか?」「どういうリハビリをすれば良いですか?」といった、生活に特化した質問はよくいただきます。
ここでスムーズに答えられないと、利用者からの信頼関係を築けず、最悪の場合は担当変更を告げられるということも少なくありません。
本書は、健康寿命を延ばすアイデアを多数紹介しているので、リハビリ面・食事面・行動面といった様々な角度から、健康につながるアドバイスをすることができるようになります。
また、巻末には家でできる自主トレがイラスト付きで多数掲載されているので、リハビリ・自主トレの指導もできるようになります。
こんな人にオススメ
・訪問看護初心者で利用者からの質問に答えられるか不安
・在宅で長く生活をし続ける知識に不安がある
・利用者への自主トレ・リハビリ指導をスムーズにできるようになりたい
「コミュニケーション術」を学びたい人にオススメの本:不安がふきとぶ! 訪問看護の知恵袋
- 書籍名:不安がふきとぶ! 訪問看護の知恵袋
- 著者・監修:しずおか訪問看護認定看護師の会
- 出版社:メディカ出版
訪問看護では相手の家にお伺いするという特徴上、コミュニケーションを含むマナーや心遣いが重要になります。
実際、利用者からのクレームでは、知識・技術面よりもコミュニケーションやマナー面の方が多いというデータも存在します。
例えば、玄関で靴を脱ぐときは相手にお尻を向けてはいけません。
このようなマナー面に少しでも不安がある人は、本書のようなコミュニケーション・マナー・心遣いに特化した本を一冊持っておくと安心です。
本書は良い例と悪い例を挙げているので、より理解しやすい内容となっております。
特に訪問看護初心者の方は見逃してしまいがちな分野だと思うので、意識して学んでおくようにしましょう。
こんな人にオススメ
・訪問看護におけるコミュニケーション、マナー、心遣いに不安がある
・利用者から信頼されるコミュニケーション術を学びたい
・できるだけクレームをもらいたくない
訪問看護初心者にオススメ!絶対に読むべき本6選のまとめ
何を学びたいか(分野) | 業務の流れ | スキルアップ | 保険・制度 | 書類の書き方 | 利用者への指導 | コミュニケーション術 |
代表本 | はじめての訪問看護 おさえておきたい心がまえと仕事術 | 写真でわかる 訪問看護 アドバンス | 訪問看護お悩み相談室 報酬・制度・実践のはてなを解決 | 訪問看護計画書・報告書 〜ルールと記載例〜 | 介護のお世話にならない リハビリの専門家が教える 足腰の教科書 | 不安がふきとぶ! 訪問看護の知恵袋 |
購入ページ | 購入ページ | 購入ページ | 購入ページ | 購入ページ | 購入ページ | 購入ページ |
今回は、訪問看護で必須と思われる分野を6つに分け、それぞれオススメの本をご紹介しました。
今回紹介した本はどれも分かりやすい構成となっているため、訪問看護初心者の方にとってもスラスラ読めるかと思います。
ぜひ、必要な知識・技術を身につけて、楽しんで訪問看護に挑戦してもらえたらと思います。