転職ノウハウ

介護士の転職に有利な経歴・経験をリストアップ!【未経験でもOK】

超高齢化社会を迎える日本において、介護士の需要はどんどんと高まっています。

しかしその一方、低賃金問題や仕事内容がきついといった理由から、なかなか数を囲いきれないのも事実です。

ただし、高給料・高待遇の求人が存在するのも事実です。

介護士でも高給料を目指したい、良い職場環境で働きたいと思っている人は、このような求人を掴み取る必要があります。

高給料・高待遇の例
例1)月給30万円〜 未経験歓迎!
例2)役職候補急募 月給34万円〜
(*【MC-介護のお仕事】より抜粋)

この記事では、訪問介護ステーションで現役面接官をしている私が推奨する、介護士の転職に有利な経歴・経験をご紹介します。

介護士経験者はもちろん、未経験の方々が活かせる経歴・経験も含みますのでぜひ参考にしてみてください。

介護士経験者が活かせる経歴・経験

まず、介護士経験者が活かせる経歴・経験からご紹介します。

中には介護士歴が長ければ良いと考えている人もいますが、それは間違いです。

介護士経験者は、どのような知識・スキルがあるか、どのようなことを大事にしてきたか、自信を持っている介護術などが重要視される傾向にあります。

介護士経験者が活かせる経歴・経験は、以下の3つです。

  1. 介護士関連の資格を持っている
  2. 身体介護に自信がある
  3. 役職経験がある

介護士関連の資格を持っている

介護士には「介護職員初任者研修」や「社会福祉士」といった資格が存在しますが、無資格でも仕事をすることができます。

そのため、資格を持っていることをアピールできれば、無資格の人と比べて一線を画すことができます。

介護士の経験者であれば資格を持っていることが想定されるので、その点は十分にアピールしていきましょう。

逆をいえば、何年も介護士の経験があるのにも関わらず無資格ということはマイナスポイントにもなり得てしまいます。

まだ何の資格も持っていない介護士の方は、転職前に取得しておく方が有利に働くと考えます。

介護士で有利に働く資格は多々ありますが、主な資格以下の通りです。

介護福祉士介護職唯一の国家資格。
受験資格:実務者研修を修了、実務経験3年以上
介護福祉士実務者研修介護職員初任者研修の上位にあたる資格
受験資格:なし
介護職員初任者研修介護士の基礎スキル・知識を証明できる資格
受験資格:なし

介護福祉士を取得しているに越したことはありませんが、「介護福祉士実務者研修」でも十分有利に働くと考えます。

身体介護に自信がある

介護士の仕事内容は、大きく「身体介護」「生活援助」に分けられます。

  • 身体介護:体に直接触れて日常生活の介護などを行う
  • 生活援助:日常生活の家事を代行する

生活援助は、利用者ができない掃除や洗濯、食事の支度などを行います。

語弊があるかもしれませんが、そこまで介護の知識やスキルがなくても行うことができます。

一方、身体介護は利用者の体に直接触れるため、専門的な知識や技術を必要とします。

身体介護の例
・日常生活(食事、排泄、更衣、入浴など)の介助
・移乗、移動介助
・通院、外出介助
・服薬介助
・たんの吸引、経管栄養(一定の研修を修了した者に限る)

例えばベッドから車椅子への移乗動作です。

体に何も力が入らない利用者を移乗させるのは、パワーの他にスキルと経験が必要とされます。

食事介助一つを取っても、ただ単に介助をするのではなく、利用者の能力を引き出しつつ介助をするのは今までしてきた経験の賜物でしょう。

この身体介護に自信が持てるというのは、介護士としてプロフェッショナルであることを証明するキーワードなのです。

また、採用をする側からしても身体介護に自信がある人は重宝したくなります。

というのも、生活援助よりも身体介護の方が単価が高く、会社側からすれば儲けが出やすくなります。

サービス内容

時間単位
身体介護20分未満167
20分以上30分未満250
30分以上1時間未満396
1時間以上1時間30分未満579
生活援助20分以上45分未満183
45分以上225

身体介護ができる人材を確保したくなるのも当然の流れかと思います。

確かに身体介護は体力的にきつい面はありますが、その分高待遇の求人に採用されやすくなるのも事実です。

役職経験がある

介護士に限ったことではありませんが、役職経験があるということは転職の際に大変有利に働きます

特に介護士は人材難であることから、未経験の人も大変多く転職をしてきます。

その中、指導経験がある、マネジメント経験があるというのはどんな職場でも欲しい人材なのです。

役職はどのようなものでも構いません。

部門を統括する「サービス提供責任者」が最も重宝されるのはもちろん、部門リーダーやプリセプター経験があるというのも十分有利に働きます。

介護士未経験の人が活かせる経歴・経験

次に介護士未経験の人が活かせる経歴・経験です。

確かに介護士の経験が豊富な人と比べれば転職で不利になってしまうのは事実ですが、未経験だからこそ活かせる職歴・経験は存在します。

実際、私は「未経験の介護士」と「経験がある介護士」の両者が面接にきて、未経験の介護士の方を採用したことも多々あります(参考記事:異業種から介護士への転職ってアリ?ナシ?成功させるコツを現役面接官が解説)。

異業種から介護士への転職ってアリ?ナシ?成功させるコツを現役面接官が解説

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介護士未経験の人が活かせる経歴・経験は、以下の3つです。

  1. 高齢者とコミュニケーションをするのが好き
  2. 前職のスキル・知識が魅力的
  3. 体力がある

高齢者とコミュニケーションをするのが好き

介護士にとって専門知識やスキルが重要なのが必要なのは言うまでもありません。

しかし、それ以上に大切なものがあります。

それは高齢者や障害を負った方々とのコミュニケーション能力です。

専門知識やスキルは、コミュニケーションという基本が成り立ってこそ発揮できます。

特に介護士未経験の人は専門知識やスキルを持ち合わせていません。

その点、「高齢者とのコミュニケーションが好き」ということをアピールできれば、「これから成長してくれそうだ」「この人はきっと多くのことを吸収してくれる」という期待感を持たすことができます。

ただ、普段の生活をしている中で高齢者とコミュニケーションをとる機会はそこまで多くないはずです。

そのような方は、祖父母と話すのが好きだったという言い方に変えるのも一つです。

確かに身内と他人ではコミュニケーションの中身も変わってはきますが、高齢者と話すことに抵抗はないということはアピールできます。

もう祖父母がいないという人は、「幼い頃、おじいちゃんと話すのが本当に好きだった」のように過去の経験を伝えるのも良いでしょう。

前職のスキル・知識が魅力的

異業種から介護士に転職を考えている人は、前職のスキルや知識も十分に活かせる可能性があります。

例えば、前職は営業職をしていて高齢者と話す機会が多かったとしましょう。

介護とはまったく関係のない営業職だったとしても、高齢者と話すことが多かったという人は自分が知らないうちに高齢者とのコミュニケーション方法が身についている可能性があります。

高齢者が聞き取りやすい大きさ、抑揚、言葉のチョイスなどは介護士にとってかなり有利に働くため、採用担当者としてはものすごく魅力的にうつります。

また、高齢者を相手にしていなかったとしても、その経験やスキルが高齢者に応用できる場合があります

例えば、前職はネイリストをしていたとしましょう。

主な顧客は若い女性だったとしても、その経験は高齢者にも応用できます。

実際、介護業界ではケアビューティストという言葉があり、高齢者にネイルやお化粧をすることによって再び生きがいを見出すことができます。

年々需要も高くなっていることから、介護に美を取り入れる会社も増えつつあります。

このように、一見介護士とは繋がらない前職に見えても、採用担当者からみると「それ面白いね!」と言われる可能性は十分にあります。

そのため、前職で得た経験やスキル・知識はしっかりとアピールできるようにまとめておきましょう。

体力がある

先ほど身体介護(移乗)の項目でもお伝えしましたが、少なからず介護士は体力が必要とされます。

そのため、体力があるということは十分なアピールポイントとなります。

ただし、必要以上の体力は必要ないということも覚えておいてください。

ここでいう体力は、「安定して出勤できる」「一般家庭レベルのお米を持つことができる」というレベルです。

というのも、経験を積んでいけば、技術で体力をカバーできるからです。

実際、体重80kg代の男性より、経験を積んだ40kg代の女性の方が楽々移乗をしている姿をよく見ます。

自分には何も知識やスキルがない!という人にとって「体力がある」というのは十分なアピールポイントになりますが、たとえ体力にそこまで自信がない人でも通用するという点も抑えておきましょう。

介護士への転職を成功させるために必要なこと

このように、介護士の経験がある人も未経験の人も、有利な経歴・経験を理解していれば転職の成功確率をグッと高めることができます。

そこに加えて、介護士への転職を成功させるためには「介護士専門の転職サイト」を利用することが望まれます。

なぜなら、介護士専門の転職サイトを利用すれば、あなたの希望に合う転職先を代わりにピックアップしてくれるからです。

また、非公開求人が多い転職サイトを利用すれば、一般的には出回っていない高待遇の求人も紹介してくれます。

非公開求人とは
転職サイトに登録した人のみ紹介される求人。高給料や役職候補などの求人が多く含まれている。

現役面接官の私がオススメする介護士専門の転職サイトは、「MC-介護のお仕事」です。

MC-介護のお仕事:業界トップクラスの求人数。コンサルタントは直接現場に足を運んでおり、生の声を教えてくれる。非公開求人も多いことで有名。

実際、私も関わったことがありますが、コンサルタントの対応も丁寧で安心して転職活動ができるだろうなと思いました。

また、紹介した転職サイトは職場の内情に強いという特徴もあるため、一人では知り得ない情報をたくさん教えてくれます。

「この職場はあなたのような人材を探しているため、今よりも高給料を提示してくれると思いますよ」

「ここは入職した後に資格サポートがあるため、無資格の人にオススメですよ」

このように、私たちの希望に合う転職先を包み隠さず教えてくれるので、失敗の可能性をグッと減らすことができます。

介護士の転職を成功させたい人は積極的に活用することをオススメします。

介護士の転職に有利な経歴・経験のまとめ

介護士の転職に有利な経歴・経験は、以下のようにまとめられます。

介護士の経験がある人未経験の人
介護士関連の資格を持っている高齢者とコミュニケーションをするのが好き
身体介護に自信がある前職のスキル・知識が魅力的
役職経験がある体力がある

介護士の経験がある人はもちろん、未経験の人でも有利に働く経歴・経験はたくさんあります。

ぜひ、自分の過去を今一度振り返ってもらい、アピールポイントを探ってみてください。

きっとあなたが輝ける職場に出会えると思いますよ!

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訪問看護ステーションでとあるコメディカル(理学療法士)兼人事をしています。併設の訪問介護ステーションでの面接もしており、数多くの方々をサポートしてきた経験から、介護士の転職ノウハウをお伝えしてまいります!

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