介護士の仕事内容

【介護士で働く!】1日の仕事内容をスケジュールに沿って具体的に紹介

当サイトは、介護士に転職を考えている人を全力で応援しています。

特に異業種・未経験から転職を考えている人に向けて記事を書いていますが、かねてより「1日の仕事内容を具体的に知りたい!」という声を多く頂いておりました。

この記事では、介護士の1日の仕事内容を、スケジュールに沿って具体的に紹介してまいります。

「訪問介護ってどういう仕事をしているの?」

「夜勤の人ってどういう仕事をしているの?」

このような疑問を持っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

働く場所によって働き方が異なることを抑えておこう

介護士は働く場所によって働き方が変わってきます。

介護士が働く場所は、主に「病院」「施設」「訪問介護」となります。

働く場所働き方
病院病院や看護師などの指示のもと、食事介助や入浴介助、ベッドメイキングなどを行う
施設施設の利用者・入居者に対して日常生活の介助やレクリエーションなどを行う
訪問介護高齢者が住んでいる家にお伺いして、日常生活の介助や外出援助・買い物代行などを行う

自分の生活スタイルや望んでいる働き方を考慮して、転職先を決めていく必要があります。

病院で働く介護士の仕事内容

それでは、まずは病院で働く介護士の仕事内容をご紹介します。

看護師や医師の指示のもと、入院している患者の日常生活を介助するのが主な仕事内容です。

08:00 朝礼

朝礼で本日の仕事内容を確認します。

担当患者の確認、入浴の順番、リハビリの有無、検査の有無、入退院の予定など

また、夜勤から申し送りを受けて患者の情報共有をします。

夜間の状況、睡眠の状況、特別な変化があったかなど

08:00~09:00 朝食の配膳・介助、口腔ケアなど

朝食の配膳、介助が必要な人には食事介助をおこないます。

朝食後は片付け、自分で歯磨きができない人には口腔ケアのサポートをします。

09:00~12:00 日常生活の介助、環境整備、検査の付き添いなど

午前中に必要な日常生活の介助や環境整備、検査が入っている場合は付き添いを行います。

日常生活の介助:入浴の介助、着替えの介助など

環境整備:ベッドメイキング、ベッド周りの掃除など

検査付き添い:レントゲンやMRIなど予定が入っている検査室まで付き添い、歩けない患者はベッドから車椅子への移乗介助

12:00~13:00 昼食の配膳・介助、口腔ケアなど

朝食と同様、昼食でも配膳・食事介助・口腔ケアを行います。

13:00~14:00 休憩

1時間の休憩をとりますが、働いている介護士全員が同じ時間に休憩することはありません。

現場に出ている介護士がゼロにならないよう、交代で休憩をとっていきます。

14:00~15:00 カンファレンス

働いている病院にもよりますが、患者の情報共有を目的としたカンファレンスが開催されることが多いです。

看護師はもちろん、医師やリハビリスタッフが参加することもあるでしょう。

「Aさんの身体能力が上がってきて自分でできることが増えてきたので、転倒に注意をしましょう」

「Bさんが食事の時にむせる事が多いので、とろみをつけたほうが良いのはないでしょうか」

15:00~17:00 日常生活の介助、環境整備、リハビリへの付き添いなど

午前中に入れなかった患者の入浴介助や残っている掃除、リハビリがある患者は付き添いなどを行います。

17:00 申し送りをして退勤

患者の情報を夜勤の介護士に申し送りをします。

「昼食の時にむせる事が多かったので、夕飯注意してみてください」

「一人で歩く事が増えてきたので転倒注意です」

問題なく申し送りが終わったら退勤です。

施設(入所)で働く介護士の仕事内容

次に施設(入所)で働く介護士の仕事内容です。

泊まっている利用者に介助を行うという面では病院と似た側面があります。

ただし、病院と比べると状態が安定している人が多いため、レクリエーションやリハビリ補助といった側面が強くなります

08:00 朝礼

朝礼で本日の仕事内容を確認します。

担当利用者の確認、入浴の順番、面会予定の確認、リハビリの有無など

また、夜勤から申し送りを受けて患者の情報共有をします。

夜間の状況、睡眠の状況、特別な変化があったかなど

08:00~09:00 朝食の配膳・介助、口腔ケアなど

朝食の配膳、介助が必要な人には食事介助をおこないます。

朝食後は片付け、自分で歯磨きができない人には口腔ケアのサポートをします。

09:00~11:00 日常生活の介助、環境整備など

午前中に必要な日常生活の介助や環境整備、検査が入っている場合は付き添いを行います。

日常生活の介助:入浴の介助、着替えの介助など

環境整備:ベッドメイキング、ベッド周りの掃除など

11:00~12:00 リハビリの補助

理学療法士といったリハビリ専門職が在中している場合は、指示のもとリハビリの補助をする事があります。

また、リハビリ室が別室に設けられている場合は付き添いも行います。

12:00~13:00 昼食の配膳・介助、口腔ケアなど

朝食と同様、昼食でも配膳・食事介助・口腔ケアを行います。

13:00~14:00 休憩

1時間の休憩をとりますが、働いている介護士全員が同じ時間に休憩することはありません。

現場に出ている介護士がゼロにならないよう、交代で休憩をとっていきます。

14:00~15:00 レクリエーション

昼食をとり休憩を挟んだ後は、レクリエーションを行います。

レクリエーションの内容は介護士全員で考えることもありますが、担当制の施設では自分で考えなければなりません。

利用者全員を巻き込んだレクリエーションを行う事が多いため、人前に立って進行していくスキルも必要となるでしょう。

カラオケ大会、お誕生日会、輪投げ大会、風前バレーなど

15:00~16:00 カンファレンス

利用者の情報共有を目的としたカンファレンスを行います。

場合によってはリハビリ専門職を交えて行うこともあります。

「Aさんの歩行能力が上がってきたので、施設内でも歩行練習をしてください」

「Bさんの移乗が大変なのですが、何かいい方法はないでしょうか」

16:00~17:00 日常生活の介助、環境整備、リハビリの補助など

午前中にできなかった日常生活の介助や環境整備を行います。

また、施設内でリハビリをする必要がある人は、リハビリの補助を行います。

歩行練習、立ち上がり練習、ベッドからの起き上がり練習など

17:00 申し送りをして退勤

利用者の情報を夜勤の介護士に申し送りをします。

「昼食の時にむせる事が多かったので、夕飯注意してみてください」

「一人で歩く事が増えてきたので転倒注意です」

問題なく申し送りが終わったら退勤です。

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施設(通所)で働く介護士の仕事内容

次に施設(通所)で働く介護士の仕事内容です。

一般的には、デイサービスと呼ばれています。

家から通ってくる利用者に対して、日常生活の介助やリハビリ補助、レクリエーションを中心に行います

そこに加え、通所では送迎の介助が必要になるというのも特徴の一つです。

08:00 朝礼

朝礼で本日の仕事内容を確認します。

本日通ってくる利用者の数・送迎時間などの確認、入浴の順番、リハビリの有無など

08:00~09:00 送迎

朝礼が終わったら送迎に向かいます。

ドライバーを雇っていない施設では、介護士が運転することもあります。

一度に何人もの利用者を乗せるため、あらかじめ送迎ルートは確認しておきましょう。

利用者の家まで到着したらインターフォンを押して呼び出す。

→転倒に気をつけながら車までの付き添い、安全に乗車させる。

→走行中も危険な動作をしないか常に目を配る

09:00~10:00 トイレ介助、水分補給など

利用者数や送迎ルートによっては、1時間近く車に乗っている利用者もいるため、施設に到着をしたらトイレ介助を行います。

オムツを着用している人は、中を確認して必要に応じて交換を行います。

また、特に夏場だと脱水症状に留意をしなければならないため、水分補給を促すことも重要な役割です。

10:00~12:00 入浴の介助、リハビリの補助など

施設に入浴設備がある場合は、入浴の介助を行います。

浴室までの付き添い、浴室内の歩行介助、洗体・洗髪の介助、浴槽の出入り介助、着替え介助など

寝たきりなど自分で動く事ができない人は、機械を用いて入浴を行います(機械浴)。

機械浴への移乗、機械の操作、着替えの介助など

入浴担当ではない場合はリハビリの補助を行う事が多いです。

リハビリ専門家の指示のもと、歩行練習、立ち上がり練習など

12:00~13:00 昼食の配膳・介助、口腔ケアなど

昼食の配膳・食事介助・口腔ケアを行います。

半日デイなど昼食がない施設の場合は、午前の利用者を送り出し、午後の利用者を迎えに行きます。

13:00~14:00 休憩

1時間の休憩をとりますが、働いている介護士全員が同じ時間に休憩することはありません。

現場に出ている介護士がゼロにならないよう、交代で休憩をとっていきます。

14:00~15:00 レクリエーション

昼食をとり休憩を挟んだ後は、レクリエーションを行います。

レクリエーションの内容は介護士全員で考えることもありますが、担当制の施設では自分で考えなければなりません。

利用者全員を巻き込んだレクリエーションを行う事が多いため、人前に立って進行していくスキルも必要となるでしょう。

カラオケ大会、お誕生日会、輪投げ大会、風前バレーなど

15:00~16:00 送迎

利用者の送り出しを行います。

迎えと同様、事前にルートの確認を行い、転倒しないよう安全に送り出します。

16:00~17:00 カンファレンス、記録の作成など

送迎から戻ったら、利用者の情報共有を中心としたカンファレンスを行います。

見守りが必要なAさんが、本日一人でトイレに行こうとしていました。より一層目を配りようにしましょう。

最近Bさんのふらつきが強くなっているため、入浴介助の際は常に脇を支えるようにしましょう。

17:00 施設内の掃除、退勤

施設内の掃除を行い、終わったら退勤をします。

訪問介護で働く介護士の仕事内容

次に訪問介護で働く介護士の仕事内容です。

病院や施設と異なり、訪問介護では私たちの方から利用者が住んでいるお家に伺います。

そのため、「移動が伴う」というのが訪問介護の大きな特徴でしょう。

09:00 朝礼

朝礼で本日の仕事内容を確認します。

訪問件数、利用者の情報収集、住所・ルートの確認など

09:10~09:30 移動

朝礼が終わったら、早速利用者の家まで移動をします。

移動手段は自転車、バイク、車など所属する事務所によって異なります。

都心部だと電動自転車が多いイメージです。

09:30~10:30 1件目の訪問

仕事内容は利用者によって異なります。

訪問介護の主な仕事内容は、身体介護と生活援助に分けられます。

  • 身体介護:体に直接触れて日常生活の介護などを行う
  • 生活援助:日常生活の家事を代行する

身体介護は、入浴介助や着替え介助、車椅子への移乗など直接体に触れて行う介護を指します。

一方、生活援助は食事を作ったり洗濯をしたり、介護士の視点を持った家事の代行を指します。

住み慣れた在宅でこれからも安全に生活できるよう、利用者ができない部分を介護していきます。

1回の訪問時間は、概ね20分〜1時間半となっています。

サービス内容

時間
身体介護20分未満
20分以上30分未満
30分以上1時間未満
1時間以上1時間30分未満
生活援助20分以上45分未満
45分以上

10:30~17:00 訪問と移動の繰り返し

以下、訪問と移動の繰り返しになるので、最も一般的なスケジュールを記載しておきます。

10:30~10:50 移動

10:50~11:50 2件目の訪問

12:00~13:00 休憩

13:00~14:00 3件目の訪問

14:00~14:20 移動

14:20~15:20 4件目の訪問

15:20~15:40 移動

15:40~16:40 5件目の訪問

16:40~17:00 移動

1日に4〜6件の訪問をするのが一般的です。

休憩は事務所に戻ってきてもいいですし、レストランやカフェといった出先でとっても構いません。

17:00~18:00 記録の作成など

訪問介護では、利用者に行った介護の内容を記録に留めておかなければなりません。

また、記録の他にもケアマネからの照会依頼や関係機関への報告文章など、書類に割く時間が多くなる傾向にあります。

「訪問だけしていれば良い」という訳ではないことを覚えておきましょう。

18:00 退勤

記録が終わったら退勤をします。

夜勤で働く介護士の仕事内容

最後は夜勤で働く介護士の仕事内容です。

病院や施設(入所)では夜間も介護が必要になるため、夜勤の介護士が必要となります。

今回は、施設(入所)の例を挙げて夜勤の仕事内容をご紹介します。

施設(入所)における夜勤の働き方は「2交代制勤務」「3交代制勤務」に分けられます。

2交代制勤務日勤:夜勤=8時間:16時間
3交代制勤務日勤:準夜勤:夜勤=8時間:8時間:8時間

2交代制勤務と比較して3交代制勤務はいづれも8時間の勤務になるため、体力に自信がない人などにオススメです。

勤務形態は施設ごと異なるので、転職の前に必ず確認するようにしましょう。

2交代制勤務のスケジュールと勤務内容は以下の通りです。

16:00 日勤からの申し送りを受ける

出勤をしたら、日勤の介護士から利用者の状況などの申し送りを受けます。

日勤で変わりがあったこと、新規入居の利用者の有無など

17:00~19:00 夕食の配膳・介助、口腔ケアなど

夕食の配膳・食事介助・口腔ケアを行います。

19:00~20:00 就寝準備

多くの施設は20:00~22:00の間に消灯するため、その前に就寝準備を行います。

トイレ介助、オムツの交換、ベッドへの移乗、着替え介助など

20:00~03:00 巡回、記録の作成など

夜間は1〜2時間に1回のペースで各部屋を巡回します。

しっかりと就寝できているか確認、呼吸状態など体調確認、体位交換、トイレ介助など

巡回の間は介護記録などの書類作成を行います。

03:00~06:00 休憩(仮眠、夜食など)

利用者に大きな問題がない場合、交代で休憩を取ります。

仮眠をしたり夜食を取ることも可能です。

06:00~07:00 起床に関連する介助

06:00~07:00の間に利用者が起床します。

起床後は朝食をとるため、それに向けた介助を行います。

着替え介助、トイレ介助、車椅子への移乗、整容(洗顔や歯磨き)介助など

07:00~08:00 朝食の配膳・介助、口腔ケアなど

朝食の配膳・食事介助・口腔ケアを行います。

08:00 日勤に申し送りをして退勤

日勤の介護士に夜勤の情報を共有して退勤します。

どこで働けば良いか悩んでいる介護士は

以上、ご紹介したように、介護士の働き方は働く場所や時間帯によって異なります。

自分の生活スタイルや望んでいる働き方などを考慮して、働く場所を決めていきましょう。

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「夜勤はしたくない」

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介護士の1日の仕事内容まとめ

  • 病院:看護師の指示のもと、食事介助や入浴介助、ベッドメイキングなどを行う
  • 施設(入所):日常生活の介助やレクリエーションなどをに行う
  • 施設(通所):レクリエーションやリハビリの補助、送迎のお手伝いなどを行う
  • 訪問介護:利用者宅まで移動をして身体介護、生活援助を行う
  • 夜勤:夜間の巡回、就寝・起床に関連する介助を行う

このように、介護士は働く場所によって働き方が異なってきます。

ある場所で自信を持てない介護士でも、働く場所を変えるだけで楽しく働くことも可能です。

自分一人で転職活動をする自信がない人は、積極的に介護士専門の転職サイトを利用しましょう。

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トコル

訪問看護ステーションでとあるコメディカル(理学療法士)兼人事をしています。併設の訪問介護ステーションでの面接もしており、数多くの方々をサポートしてきた経験から、介護士の転職ノウハウをお伝えしてまいります!

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