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【インタビュー】エステティシャンから介護士に転職した50代女性

普段、私は訪問介護ステーションの面接官をしていますが、異業種(未経験)から介護士に転職する人が年々増加しています。

その中から、今回はエステティシャンから介護士に転職した50代女性スタッフにインタビューをしたのでご紹介します。

「私も未経験から介護士に転職を考えている」

「未経験の人はどのように転職活動をしたら良いんだろう」

このように考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

もちろん、エステティシャン以外の職種の人にとっても参考になる内容となっております。

異業種から介護士に転職したインタビューまとめ
美容師から介護士へ
サラリーマン(営業職)から介護士へ
エステティシャンから介護士へ
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インタビューをしたスタッフのスペックご紹介

今回、インタビューをしたスタッフのスペックは以下の通りです。

  • 年齢:50代前半
  • 性別:女性
  • 介護士歴:3年
  • 働いている場所:訪問介護ステーション
  • 前職:エステティシャン(フリーランス)
  • 資格:認定エステティシャン、介護職員初任者研修
  • 給料(月給):前職15万円〜30万円→現在26万円

エステティシャンから介護士に転職した50代女性へインタビュー

それでは、エステティシャンから介護士に転職した50代女性にインタビューした内容をご紹介してまいります。

前職の仕事内容を簡単に教えてください

前職はエステティシャンをしていました。

エステティシャンの仕事内容は多岐に渡りますが、私は主に「フェイシャルケア」という美白や保湿、しわやたるみの改善に対する施術をしていました。

エステティシャンとは
エステティック業をおこなう技術者。痩身や脱毛、美白、リラクゼーションなどをおこなう美容術。

美容系の専門学校を卒業後、全国にエステを展開する企業に就職しました。

10年間勤務した後、独立してフリーランスとして働いてきました。

ホテルや自宅に出張エステとして伺うことが多かったです。

介護士に転職をしようと思ったキッカケは何か

介護士に転職をしようと思ったキッカケは、前職のエステティシャンとして徐々に売り上げが立たなくなってきたからです。

フリーランスのエステティシャンとして働いていたので、固定給というのものがありません。

良い時では月に50万円ほど売り上げたこともありますが、徐々に売り上げが低迷して転職直近では10万円代をウロウロとしていました。

もうフリーランスとして生計を立てるのは難しいな…と思い、転職を決意しました。

もちろん、最初は再びエステ業界に正社員として雇われることを目指していました。

ただし、気づけばもう年齢は50歳代。

若者が重宝されるエステ業界に、50歳代のおばさんが介入できる余地はありませんでした。

どこの企業も書類選考だけで弾かれます。

そのため、エステに似たような業界まで手を広げていったところ、介護士という選択肢が出てきました。

介護士は需要が高いため50歳代でも活躍している人が多く、また人と触れ合うことからエステの知識を最大限に発揮できると思ったのです。

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介護士に転職した直後の気持ち

介護士に転職した直後は、挫折の連続でした。

自分の不甲斐なさに落ち込む毎日でした。

というのも、正直なところ介護士を舐めていたのです。

私は長年、フリーランスのエステティシャンとして働いていました。

もちろん高齢者を相手にしたこともあります。何百人もの人とコミュニケーションをとって施術をしてきました。

そのため、介護士なんてすぐにできるだろうと変な自信があったのです。

今となっては当たり前だと思うのですが、介護士とエステティシャンはお客様の状態や求められていることが全然異なり、自分が思っていた以上にうまくいかないことにすごく悩んでいたのを思い出します。

介護士に転職をしてどのようなことに悩んだのか

一番悩んだのは、「私の思う通りにいかない」ということです。

私はエステティシャンとして多くの人と関わってきたため、「この人はこういう風に言えば伝わる」というコミュニケーション術は身につけていたつもりでした。

しかし、介護の現場では全員が全員、私のいうことを聞いてくれません。

「食べたくない!」「着替えたくない!」など、介護拒否をする人も多くいます。

認知症の方は何度も同じことを繰り返し聞いたり、私が思うように動いてくれません。

今までのコミュニケーション方法が通用しなかったのはすごく壁に打ちのめされたような気持ちになりました。

特にコミュニケーションは自信を持っていた部分なので、そこが通じなかったのはすごく悩みましたね。

困りごと・悩みごとはどのように解決をしたか

私が今まで行っていたコミュニケーションは、私のことを求めてくれるお客様に対するコミュニケーションです。

前提としてエステを求めているお客様なので、私の指示も入りやすいですし思うように動いてくれます。

ただし、介護の現場では介護を求めていない人もたくさんいます。

あなたが来なくても自分でできるよ!と思っている人もたくさんいます。

そのような人とコミュニケーションを円滑にするためは、やはり多くの人と触れ合うしかないと思っています。

そのため、空いている時間はできるだけ先輩介護士の同行につかせてもらうようにしました

先輩介護士はどのようなコミュニケーションをしているのか、どの点に気をつけているのかを間近で見れたのは本当に良い勉強になりました。

また、先輩から「あの時はこういう言い方をしたほうがいいよ」と直接アドバイスをもらえたのも成長できたポイントだと思います。

介護士に転職をして良かったこと

やはり、「50歳代になってもまた新たな世界を見れた」ということです。

おそらく、今までのようにエステティシャンをしていたら、コミュニケーションに対して変な自信を持ったままだったでしょう。

しかし、今までのコミュニケーションが通じない相手と出会ったことで、私はまだまだと思うようになり、より一層成長することができています。

また、私は50歳代なので近い未来、自分の介護が必要になる時がきます。

その時、どのように介護を受けたらいいのか、どういう介護事業所がいいのかという知識を得ることができたのは、介護に対する不安を少なくすることができました。

介護は誰にも訪れる可能性があるものです。

そのような知識・技術を身につけられているのは、一生の財産だと思っています。

前職の経験は活かせているか

コミュニケーションで挫折したとお伝えしましたが、それでもやはり人とたくさん関わってきた経験は活かすことができています。

例えば、人の肌に触る時の注意点だったり、相手の不快感なく肌に触れる方法だったり、これは今まで多くの人肌に触れてきたからこそだと思っています。

やはり介護を受ける・介護をするということは、人と人との関わりですからね。

人と関わる仕事をしてきた経験は、必ず介護に活かすことができると思います。

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どのように転職活動をしたか

実は、最初はエステティシャンをしながら介護士をしていました。

いわゆる派遣として採用をもらいました。

まだエステティシャンとして生計を立てられるかもという思いと、介護士がどのようなものなのかを先ずは試してみたかったという理由からです。

その後、やはりエステティシャンは難しいと判断して正社員として再び採用してもらいました。

「本当に介護士として働けるのだろうか…」と自信が持てない人は、まずは派遣から始めてみるのもオススメです。

私は「きらケア介護派遣」という、派遣専門の介護士求人サイトに登録をして転職活動をしました。

きらケア介護派遣:無資格・未経験者へのサポート充実。給料前払いサービスがあり好きな時に引き出すことが可能。人間関係、雰囲気、評判など、一人では知ることが難しい情報もアドバイザーが教えてくれる。

派遣専門なのにも関わらず、非公開求人を多く有しているため比較的高待遇の求人が多いという特徴があります。

非公開求人とは
転職サイトに登録した人のみ紹介される求人。高給料や役職候補などの求人が多く含まれている。

また、「きらケア介護派遣」は職場の内情に強く、一人では知り得ないような情報も多く教えてもらうことができました。

「ここの職場は50代の人たちが多いので馴染みやすいと思いますよ」

「ここの職場は未経験の人も多く、教育体制が整っているので安心して働くことができると思います」

やはり異業種への転職、特に未経験の場合は誰かにサポートしてもらうのが一番だと思います。

特に介護士業界は需要があるとはいえ、50歳代では書類選考だけで落とされる可能性も高くなりますからね。

1回の転職で成功を掴み取るには、介護士専門の転職サイトの利用は必須かと思います。

高待遇の派遣求人が充実!

異業種から介護士になろうとしている人に一言

私は50歳代で介護士に転職をしました。

この歳になると体力面の心配をする人も多いかと思いますが、この業界は60歳代の人もバリバリと働いています

50歳代が若く見られることも多々あります(笑)

そのため、年齢だけで諦めるのはまだまだ早いと思います。

また、自身の介護に関する知識を身につけることができるため、老後の心配を減らすこともできます。

未経験、資格がなくても飛び込めるのが介護業界です。

悩んでいる人は、派遣から試してみることもオススメです!

インタビューのまとめ

  • フリーランスのエステティシャンとして働いていたが、売り上げが低迷したため介護士に転職
  • 今までのコミュニケーション方法が通じなくて悩むことが多かった
  • 先輩に同行をすることで成長することができた
  • 介護士への転職に悩んでいる人は派遣から試すのもオススメ

異業種(未経験)から介護士に転職をするときは、介護士専門の転職サイトからサポートをもらうと成功の確率がグッと高まります。

異業種からでもたくさん活躍しているのが介護士業界!

ぜひ、興味がある人は飛び込んでみることをオススメします。

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トコル

訪問看護ステーションでとあるコメディカル(理学療法士)兼人事をしています。併設の訪問介護ステーションでの面接もしており、数多くの方々をサポートしてきた経験から、介護士の転職ノウハウをお伝えしてまいります!

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