インタビュー

【インタビュー】ミュージシャンから介護士に転職した30代男性

普段、私は訪問介護ステーションの面接官をしていますが、異業種(未経験)から介護士に転職する人が年々増加しています。

その中から、今回はミュージシャンから介護士に転職した30代男性スタッフにインタビューをしたのでご紹介します。

「私も未経験から介護士に転職を考えている」

「未経験の人はどのように転職活動をしたら良いんだろう」

このように考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

もちろん、ミュージシャン以外の職種の人にとっても参考になる内容となっております。

異業種から介護士に転職したインタビューまとめ
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インタビューをしたスタッフのスペックご紹介

今回、インタビューをしたスタッフのスペックは以下の通りです。

  • 年齢:30代後半
  • 性別:男性
  • 介護士歴:3年
  • 働いている場所:訪問介護ステーション
  • 前職:ミュージシャン
  • 資格:実務者研修
  • 給料(月給):前職5万円→現在26万円

ミュージシャンから介護士に転職した30代男性へインタビュー

それでは、ミュージシャンから介護士に転職した30代男性にインタビューした内容をご紹介してまいります。

前職の仕事内容を簡単に教えてください

仕事と言えるまでにはなっていなかったんですが、音楽で食べていくことを夢見ていました。

高校の時にベースの楽しさを知り、卒業と同時に上京しました。

約13年間、飲食店でバイトをしながらライブハウスで音楽活動をしていました。

インディーズデビューまでは出来たんですけどね…それでも大きな花を咲かす事はできず、やっぱりミュージシャンの道はいばらだったという感じですね。

介護士に転職をしようと思ったキッカケは何か

一番は音楽で食べて行く事は難しいと判断したからです。

もう30歳代になっていたので、安定した仕事に就くことだけを考えて転職をしました。

そんな中、色々と転職先は考えたのですが、履歴書に空白が多いことが一番のネックでした。

ずっとバイトしかしてこなかったので、高校を卒業してから30歳代までこれといった仕事経験はありません。

多少パソコンをいじれたのでIT業界を一番の候補に入れていたのですが、書類選考で落ちることばかりでしたね。

そんな中、ミュージシャン時代にお付き合いがあった先輩が介護士として働いていることを知り、その紹介で転職に至ったっていう感じです。

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介護士に転職した直後の気持ち

今までベースしか引いてこなかった人間ですよ?(笑)

それはそれは戸惑いの日々でした。

高齢者や障害を負った人と関わる機会なんてほとんどゼロでしたし、祖父母も若いときに他界していたので記憶にも残っていません。

そんな人が介護士になるなんて…正直、最初はずっと次の転職先を考えていましたね。

具体的に、どのようなことに困ったのか

やはり「どのように接したらいいかわからない」といった、コミュニケーションの部分でしょうか。

相手は何に困っていて、自分はどこを介護したらいいかがまったく分かりませんでした。

本当なら介護技術の習得方法とかに困っている人が多いと思うんですが、自分はそれ以前の問題だったような気がします。

また、過去の自分を振り返ってみると敬語も全然使えていませんでしたね。

ミュージシャン時代は組織に所属していたわけでもないので、目上の人を立てる、適切な敬語を使うといった人間的な部分をかなり疎かにしていました。

本当に人間的に出来ていないな〜と今になっては思います。そのツケが一気に回ってきたっていう感じでしたね。

このコミュニケーションを直すのって常に意識していないと出来ないので、慣れるまでは本当に精神をすり減らすような思いでしたよ。

どのように悩みを乗り切ったのか

幸い、自分のコミュニケーションの不甲斐なさには自分で気付くことが出来ていたので、先輩に悩みを相談しました。

定期的に面談の機会があったので、思いを伝えやすかったというのも大きかったと思います。

すると先輩から、「それって人から指摘してもらうのが一番だよね。今月は全部僕が同行するよ」と言ってくれました。

次の日から実際に先輩が同行してくれて、「あの時の言い方はこうした方がいい」「さっきの言い方はめっちゃ良かったよ!」とアドバイスをもらうようになりました。

個人的に、このアドバイスが本当に成長できたポイントだと思っています。

それからも時間はかかりましたが、何となく高齢者に対するコミュニケーションの方法というのを自分なりに確立できたような気がしています。

介護士に転職をして良かったこと

転職した直後は常に再転職を考えていましたが、気付けば約3年介護士を続けています。

今のところ再転職する気はありません。

なぜなら、介護士って良いなと思い始めてきたからですね。

正直、転職して1年くらいは全然楽しさに気付けませんでした。

2年くらい経って、介護技術や知識が身についてきたと同時に自信が付いてきた頃から、介護士の楽しさに気付くようになりました。

う〜ん、介護士になって良かったことの一番は「仕事に誇りを持てるようになったこと」ですかね。

ずっと売れないミュージシャンをしていたので、人から「仕事何しているの?」と聞かれるのが苦痛でした。

ただ、今は自信を持って「介護士をしています」と言えます。

特に介護士は絶対に必要な仕事だと思っているので、世間に誇れる仕事をしているというのが転職して良かったと言えますね。

前職の経験は活かせているか

これがですね、意外と活かされているんです(笑)

一見、ミュージシャンと介護士なんて全然関係がないじゃないですか。

ただ、今までミュージシャンをしていましたと言うと、結構みんな食いついてくれるんですよ。

これって介護士をする上で結構大きいと思っていて、介護の基礎にあるのはコミュニケーションです。

特に一番最初に会った時は、どのような会話をすれば良いのか、どのように関係性を構築したら良いかという部分に悩みます。

その点、ミュージシャンやっていたというと結構な確率で興味を持ってくれて、そこからどんどんと話を展開できます。

楽器を持っている利用者さんの家では実際に引いてあげたりしたこともありますね。

自分がミュージシャンを目指したのは、自分の音楽で人々を楽しませたいという思いからでした。

介護士という立場になっても同じように人を楽しませているのは、ある意味夢が叶ったといっても良いかもしれません。

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介護士に転職をして良かった?

結果的に良かったと思っています。

何しろ固定給がもらえるというのは精神的にも安定します。

ミュージシャン時代は月に5万円とかでしたからね(笑)

あと、月並みで申し訳ないんですが、やっぱり直接ありがとうって感謝を言われるのは想像以上に嬉しいですよ。

意外とミュージシャンをやっていても、直接感謝を言われることって少なかったですから。

どのように転職活動をしたか

私は知り合いの先輩が介護士をしていたので、その先輩の勧めで同じ職場に転職をしました。

すごく信頼をしていた先輩の勧めだったので、特に疑うこともなくその会社に決めましたね。

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介護士めっちゃ良いぜ!みんななろうぜ!!…なんていう無責任なことは言えません。

なぜなら、私自身も悩むことが本当に多かったからです。

ただ、介護士ってそんなに悪いものじゃないぜ!というのも伝えておきたいです。

世間に自信を持って誇れる仕事だと思っていますし、未経験・異業種からも挑戦も受け入れてくれる業界です。

あとは、直接感謝される仕事って思っている以上にやりがいが出てきますよ!

応援しています!!

インタビューのまとめ

  • ミュージシャンをしていたが生計を立てることができず介護士に転職
  • 介護士になってコミュニケーションの部分に悩んだ
  • 介護士はミュージシャンと同様、目の前の人を楽しますことができる
  • 直接ありがとうと感謝を言われるのはやっぱり嬉しい

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訪問看護ステーションでとあるコメディカル(理学療法士)兼人事をしています。併設の訪問介護ステーションでの面接もしており、数多くの方々をサポートしてきた経験から、介護士の転職ノウハウをお伝えしてまいります!

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