何かと「きつい」と片付けられてしまう介護士業界ですが、もちろん介護士で働くことのメリットはたくさんあります。
その中でも今回は、「介護士になるのは最大の親孝行になるかも」というテーマで介護士のメリットをご紹介してまいります。
・今までこれといった親孝行ができなかった
・親の介護に対する不安をなくしたい
・どのように転職活動をしたら良い?
このように思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
人生100年時代だが介護に対する不安は変わらない

人生100年時代という言葉が一般化されてきたように、これからの日本人の平均寿命は伸び続けるとされています。
しかし、平均寿命が延びることと元気に過ごせる時間が増えることはイコールではありません。
平均寿命を語る上で欠かせないのが、健康寿命です。
健康寿命とは誰からの介護を受けることなく、日常生活を送れる期間のことです。

実は、平均寿命と健康寿命は常に乖離をしており、これは平均寿命が延びたからといって変わりはありません。
そのため、過去も今も、そして未来も介護の問題は付きまとってくるのです。
多くの親は介護に対する不安を抱えている

介護は誰でも訪れてしまう可能性があります。
それはあなたの親も例外ではありません。
実際、老後の不安として「病気やケガなどの健康不安」「介護に関する不安」が上位を占めています。

・介護が必要になったらどうすればいいのか
・子どもには迷惑かけられない
・施設に入るべきなのだろうか
このように、ある程度の年齢を過ぎると漠然とした介護の不安を抱えることになります。
介護士になることが親孝行になる理由

それでは、ここから「介護士になることが親孝行になる理由」を具体的にご紹介してまいります。
私が、介護士になることが親孝行になると考えている理由は以下の3点です。
- 介護に関する技術が身につく
- 親に直接触れることができる
- 介護に関する知識が身につく
介護に関する技術が身につく
まず、一つ目の理由が「介護に関する技術が身につく」です。
人間であれば誰もが介護を受ける可能性があり、それはあなたの親も例外ではありません。
また、超高齢化社会を迎える日本において、今までは病院や施設で受けていた介護が在宅で受けるよう流れが確立しつつあります。
そのため、子どもであるあなたが親の介護をする機会も必然と増えてくることが考えられます。
その時、介護士になって介護の技術を持っていれば、迷うことなくスムーズに親の介護をすることができます。
「子どもが介護のプロである」という事実は、親にとってかなり心強いものです。
親に直接触れることができる
介護とは相手の肌に直接触れることが多い行為です。
お互い年齢を重ねると、なかなか直接肌と肌を触れ合う機会は少なくなってしまいます。
その点、介護をする・されるの関係では、何の弊害もなく相手の肌に触れることができます。
特に介護士をしているあなたは、自信を持って介護をすることができます。
この自信は肌を通じて相手にも伝わり、この上ない安心感を与えることができます。
親が弱った時、子どもの温もりを与えることができるのは介護ならではの特権といえるでしょう。
介護に関する知識が身につく
介護士になれば、介護に関する技術だけではなく「知識」も身につけることができます。
介護士になったからといって、必ず親の介護をしなければならないということはありません。
介護士になったことで得た知識を親に伝えるだけでも、立派な親孝行になり得ると考えています。
「最近弱ってきたみたいだから、地域包括支援センターで相談してきたら」
「訪問介護っていうのがあるからケアマネに聞いてみたら」
「立ち上がりが危ないからベッドにしてみたら」
このように、たとえ一緒に住んでいなくても介護に関する情報を与えることによって親を安心させることができます。
多くの人は、介護に関して「誰に聞いたら良いかわからない」という点で悩んでいます。
そこに関してアドバイスができれば、「立派になったな」「頼り甲斐があるな」と思ってもらえるでしょう。
介護は誰にでも訪れる可能性がある、かつ多くの人が恐れているものなので、そこの知識や技術を持つことは、非常にわかりやすい親孝行になると考えています。
【実例紹介】親の介護をキッカケに介護士に転職をした30代男性

実際、私が面接を務めている訪問介護ステーションに、親の介護をキッカケに介護士に転職した方がいらっしゃいます。
母親が脳梗塞になり介護が必要になったことにより、もっと介護技術を高めたいとの思いで介護士に転職されています。
以下、インタビューの一部を抜粋してご紹介します。
介護士に転職をしようと思ったキッカケは何か
介護士に転職をしようと思ったキッカケは、親の介護に携わるようになったことです。
実は私は片親の一人っ子で、小さい時から母親と二人三脚で生活をしてきました。
ある日、母親が脳梗塞で倒れてしまい、日常的に介護が必要になってしまったのです。
母親とは一緒に生活をしているため、必然と私が介護をすることになったのですが、分からないことだらけで日々追い詰められていました。
ベッドから車椅子に移る方法、食事の介助方法、オムツの取り替えなど、今まで当たり前にできていた生活のほとんどに介助が必要になってしまいました。
と同時に、上手に介護ができない自分に苛立ちも覚えてくるようになりました。
今まで一生懸命支えてくれた母親がこんなにも大変な思いをしているのに、自分は何一つしてあげられていない。
この想いから介護士としてプロフェッショナルになりたいという思いに繋がったのです。
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介護士に転職した直後の気持ち
介護士に転職して、もちろん大変なこともたくさんありましたが、それよりも自分の気持ちが穏やかになっていったのを覚えています。
というのも、介護士をすることによって「介護で大変な思いをしているのは自分の家だけじゃないんだ」と思えるようになったのです。
特に訪問介護で働いていると、その人の生活を直接みることができます。
「あ、自分と悩んでいるところが同じだ!」
「そうそう、こういう段差が危ないんだよね」
このように、いろんな介護をみる事によって母親への介護に対しても気持ちが楽になっていきました。

もっと詳しくみたい!という方は、コチラの記事(【インタビュー】建設業(道路工事)から介護士に転職した30代男性)を参考にしてください!
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親孝行以外の介護士になるメリット

もちろん、介護士になるメリットは親孝行だけではありません。
介護士になるということは、以下のようなメリットがあります。
- 様々な働き方ができる
- 異業種・未経験からの転職でも採用確率が高い
- 資格なしで働くことができる
- 個性に対して寛大である
- 将来安泰である
一番のメリットは「異業種・未経験からでも働くことができる」ということでしょう。
介護士は資格なしでも働くことができるため、採用されれば明日からでも働くことができます。
また、超高齢化社会を迎える日本において介護に関する知識や技術は一生の武器となります。
将来安泰なスキルが身につけられるというのも、大きな財産になるはずです。
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親孝行したい介護士にオススメの転職先

介護士の大きなメリットのもう一つとして、「様々な働き方ができる」という点が挙げられます。
例えば、働く場所は「病院」「施設」「訪問介護」「通所介護」などから選択することができますし、その中で夜勤や土日だけなどといった働き方もできます。
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その中でも、親孝行したい介護士にオススメなのは「訪問介護」です。
訪問介護は、利用者が実際に住んでいる家にお伺いして介護を行います。
ほとんどの場合、子どもが親の介護をするのは在宅だと思うので、自分の親を想定した介護を身につけることができます。
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一方、病院や施設だと食事の配膳やベッドメイキングのように、在宅ではあまり行わない業務の割合が増えてきます。
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そのため、親の介護を想定した技術や知識を身につけたい人は「訪問介護」が一番理にかなっていると考えます。
自分にピッタリな転職先の見つけ方

このように、介護士になれば親孝行になるのはもちろん、将来安泰な技術や知識を身につけることができます。
介護士に転職してみようかな…と思っている人は、まずは介護士転職の専門サイトに登録しておきましょう。
介護士専門の転職サイトには、転職のプロであるコンサルタントが在中しており、私たちの希望に会う転職先を代わりに提案してくれます。
「在宅での介護技術を身につけたい」
「夜勤はしたくない」
「認知症の対応に自信がない」
このように、若干わがままに思えるような希望でも、できる限り希望に近づけた求人を探し出してきてくれます。
また、職場の内情に強い転職サイトを利用すれば、事前に雰囲気や人間関係を教えてくれます。
「ここの職場は所長さんがすごく優しいので、離職率がかなり低いんですよ」
「正直、ここは人間関係が悪いって有名ですね…」
「ここの職場は教育制度が手厚いので、未経験の人も多く活躍していますよ」
このように、一人では知り得ない情報をたくさん教えてもらうことができます。
そのほか、面接の日程調整や履歴書の書き方、給与交渉まで行ってくれるので利用しない手はないかと思います。
私がオススメする介護士専門の転職サイトは、「MC-介護のお仕事」と「マイナビ福祉・介護のシゴト」です。
MC-介護のお仕事:業界トップクラスの求人数。コンサルタントは直接現場に足を運んでおり、生の声を教えてくれる。非公開求人も多いことで有名。
マイナビ福祉・介護のシゴト:未経験者に嬉しい!採用担当者からのアドバイスつき「履歴書の書き方完全ガイド」をプレゼント中。登録をしておくだけでスカウトをもらえる可能性あり。
どちらも実際にお仕事をしたことがありますが、すごく丁寧で感じの良いコンサルタントが多い印象を持ちました。
もちろん、利用は完全無料なので、良い待遇で働きたい!と思っている介護士はとりあえず登録をして求人検索してみることをオススメします。
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介護士になるのは最大の親孝行かも!?のまとめ

- 介護はあなたの親にも訪れる可能性がある
- 介護士になって技術を身につければ、親の介護も苦になりにくい
- 介護士になって知識を身につければ、離れていても親を安心させることができる
- 親を想定した介護技術を身につけたければ「訪問介護」がオススメ
- 「介護士専門の転職サイト」を利用すれば自分に合った職場を紹介してくれる
介護はいつ、どのタイミングで必要になるか分かりません。
いざという時に困らないよう、介護の技術や知識を身につけておくことは最大の親孝行と言っても良いでしょう。
特に今まで親孝行らしい親孝行をしたことがない人は、ぜひ介護士への転職を視野に入れてみてください。
ただし、働く場所によっては在宅で必要な介護技術が習得できないということも考えられるため、介護士専門の転職サイトを利用するのが良いでしょう。
心より応援しております!
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