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【それは事実】介護士がきついって本当?解決策を現役面接官が伝授!

インターネットで「介護士」と検索をすると、必ずといっていいほど「きつい」というワードがヒットします。

訪問介護ステーションの現役面接官をしている私が結論を申しますと、きついのは事実とお伝えしておきます。

ただし、そのきつさはある程度対策をすることができるのも事実です。

「介護士に転職を考えているけど、できるだけきつい思いはしたくないな…」

「今よりも楽に働ける職場に転職をしたいな…」

このように考えている人は、ぜひ読んでみてください。

介護士がきつい理由だけではなく、その解決策もご紹介してまいります!

介護士がきついと言われている理由とその解決策

それでは、介護士がきついと言われている理由とその解決策をご紹介してまいります。

介護士がきついと言われている主な理由は、以下のようにまとめられます。

  1. 重労働の側面がある
  2. 排泄物を扱う
  3. 認知症の人を相手にする
  4. 高齢者を相手にする
  5. 土日祝・夜も出勤することがある
  6. 人間関係が良くない

重労働の側面がある

まず、一番に挙げられる理由は「重労働の側面がある」というものです。

介護では自分で動くことができない人、つまり寝たきりの人を相手にすることも多いです。

そのような人を起こしたり、車椅子に移乗させるのも介護士の仕事の一つです。

体重が軽い利用者であればそこまで苦にはなりませんが、中には80kgオーバーの利用者もいます。

そのような利用者を体重40kg台の女性介護士が移乗させることも、介護士業界ではあるあるです。

想像しただけで容易いかと思いますが、介護士は重労働・体力勝負の側面があるためきついと言われています。

解決策①:軽度の利用者を扱う場所に転職をする

重労働な介護というのは、相手の障害が重い場合に必要とされます。

そのため、障害が軽度の人しか扱わない場所に転職をすれば、必然と重労働の介護から解放されます。

例えば「リハビリテーション特化型のデイサービス」です。

利用者の多くはリハビリ目的で通ってきているため、ある程度自分のことは自分でできる利用者が多い傾向にあります。

そのため介護士の仕事は身の回りのお世話というよりかは、リハビリの補助やレクリエーションが中心となります。

解決策②:腰痛・手首痛対策をする

重労働の介助では、腰と手首に負担がかかります。

きつい状態で介助を続けてしまうと、慢性的な腰痛や手首痛に移行してしまうこともよくあります。

その点、腰痛サポーター手首サポーターを付けておくと、少ない力で介助をできるだけでなく、痛みの防止にも繋がります。

ポイントは痛みが出てから着用するのではなく、重労働の介助をする時は常に着用しておくことです。

特に初心者や未経験で介護士になった方は、必須レベルで所持しておくと良いでしょう。

解決策③:力に頼らない技術を身につける

実は、介護の技術が身につけていけば、力に頼らずに介助をすることができます。

介護において技術・コツはパワーに勝るのです。

ただし、習得には年月を要するため、日々経験と勉強を続けていく必要があります。

先輩介護士に直接教わったり、介護の勉強会などに参加すると良いでしょう。

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排泄物を扱う

介護ではトイレに行くことができない人を相手にすることがあります。

オムツの取り替えはもちろん、排泄に失敗した汚物を片付けることも少なくありません。

やはり他人の排泄物を扱うのは抵抗があります。

意外と慣れてくる部分でもあるのですが、特に初心者の場合はきついと思ってしまうでしょう。

解決策①:軽度の利用者を扱う場所に転職をする

「重労働の側面がある」に通じますが、排泄物の介護が必要ということは障害が重い利用者であることが推察されます。

そのため、排泄は自分でできる軽度の利用者を扱う場所に転職するのは一番確実な解決策といえるでしょう。

解決策②:数多くの排泄物を取り扱う利用者を経験する

解決策と言えるかは微妙ですが、逆に数多くの排泄物を取り扱う利用者を経験するのも一つです。

なぜなら、排泄物の取り扱いは意外と慣れてくるものだからです。

確かに最初は抵抗感があります。

ただし、私たちは毎日自分の排泄物を取り扱っており、それが自分のものなのか他人のものなのかという問題だけなので、慣れてくるのも早いのが事実です。

もし、何度経験しても慣れないという人は、「軽度の利用者を扱う場所に転職をする」のが良いでしょう。

解決策③:自分を守るアイテムを所持しておく

排泄物を取り扱う時、視覚だけではなく臭覚や触れている感覚が統合されて「きつい」と感じてしまいます。

そのため、手袋はもちろんしていると思いますが、臭覚の対策をするのも一つです。

昨今は当たり前のようにマスクができるため、鼻クリップなどをして匂い対策をするのも良いでしょう。

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認知症の人を相手にする

介護士は身体的な障害だけではなく、認知機能が低下した利用者も相手しなければなりません。

認知症の程度にもよりますが、介護拒否をしたり自分の指示が伝わらなかったり、きついというよりかはイライラとしてしまう人も多いはずです。

重労働のきつさは技術やパワーをつければ解決することが多いのですが、認知症の相手は性格の部分なので、きついと感じる人はとことんきつく感じるのも特徴です。

解決策①:自分の親だと思って接する

若干精神論のような解決策になってしまいますが、相手を自分の親だと思って接すると考え方が変わるかもしれません。

自分の親だったらどういう介護をして欲しいだろう、どういうコミュニケーションをして欲しいだろう、こう考えればきつい気持ちも和らいでくる可能性があります。

解決策②:認知症ケア専門士を取得する

なぜ、あなたは認知症の人とのコミュニケーションを苦手にしているのでしょうか。

なぜ、自分のいうことを聞いてくれないのでしょうか。

それは、認知症の人が理解しやすい言葉で伝えていないからかもしれません。

認知症の人は、伝え方ひとつで言動が変わってきます。

介護拒否をしている人も、対応ひとつで受け入れが良くなるケースもあります。

このように、認知症の人には特化したコミュニケーションが必要になるのですが、「認知症ケア専門士」では認知症に特化した知識を体系的に学ぶことができます。

認知症ケア専門士は、一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する民間資格で、介護士はもちろん看護師や理学療法士なども多く取得しています。

65歳以上の5人に1人が認知症と言われている日本において、このような技術を身につけておけば親の介護の時などにも活用することができます。

認知症ケア専門士の詳細はコチラ(参考記事:【認知症ケア専門士】資格なしの訪問看護スタッフにオススメのスキルアップ!)【とあるコメディカル】>>

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高齢者を相手にする

今まで高齢者と話したことがない人は、「高齢者と何を話せば良いんだろう?」と悩んでしまう人もいます。

結論として、この点に関して悩んでいる人は「そこまで悩む必要はないよ」とお伝えしたいです。

というのも、実際に相手をすれば克服できる人がほとんどだからです。

解決策①:笑顔・敬語・適度に大きな声で話す

高齢者に限らずですが、笑顔で敬語をしっかりと使って、適度に大きな声で話していれば問題ありません。

高齢者=難聴と思っている人も一定数いますが、耳が良い高齢者もたくさんいます。

そのため、無駄に大きな声で話すのではなく、まずは普段通りの声量で話しかけ、聞こえていなそうだったら徐々に大きくしていくようにしましょう。

解決策②:聞き役に徹する

高齢者とのコミュニケーションに悩んでいる人は、どのように話題を提供しようかという部分に悩んでいます。

この点、私たちから無理に話題を振る必要はありません。

高齢者は人と会う機会が気薄になり、介護士が来てくれるだけで嬉しいと思っている人がたくさんいます。

高齢者の方からたくさん話してくれる人も多いため、私たちは聞き役に徹すれば良いのです。

相手の目を見て、適度な相槌を打てればベストでしょう。

解決策③:沈黙が続いてもOK

また、沈黙が続くと「何か話題を振らないと…」と焦ってしまう人もいますが、沈黙は続いても全然OKと思いましょう。

寡黙であまり話したがらない高齢者もいます。

決して「高齢者と話が続く=正解」ではないのです。

この沈黙を不安に思ってしまう人は、適度に「何かすることはありますか?」「この方法で大丈夫ですか?」と確認を取るようにしましょう。

介護の内容に問題がなければ、必要最低限のコミュニケーションでも良いと考えます。

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土日祝・夜も出勤することがある

介護が必要な人にとって、土日も祝日も夜も関係ありません。

そのため、介護士は土日祝・夜勤もする必要があります。

ただし、土日祝・夜勤はデメリットだけではありません。

土日祝・夜勤は通常より給料が高く設定していることが多く、特に給料が低いとされている介護士にとっては無理のない範囲で取り入れていきたいところです。

解決策①:土日祝・夜勤がない職場に転職をする

当たり前ではありますが、土日祝・夜勤がない職場に転職をすれば解決できます。

例えば「平日だけのデイサービス」です。

デイサービスは基本的に18時には勤務が終了します。

また、平日だけ開いているデイサービスに転職をすれば土日祝に働くこともありません。

解決策②:転職の際に土日祝・夜勤はできないことを伝える

土日祝が休み、そもそも夜勤がない場所に転職できれば理想ですが、それでは転職先がかなり絞られてしまいます。

そのため、土日祝も運営していたとしても、夜勤もある場合でも、自分はできないことを伝えた上で転職すれば良いのです。

もちろんそれは悪いことではなく、平日のみ・夜勤なしで働いている介護士はたくさんいます。

自分で条件交渉することができないという人は、介護士専門の転職サイトを利用してコンサルタントに交渉してもらいましょう。

トコル
トコル

現役面接官の私がオススメする介護士専門の転職サイトは、この記事下部で紹介しているので参考にしてください!

人間関係が良くない

周りとの世代が合わない、上司とウマが合わないなど、人間関係の悪さからきついと感じてしまう人がいます。

これはどの業界にも言えることかと思いますが、医療・介護業界では特に人間関係で悩む人が多い印象を持っています。

解決策①:職場の内情を理解した上で転職をする

転職をする際、転職先の職場がどのような雰囲気かを事前に知ることができれば、人間関係の悩みはある程度抑えることができます。

しかし、転職前にどうやって知れば…と思いますよね。

その点、内情に強い介護士専門の転職サイトを利用するのがオススメです。

転職サイトのコンサルタントは実際に職場に足を運んでおり、職場の内情を熟知しております。

一人では知り得ないことをたくさん教えてくれるため、1回の転職で理想の職場に出会える可能性がグッと高まります。

できるだけきつい思いをしたくない!という介護士にオススメの転職方法

以上、ご紹介したように事実として介護士はきつい側面がありますが、解決策も多くあります。

ただ、自分の希望をすべて満たす職場に出会うのは時間と労力を要します。

その点、介護士専門の転職サイトを利用すれば、コンサルタントが代わりに希望に会う職場をピックアップしてくれます。

私たちは、「あまり重労働はしたくなくて…」「認知症の相手が苦手で…」と、包み隠さず希望を伝えるだけで良いのです。

また、職場の内情に強い転職サイトを利用すれば、事前に雰囲気や人間関係を教えてくれます。

「ここの職場は所長さんがすごく優しいので、離職率がかなり低いんですよ」

「正直、ここは人間関係が悪いって有名ですね…」

このように、一人では知り得ない情報をたくさん教えてもらうことができます。

私がオススメする介護士専門の転職サイトは、「MC-介護のお仕事」と「マイナビ福祉・介護のシゴト」です。

MC-介護のお仕事:業界トップクラスの求人数。コンサルタントは直接現場に足を運んでおり、生の声を教えてくれる。非公開求人も多いことで有名。

マイナビ福祉・介護のシゴト:未経験者に嬉しい!採用担当者からのアドバイスつき「履歴書の書き方完全ガイド」をプレゼント中。登録をしておくだけでスカウトをもらえる可能性あり。

どちらも実際にお仕事をしたことがありますが、すごく丁寧で感じの良いコンサルタントが多い印象を持ちました。

もちろん、利用は完全無料なので、良い待遇で働きたい!と思っている介護士はとりあえず登録をして求人検索してみることをオススメします。

高待遇求人多数・未経験歓迎の転職サイト!

介護士がきついって本当?のまとめ

介護士がきついと言われている理由
・重労働の側面がある
・排泄物を扱う
・認知症の人を相手にする
・高齢者を相手にする
・土日祝・夜も出勤することがある
・人間関係が良くない

このように介護士がきついと言われる理由は多々ありますが、解決策が存在するのも事実です。

「できないことはできない」と伝えるのは、決して悪いことではありません。

きつい…きつい…と思いながら働くのは長続きしませんし、自分の体を壊してしまいます。

ぜひ、私がオススメする介護士専門の転職サイトを利用して、あなたらしい働き方を実現させましょう!

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訪問看護ステーションでとあるコメディカル(理学療法士)兼人事をしています。併設の訪問介護ステーションでの面接もしており、数多くの方々をサポートしてきた経験から、介護士の転職ノウハウをお伝えしてまいります!

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