転職ノウハウ

異業種から介護士への転職ってアリ?ナシ?成功させるコツを現役面接官が解説

実は昨今、異業種(介護士とはまったく違う仕事)から介護士へ転職する人が増加をしています。

異業種から介護士への転職例
・美容師から介護士へ
・メーカー営業職から介護士へ
・エステティシャンから介護士へ

介護士は需要が高いという点はもちろん、資格やスキルが必要なく始められることからも転職先としては候補に上がりやすい職種といえるでしょう。

実際、私も訪問介護ステーションの面接官をしていますが、月に2〜3名ほど異業種(未経験)から介護士に挑戦する人を見かけます。

この記事では、異業種から介護士に転職するのはアリか・ナシか、また転職を成功させるコツまでをご紹介します。

異業種から、そして未経験で介護士への転職を考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

異業種から介護士へ転職はアリ?ナシ?

まず、異業種から介護士へ転職することはアリか、ナシかについて考えていきます。

結論、それは人それぞれなので断言することはできません。

介護士の仕事内容と、介護士になるメリット・デメリットを考慮してアリか・ナシかを決めていく必要があります。

介護士の仕事内容

介護士の仕事内容はコチラの記事(準備中)に詳細を書いていますが、簡単にまとめると以下の通りになります。

介護士の主な仕事内容
・高齢者や障害者に対する着替えの介助、食事介助、排せつ介助、入浴介助、口腔ケア
・外出できない人への買い物代行
・施設でのレクリエーション

大雑把にまとめると、高齢者や障害を負った人ができないことをサポートしてあげる仕事になります。

この点、未経験の人は仕事内容を聞いただけで嫌悪感を示します。

「本当に自分は高齢者の介助をできるのだろうか…」

「高齢者とコミュニケーションなんて取れるのだろうか…」

このように考えて介護士への転職を躊躇する人が多いのですが、この点は気にしなくて良いと思います。

なぜなら、「やってみなければ分からない」からです。

今まで高齢者と接したことがない人でも、「こんなに楽しい仕事なんですね」という人を何人も知っています。

逆に、おじいちゃんっ子だった人が「知らない高齢者と接するのはキツイです」というケースもありました。

今まで知らない高齢者と関わる機会なんて、ほとんどない人が大多数でしょう。

そのため、転職前から不安になることは考えるだけ無駄かなと思っています。

働く場所は病院や施設を代表に、高齢者が実際に住んでいる自宅にお伺いして介護をする「訪問介護」などがあります。

働く場所働き方
病院病院や看護師などの指示のもと、食事介助や入浴介助、ベッドメイキングなどを行う
施設施設の利用者・入居者に対して日常生活の介助やレクリエーションなどを行う
訪問介護高齢者が住んでいる家にお伺いして、日常生活の介助や外出援助・買い物代行などを行う

病院や施設では周りにスタッフがいるため、何かあったらすぐにアドバイスをもらうことができます。

一方、訪問介護は一人で高齢者を相手にすることが多いため、問題があったときは少なくとも一次対応は自分でしなければなりません。

ただし、周りの目を気にせず仕事に没頭できる、自分のペースで仕事をできるといったメリットもあります。

介護士に転職をするメリットとデメリット

次に介護士に転職をするメリットとデメリットを抑えておきます。

メリットデメリット
需要が高い給料が低い
無資格で仕事ができる仕事内容がきつい
知識・スキルが身につく世間体が気になる

まず介護士になるメリットですが、超高齢化社会を迎える日本において介護士の需要はかなり高いため、どのような経歴であれ採用される確率が高まります。

また、介護士には「介護職員初任者研修」や「社会福祉士」といった資格が存在しますが、このような資格がなくても仕事に就くことができるのも強みです。

介護士をしていると高齢者に対するコミュニケーション方法、効果的な介助方法といった知識やスキルが身につくため、親の介護をする際などにも活かすことができます。

介護士のデメリットは、低賃金・仕事内容がきついなど世間でよく言われていることに尽きると思います。

ただし、ここに関してはしっかりとポイントを抑えて転職をすれば、ある程度のデメリットは潰せると考えています。

まずここでは、訪問介護の面接官をしている私の個人的な意見として、「世間で言われているほど悪い仕事ではないよ」ということをお伝えしておきたいと思います。

【現役面接官が解説】異業種(未経験)から介護士への転職を成功させるポイント

それでは、できるだけ介護士のデメリットを潰して転職を成功させるポイントをお伝えしてまいります。

異業種(未経験)から介護士への転職を成功させるポイントは以下の3点です。

  1. 自分に合う働き方を知る
  2. できるだけ高給料の求人に応募をする
  3. 前職の経歴を活かす

自分に合う働き方を知る

まずは自分に合う働き方を知ることです。

先ほど介護士の仕事内容がきついとデメリットで紹介しましたが、人によってはメリットにもなりうる点だと考えています。

例えば、介護士のきつい仕事内容として「排泄介助」があります。

排泄介助とは文字通り、高齢者のオムツを交換したり陰部を洗浄するため、「きつい」と捉える人が多い仕事でしょう。

ただし、ゆくゆく親の介護をすることが決まっている人は、このスキルを避けて通ることはできません。

このような人にとって、排泄介助はできるだけ経験しておきたい仕事内容になるためメリットになり得ます。

しかし、どのように考えても排泄介助は自分にとってデメリットだと考える人は、排泄介助をしない転職先を選べばいいのです。

例えば「リハビリテーション特化型のデイサービス」です。

リハビリテーション特化型のデイサービスは、ある程度身の回りのことができる人が多く、他の働き方と比べて排泄介助や入浴介助といった仕事が少ない傾向にあります。

それよりもリハビリのサポートをしたり、レクリエーションをすることが主な仕事になります。

このように、介護士の仕事は一色単にまとめられるものではなく、働く場所によって求められる仕事が異なることを抑えておきましょう。

そのためには、「自分はここは出来ない」という点をリストアップしておくことが求められます。

できるだけ高給料の求人に応募をする

低賃金に対する対策は、「できるだけ高給料の求人に応募をする」ことです。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、意外とできている人が少ない印象です。

一般的に転職をするときは「自宅からの距離」も重要視しますが、介護士は平均給料が低いため、ある程度通勤時間がかかっても高給料の転職先を探すべきだと個人的には考えています。

また、高給料の求人は「非公開求人」と呼ばれる、転職サイトに登録をしなければ紹介されないということも覚えておきましょう。

非公開求人とは
転職サイトに登録した人のみ紹介される求人。高給料や役職候補などの求人が多く含まれている。「【MC-介護のお仕事】」が非公開求人を多く抱えることで有名。

多少の通勤時間を犠牲にして、非公開求人を紹介してもらえば「月給30万円」はかなり現実的だと考えています。

前職の経歴を活かす

ただし、ここまで聞くと「介護士の経験がある人じゃなきゃ稼げないでしょ?」という疑問を持つ人もいるかと思います。

結論、介護士の経験がある人の方がもちろん有利です。

しかし、異業種(未経験)でも前職の経歴・経験を活かせば、十分に稼ぐことは可能です。

例えば、前職は営業職をしていて、高齢者と話す機会が多かったとしましょう。

介護士は様々な仕事内容がありますが、ベースとなるのは「コミュニケーション」です。

高齢者が聞き取りやすい大きさ、抑揚、言葉のチョイスなどが必要となるのですが、前職で高齢者を相手にしてきた人はこの点が長けています。

実際、私は「未経験の介護士」と「経験がある介護士」の両者が面接にきて、未経験の介護士の方を採用したことも多々あります。

私が魅力的だなと思った経歴・経験の例は以下の通りです。

魅力的にうつる前職の経歴・経験
・営業職で高齢者を相手にすることが多かった
・高齢者にエステをした経験がある
・福祉系の建築を任されたことがある

正直、あなたの笑顔が魅力的で、介護士に対する熱意が伝わったら採用される可能性は高いのですが、より高待遇の求人に採用されるためには前職の経歴を活かせることができたら理想的です。

介護士の転職に有利な経歴・経験をリストアップ!【未経験でもOK】

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現役面接官がオススメする介護士専門の転職サイト

このように、異業種や未経験からでも介護士で活躍することはできます。

自分がやりたくない仕事内容はできるだけ省き、高給料の求人にたどり着くことも不可能ではありません。

介護士の転職に成功させたい人は、「介護士専門の転職サイト」の利用を強くオススメします。

なぜなら、介護士専門の転職サイトを利用すれば、あなたの希望に合う転職先を代わりにピックアップしてくれるからです。

また、非公開求人が多い転職サイトを利用すれば、一般的には出回っていない高待遇の求人も紹介してくれます。

現役面接官の私がオススメする介護士専門の転職サイトは、「【MC-介護のお仕事】」です。

【MC-介護のお仕事】:業界トップクラスの求人数。コンサルタントは直接現場に足を運んでおり、生の声を教えてくれる。非公開求人も多い。

実際、私も関わったことがありますが、コンサルタントの対応も丁寧で安心して転職活動ができるだろうなと思いました。

また、紹介した転職サイトは職場の内情に強いという特徴もあるため、一人では知り得ない情報をたくさん教えてくれます。

「この職場は異業種・未経験からの人材を積極的に採用していますよ」

「ここは入職した後に資格サポートがあるため、無資格の人にオススメですよ」

このように、私たちの希望に合う転職先を包み隠さず教えてくれるので、失敗の可能性をグッと減らすことができます。

ぜひ、異業種(未経験)から介護士への転職を考えている人は積極的に活用することをオススメします。

異業種から介護士への転職ってアリ?ナシ?のまとめ

  • 異業種から介護に転職する人はたくさんいる
  • 前職の経歴・経験はかなり武器になる
  • やりたくない仕事を省くことも可能
  • 非公開求人で高待遇を目指すことも可能
  • 現役人事がオススメする介護士専門の転職サイトを利用すれば成功確率が高まる!

超高齢化社会を迎える日本において、介護士の需要は高まり続けます。

そのため、異業種・未経験からでも介護士で活躍できる場はたくさん用意されています。

確かに介護士はデメリットもありますが、メリットになることもたくさんあります。

きっと新たな働き方に出会えると思いますよ!心より応援しております。

異業種・未経験歓迎の転職サイト!

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訪問看護ステーションでとあるコメディカル(理学療法士)兼人事をしています。併設の訪問介護ステーションでの面接もしており、数多くの方々をサポートしてきた経験から、介護士の転職ノウハウをお伝えしてまいります!

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