普段、私は訪問介護ステーションの面接官をしていますが、異業種(未経験)から介護士に転職する人が年々増加しています。
その中から、今回は美容師から介護士に転職した20代男性スタッフにインタビューをしたのでご紹介します。
「私も未経験から介護士に転職を考えている」
「未経験の人はどのように転職活動をしたら良いんだろう」
このように考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
もちろん、美容師以外の職種の人にとっても参考になる内容となっております。
- 異業種から介護士に転職したインタビューまとめ
- ・美容師から介護士へ
・サラリーマン(営業職)から介護士へ
・エステティシャンから介護士へ
・建設業から介護士へ
・ミュージシャンから介護士へ
インタビューをしたスタッフのスペックご紹介

今回、インタビューをしたスタッフのスペックは以下の通りです。
- 年齢:20代後半
- 性別:男性
- 介護士歴:1年半
- 働いている場所:訪問介護ステーション
- 前職:美容師
- 資格:美容師免許、介護職員初任者研修、普通自動車免許
- 給料(月給):前職23万円→現在27万円
美容師から介護士に転職した20代男性へインタビュー

それでは、美容師から介護士に転職した20代男性にインタビューした内容をご紹介してまいります。
前職の仕事内容を簡単に教えてください
前職は某大手チェーンで美容師をしていました。
高校卒業後、専門学校に行き美容師免許を取得して、かれこれ8年くらい美容師をしていました。
介護士に転職をしようと思ったキッカケは何か
美容師の主な仕事の一つに、シャンプーがあります。
一人のお客様に対して必ず1回はシャンプーをするため、1日10回近くシャンプーをしていました。
美容師になって3年目くらいから、手荒れがひどくなってきました。
最初は保湿やクリームでなんとか対応をしていましたが、手荒れはどんどんひどくなる一方で、最終的にはお湯に触れるだけで痛みが生じるようになってしまいました。
上司からは手袋をつけても良いとアドバイスをもらいましたが、やはりグローブをしてしまうとシャンプーの質が低下してしまいます。
美容師の仕事は好きでしたが、もう続けることはできないと思い異業種への転職を考え始めました。
異業種への転職をいっても今まで美容師しかしてこなかったため、職種選びにはすごく慎重になりました。
美容師以外に自分ができる仕事なんてあるのだろうかと、すごく不安になったことを覚えています。
そんな時、母親から介護士を勧められました。
正直、介護士に対しては良いイメージを持っていませんでした。
給料が安いことももちろんありましたが、何となく「カッコ悪い」と思っていました。
とは言っても他にやりたい仕事もなかったので、とりあえずやってみるかという思いで介護士への転職を決意しました。
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介護士に転職した直後の気持ち
介護士に転職した直後の気持ちは、「あれ?意外と楽しいかも」です。
というのも、美容師時代に高齢者の方はもちろん、障害を負った方の髪を切ることも多々ありました。
髪を切っているときはたくさん会話をするため、介護士になってもその会話ができるというのはすごく嬉しかったのを覚えています。
介護士に転職をして良かったこと
利用者さんから直接ありがとうと言われることです。
というのも、美容師時代に一番嬉しかったのはお客様から直接ありがとうと言われたときでした。
美容師をしていたときは、「こんなに直接お礼を言われる仕事は他にない」と思っていたので、その点だけが心残りでした。
しかし、介護士になってみて、利用者さんからはもちろん、ご家族様からもありがとうと言われることが多く、美容師時代に大切にしていたものを介護士でも感じることは本当に嬉しかったです。
介護士に転職をして困ったこと・悩んだこと
困ったことや悩んだことはキリがありません。
高齢者とのコミュニケーションは比較的できていた方だと思いますが、介護技術や知識はまったくの素人です。
着替え介助という一見簡単に見える動作でも、最初は腕を通すことすらできませんでした。
食事介助でもスプーンを口に持っていくペースが分からず、利用者さんを怒らせてしまったこともありました。
ありきたりですが、知識・技術不足の面に関しては本当に悩みました。
困りごと・悩みごとはどのように解決をしたか
もちろん、まだ介護士歴は1年半しかないので、今でも悩みごとは尽きません。
ただ、今働いている訪問介護ステーションは困りごとがあった場合は先輩の介護士が同行をしてくれます。
定期的に面談があるので、悩みごとを定期的に吐き出せるのも嬉しいです。
やはり、一人で解決するのは限界があります。
その点、フォローが手厚い職場に出会えて本当に良かったと思っています。
前職の経験は活かせているか
先輩から、「未経験の人はコミュニケーションに躓くことが多い」と話を聞きました。
その点、私は最初からそこに抵抗を感じることはなく、先輩からもポジティブな言葉をもらうことができました。
これは美容師時代に年代・性別問わず色々な人と会話をしてきた賜物だと思っています。
美容師のスキルや技術自体が活かせる場面は少ないのですが、肩や頭皮のマッサージをするとすごく喜んでもらえます。
関係性を構築する意味でも、取得しておいて良かった技術だと思います。
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どのように転職活動をしたか
知り合いのツテもなく、まったくゼロからの転職活動だったので誰かのサポートが必要でした。
ネットで介護士の求人サイトを検索したところ、「MC-介護のお仕事」と「マイナビ福祉・介護のシゴト」の評判がよかったので登録をしました。
両者ともに面接対策や履歴書の書き方、給与交渉まで手厚いフォローをしてくれたので、利用して本当に良かったと思っています。
特に「MC-介護のお仕事」は未経験のサポートに強く、不安なことはないかといつも気にかけてくれたので本当に心強かったです。
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異業種から介護士になろうとしている人に一言
正直にいうと、全員が全員介護士に向いているとは思いません。
でも、介護士は直接ありがとうと言ってもらえる素晴らしい仕事です。
特に「仕事に対するやりがいを感じられない」という人には、心からオススメしたいと思います。
インタビューのまとめ

- 手荒れがひどくて美容師から介護士に転職
- 前職で色々な人とたくさん会話をしてきた経験を活かせている
- 介護技術・知識面で躓くことはある
- 同行やフォローが手厚い職場を選ぶのが成功するポイント
異業種(未経験)から介護士に転職をするときは、介護士専門の転職サイトからサポートをもらうと成功の確率がグッと高まります。
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